【22】PubMedから探る難病創薬の研究動向
発表者
○平田誠(NIBIOHN)、坂手龍一(NIBIOHN)、甲斐陽子(NIBIOHN)、木村友則(NIBIOHN)
※氏名の前の「○」は、代表発表者であることを表します。
DOI
概要
難病の創薬研究においても、様々なデータをつないで新しい知見を得ていくことが重要であり、そのためには疾患名等の整備が必要不可欠である。本研究では指定難病333疾患の同義語等を含む疾患名を整備し、これをもとにPubMedから論文を抽出して薬物名等の有無を調べ、臨床試験情報と比較した。医薬基盤・健康・栄養研究所のDDrare(https://ddrare.nibiohn.go.jp)の難病英語名をもとにPubMed論文のタイトルと要旨を検索した結果、328疾患について約74万論文が見つかった。疾患ごとに、DDrareの臨床試験数と論文数を比較すると、上位10疾患のうち7疾患が同じであった。その中で、パーキンソン病は、約1,300の臨床試験数に対し、約50倍の6万以上の論文数があり、その他の疾患においても、10倍を超えるオーダーで論文数が臨床試験数より多い。薬物についてはDrugBankの薬物名をもとに検索し、328疾患の約35万論文から、約5,000薬物が見つかった。薬物数上位の11疾患で1,000薬物を超え、その多くは臨床試験での開発薬物数の5倍を超える結果が得られた。遺伝子についても解析を進めており、今後、文章中での意味合いを明らかにしていくことで、創薬研究に有用な情報を得ることができると考えられる。
発表資料
- PubMedから探る難病創薬の研究動向(PDF:0.71MB)
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