【統合化推進プログラム】MS-DIAL 4による生命の脂質分子の網羅的解析
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2020年6月18日
理化学研究所 生命医科学研究センター メタボローム研究チーム 津川裕司研究員、有田誠チームリーダーらの国際共同研究グループは、質量分析データから脂質の構造を推定するためのアルゴリズムを新たに開発し、生体内の脂質をより解像度高くとらえることに成功しました。
また、このアルゴリズムを質量分析データ統合解析ソフトウェア「MS-DIAL」の新バージョン(MS-DIAL 4)に実装しました。MS-DIAL 4では、Lipidomics Standard Initiative(LSI)に準拠した脂質解析が可能です。
MS-DIAL 4 を用い、本研究チームらによる過去の計測データ(細胞、マウスおよびヒト由来検体)を再解析したところ、これまでより10倍程度も多くの脂質分子種を同定することに成功しました。新たに同定された脂質分子種には、未知の分類群が複数ふくまれていました。
本研究の成果論文は、日本時間2020年6月16日、科学雑誌『Nature Biotechnology』オンライン版に掲載されました。
本成果は、研究チームの所属機関からプレスリリースされています。
本研究の一部は、「統合化推進プログラム」における研究開発課題「物質循環を考慮したメタボロミクス情報基盤」(研究代表者:有田正規)の一環として実施されました。
関連リンク
- 物質循環を考慮したメタボロミクス情報基盤 - 採択課題
課題概要や進捗会議の発表資料などを掲載しています。
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