国立研究開発法人 科学技術振興機構
ポスター発表

【4】RDF-config: グラフ構造データの利活用を飛躍的に促進するツールの開発

発表者

○片山俊明(DBCLS)

※氏名の前の「○」は、代表発表者であることを表します。

DOI

doi:10.18908/togo2020.p004

概要

RDFによるグラフ構造のデータ表現を用いることで、複雑なデータや多様なデータを統合的につなげて利用することが出来るようになってきた。一方で、RDF データはスキーマを理解しないと SPARQL による検索クエリの作成が難しく、理解を助けるためのスキーマ図の作成も標準的なツールはなく手作業で行っているため、非常に手間がかかるといった問題があった。そこでライフサイエンス統合データベースセンター(DBCLS)では、グラフ構造の中に存在する典型的なパターンを定義するための新しいツール RDF-config を作成した。生命科学データベースの RDF のグラフには、遺伝子やタンパク質など中心となるコンセプトのノードがあり、それに関する属性(や別のコンセプト)がツリー状にぶら下がっていることが多い。また各属性に名前がついていれば、それが何を表すか理解しやすい上に、検索クエリにその名前を用いることで可読性が高まるはずである。RDF-config では、データモデル(パターン)や設定を簡単な YAML ファイルに記述することにより、美しいスキーマ図を自動生成し、取得したい属性の名前を列挙するだけで SPARQL クエリを自動生成することができる。また、可視化モジュール TogoStanza の自動生成にも対応しており、今後はその可視化パターンの整備や、GraphQL および RDF データのバリデーションなどに対応していく予定である。

発表資料

注意事項

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