「TogoVar」に「MoG+」マウスバリアントとの対応関係やマルチオミクスデータへのリンクなどを追加

  • 更新情報
  • TogoVar
  • その他
  • 研究開発・連携
2025年6月18日

ライフサイエンス統合データベースセンター (DBCLS) は、2025年6月5日、ヒトゲノムバリアントの統合データベース「TogoVar」 のデータ拡充と機能追加したことを報告しました。概要は以下の通りです。

1.TogoVarの遺伝子ページに、理化学研究所バイオリソースセンターが開発・運用しているMoG+ (Mouse genome database with high added value)に登録されているマウスバリアントとTogoVarのヒトバリアントとの対応関係が掲載されました。この対応関係はUCSC Chain Fileに基づいています。また、ヒトのミスセンスバリアントや病原性バリアントに対応するマウスバリアントを持つ実験マウス系統の探索が可能になりました。今回の機能追加によって、国内の疾患研究、創薬研究へのさらなる貢献が期待されます。

2.また、遺伝子ページに「Protein browser」が追加されたことも報告されました。

図:新たに追加された「Protein browser」(例:BRCA2遺伝子)。
各種データ(※)が比較しやすいよう、アミノ酸配列上に整列表示されている。

(※)各種データ

  • ミスセンスバリアントとその病原性 (情報源:TogoVar)
  • リン酸化部位(情報源:jPOST)
  • 糖鎖結合部位(情報源:GlyCosmos Portal
  • 疾患関連バリアント(情報源:UniProt

3.今回の更新にあわせ、バリアントページのURL指定方法が拡張され、染色体番号、塩基位置、参照アレル、代替アレルによる指定もできるようになったことも報告されました。

本開発は、ライフサイエンスデータベース統合推進事業の基盤技術開発プロジェクトの一環で行われました。また、MoG+、jPOST、GlyCosmos Portalは、同事業の統合化推進プログラムの成果になります。ライフサイエンスデータベース統合推進事業では、ライフサイエンスデータベースの統合的な利用基盤の整備を進めています。

AJACSウェビナー開催情報

【2025年6月26日(木)開催】データ解析講習会:AJACS「生命科学分野におけるナレッジグラフとオントロジーを知って・学んで・使う」ではナレッジグラフとオントロジーの基礎と応用例や活用方法、LLMを組み合わせたデータ解析事例を紹介します。
講師:DBCLS 川島 秀一氏、池田 秀也氏、藤原 豊史氏