【統合化推進プログラム】KEGG NETWORKが公開されました。
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2017年12月6日
2017年12月1日、京都大学 科学研究所の金久 實特任教授は、新たにKEGG NETWORKを公開しました。
KEGG NETWORKは、疾患に関連したヒトゲノム・遺伝子のバリエーションを、シグナル伝達をはじめとした様々なネットワークのバリエーションとして知識集約した、KEGGの新しいデータベースです。
本データベースは、NBDCが推進するライフサイエンスデータベース統合推進事業(統合化推進プログラム)における研究開発課題の一環として開発されました。
データベース並びに研究開発課題の概要は以下の通り。
○データベースの概要
KEGG NETWORK
http://www.kegg.jp/kegg/network.html
○特長・利用例紹介
●特長
- がん関連のネットワークデータベース
KEGG NETWORKの最初のバージョンはがんを対象にしています。がんに関連するゲノム・遺伝子のバリアントがネットワークに与える変化を定義しています。 - がんネットワークと医薬品の関連づけ
がんの分子標的薬の多くは遺伝子バリアントを標的としています。KEGG NETWORKには医薬品との関連も含まれています。 - がんネットワークとウイルスの関連づけ
ウイルス感染とがんとの関連、免疫系との関連もKEGG NETWORKに含まれています。
●利用例
- クリニカルシークエンスデータの解釈
遺伝子バリアントはClinVarなど外部IDとの対応づけが行われているので、クリニカルシークエンスデータのバリアントアノテーションの次のステップとしてKEGG NETWORKへのマッピングが可能であり、高次レベルの機能解釈を提供します。 - ネットワークに基づく医薬品標的探索
既知の医薬品とネットワークの関連が網羅的にデータベース化されていることから、新規医薬品開発への応用も可能です。
○研究開発課題の概要
研究開発課題名:ゲノム・疾患・医薬品のネットワークデータベース
研究代表者: 金久 實(京都大学化学研究所)