基盤技術開発・外部連携

NBDCは、データベース統合に向け、基盤的な技術の開発や外部の研究機関との連携に取り組んでいます。

データベースをつなげて利用するための基盤技術開発

ライフサイエンス統合データベースセンター(DBCLS)と連携し、データ駆動型科学の実現に向けて、データベースをつなげて利用できるようにするために以下のような活動に取り組んでいます。

研究開発の目的に沿ったアプリケーションの開発

医学・薬学、有用物質生産、育種など、利用者の研究開発の目的に沿って効率的に研究データを利用できるアプリケーションを開発しています。

データベースをつなぐための技術開発

データ間の複雑な関連性も利用しながら機械的に解析処理ができるように、データ形式・語彙の共通化を進めるなど、データベース同士をつなぐための技術を開発しています。

データ基盤を支える技術開発

つなげたデータベースを効率良く検索したり、データベースサービスを安定して提供するための技術を開発しています。

国際連携とデータベース連携支援

国内外のデータベースを有機的に連携させるために、国外のデータベースセンターとの協力に取り組んでいます。国際動向を反映して個々のデータベースの価値を高める支援も行っています。

省間連携

文部科学省の所管であるNBDCでは、厚生労働省、農林水産省、経済産業省と連携して本事業を実施しています。この活動を紹介するポータルサイト(生命科学系データベース統合のための合同ポータルサイト)を開設しています。

人体由来の研究データの共有に向けた取り組み

ヒトに関するデータの共有や利用を個人情報の保護に配慮しつつ推進するため、DBCLSが国立遺伝学研究所 生命情報・DDBJセンターと共同してデータベースを運営しています。DBCLSはデータ共有のためのルール作りと、データ登録やデータ利用の審査を担当し、生命情報・DDBJセンターはデータの受入・保管・配布を担当しています。

  • NBDCヒトデータベース

    データ登録・利用に必要な申請様式や、登録データの概要情報を閲覧できます。一部の一般公開(非制限公開)データについてはこちらから直接ダウンロードできます。

  • Japanese Genotype-phenotype Archive (JGA)

    登録が承認されたデータを保管するデータベースです。JSTの審査により利用が承認された研究者のみが対象のデータをダウンロードできるように管理しています。

NBDCヒトデータベース/JGAでは、バイオバンク・ジャパン(BBJ)で解析されたデータ(個人毎のゲノムデータ・臨床情報の一部)も収録しています。BBJとの連携により、DBCLSへのゲノムデータの利用申請と併行してBBJにも詳細な臨床情報や生体試料の利用申請をすることで、BBJが保管している試料・情報とNBDCヒトデータベース/JGAのゲノムデータとを対応づけて利用することができます。

なお、NBDCヒトデータベース/JGAに収録しているBBJのデータは、国内主要バイオバンクの連携によって開発された「バイオバンク横断検索システム」でも検索可能です。

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