国立研究開発法人 科学技術振興機構

横断検索のおすすめ活用ナビ

2020年4月2日
大波 純一(NBDC)

NBDCでは2011年から「生命科学データベース横断検索システム」というサービスを提供しています1)

生物学や医学、バイオインフォマティクスについて研究・調査を行っている方々を、強力にサポートするサービスです。

是非ご活用いただきたく、以下に基本的な使い方と利用例を示します。

基本的な使い方

Googleなどの一般的な検索エンジンと同様、検索ボックスに「検索したいキーワード」を入力して検索ボタンを押すと、検索結果のページに移動し、「キーワードが含まれるデータベース内のエントリ」が表示されます。そのリンクから、Web上の各ページにアクセスすることができます2)。以下の画面の検索例はこちら

何が凄いのか?

  • 検索対象となるデータの数が凄い

    1億件以上の膨大なデータが対象。「どんな生命科学系のキーワードにもヒットする」自信があります。

  • Google検索でもヒットしないデータを検索できるのが凄い

    一般的なWeb検索エンジンとは異なる独自のアルゴリズムでWeb上からデータを収集3)。Google検索からでは研究データが見つからなかった方も是非一度お試しください。

  • 生命科学に特化しているのが凄い

    生物学者の悩み「『マウス』で探しても、パソコン周辺機器のマウスが出てくる」()、「『HSP』と言えば熱ショックタンパク質なのに、検索してもなかなか出てこない」()といったことがありません。同じ研究室の人と話すように専門用語そのままで検索できます。

研究への利用例

例えば、生物学や医学のバックグラウンドを持つ方が「パーム油」に関する研究を検討される場合、先行研究における「パーム油の構成成分」や「生合成プロセス」などを真っ先に調べると思います。

しかし、これらの情報を一般的なWeb検索エンジンで調べようとすると「宣伝や個人のブログ」が多く上位に表示され、論文検索サイトの情報では沢山の論文を読まないと内部に書かれた詳細情報まで辿りつけず、短時間で確認したい場合はあまり合理的ではありません()。

生命科学データベース横断検索であれば、宣伝や不確かな情報を除いた、「学術データ」が瞬時に上位に現れるので、短時間でさまざまな研究のきっかけをつかむことができます。(横断検索の例

活用方法はあなた次第!

世の中にはたくさんの便利な検索サービスが存在します。しかし生命科学データベース横断検索では、普通の検索エンジンで探せない情報がきっと得られますので、これまでふれたことが無い方は是非一度お試しください。

参考文献

  1. Jun-ichi Onami, Hideki Hatanaka, Shoko Kawamoto, Toshihisa Takagi. Life science database cross search: A single window system for dispersed biological databases. Bioinformation. 2019, 15, 12, p.883 DOI:10.6026/97320630015883
  2. 内藤雄樹. 今日から使える! データベース・ウェブツール 達人になるための実践ガイド100. 羊土社. 2014. ISBN: 9784758103435
  3. 大波純一, 杉崎太一朗, 牧口大旭, 宮崎敦子, 三橋信孝, 畠中秀樹, 川本祥子, 高木利久. 生命科学系公開データベースを対象としたクローリングワークフローの提案. 人工知能学会「Linked Data,Linked Services」および一般 研究会. 2014.

著者紹介

大波 純一(おおなみ じゅんいち)

ペットのロシアリクガメと共に堅実なデータアクセス基盤を目指しています。好きな野菜:アーティチョーク。2020年3月で横断検索担当を引退しますが、どうか引き続きご愛顧のほどよろしくお願いします。

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©2020 大波 純一(国立研究開発法人科学技術振興機構バイオサイエンスデータベースセンター)

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