国立研究開発法人 科学技術振興機構
ポスター発表

【40】BRSO:Biological Rresource Schema Ontology の利用と現状

発表者

〇高月照江(DBCLS)、臼田大輝(理研)、北橋優子(NITE)、櫛田達矢(理研)、市川夏子(NITE)、川本祥子(遺伝研、DBCLS)、桝屋啓志(理研)、川島秀一(DBCLS)

※氏名の前の「○」は、代表発表者であることを表します。

DOI

doi:10.18908/togo2021.p040

概要

Biological Resource Schema Ontology (BRSO) は、原核生物から動物まで、様々なバイオリソース(生物資源)のメタデータの記述に用いることを目的としたオントロジーである。生物資源のメタデータには、株名、寄託日、寄託者、標品の形態といった基本的な情報や、バイオセーフティーレベルなどの取り扱いに関する情報、表現型やアリル等の生物学的な情報など、多様な内容が含まれているが、BRSOは基本的には、あらゆる生物種に共通して記述される概念を対象として開発されている。一般に、メタデータはバイオリソース保存機関毎に異なる仕様で記載されているが、BRSOを用いたRDFとして記述することで、機関間におけるデータの相互運用性が高まると考えられる。これまでに、BRSOは理研BRC及びナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)において利用されており、現在、理研のJapan Collection of Microorganisms (JCM) 及び製品評価技術基盤機構のBiological Resource Center, NITE (NBRC) が管理する微生物資源についても、BRSOを用いたRDFデータの開発を進めている。
本発表では、BRSOの詳細を紹介すると共に、BRSOを利用してRDF化されたデータの実際の利用例や、リソースデータ以外の外部データとの連携等についても報告する。BRSOを用いたRDF化を実現することにより、機関をまたいだデータの横断検索の実現が容易になり、また、ゲノムや疾患等の多様な外部データとの統合による、より高度な生物資源検索につながると考えている。

発表資料

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