国立研究開発法人 科学技術振興機構
ポスター発表

【12】CRISPRにターゲットされるヒト腸内メタゲノム配列の網羅的データベースの構築

発表者

○杉本竜太(遺伝研)、西村瑠佳(遺伝研、総合研究大学院大)、井ノ上 逸朗(遺伝研)

※氏名の前の「○」は、代表発表者であることを表します。

DOI

doi:10.18908/togo2021.p012

概要

ウイルス発掘の研究は現在メタゲノムにおける最もホットなトピックである。メタゲノム解析によって集積した多様なウイルスゲノムは、医療への応用やウイルス進化の推定に活用されることが期待されている。したがってウイルスゲノムの包括的データベースの構築は複数の生物学分野の進捗に必要な重要なステップと考えられている。既存の方法ではウイルス様タンパクに相同なタンパクをコードする遺伝子を検出することでウイルスゲノムを発掘するが、我々はタンパクに依らないCRISPRのスペーサーを用いてウイルスゲノムを検出する方法を開発した。これを用いて、ヒトの腸内メタゲノムからCRISPRによってターゲットされるおよそ一万の配列を発見した。この中には多数のテイルドファージ、Microviridae、フィラメントファージ、プラスミドそして既存の分類には属さないエレメントも含まれていた。今年度の発表では前年度に続いて解析の詳細を説明し、加えて検出されたゲノムのより詳細な解析結果を報告する。

発表資料

注意事項

ポスターや発表スライド等の著作権は、別途記載がない限り発表者・発表者の所属機関に帰属します。
ポスター・スライド内の図や文言を転用する際には、著作者と話し合っていただくよう お願いいたします。

ページの上部に戻る

データ解析ウェビナー:AJACS

メタゲノム解析のトレンドと公共データの使いこなし方を解説!
データ解析講習会:AJACS「MAGを知って・学んで・使う」(2024年7月25日・オンライン) 受講登録を受付中