ポスター発表
【12】CRISPRにターゲットされるヒト腸内メタゲノム配列の網羅的データベースの構築
発表者
○杉本竜太(遺伝研)、西村瑠佳(遺伝研、総合研究大学院大)、井ノ上 逸朗(遺伝研)
※氏名の前の「○」は、代表発表者であることを表します。
DOI
概要
ウイルス発掘の研究は現在メタゲノムにおける最もホットなトピックである。メタゲノム解析によって集積した多様なウイルスゲノムは、医療への応用やウイルス進化の推定に活用されることが期待されている。したがってウイルスゲノムの包括的データベースの構築は複数の生物学分野の進捗に必要な重要なステップと考えられている。既存の方法ではウイルス様タンパクに相同なタンパクをコードする遺伝子を検出することでウイルスゲノムを発掘するが、我々はタンパクに依らないCRISPRのスペーサーを用いてウイルスゲノムを検出する方法を開発した。これを用いて、ヒトの腸内メタゲノムからCRISPRによってターゲットされるおよそ一万の配列を発見した。この中には多数のテイルドファージ、Microviridae、フィラメントファージ、プラスミドそして既存の分類には属さないエレメントも含まれていた。今年度の発表では前年度に続いて解析の詳細を説明し、加えて検出されたゲノムのより詳細な解析結果を報告する。
発表資料
- CRISPRにターゲットされるヒト腸内メタゲノム配列の網羅的データベースの構築(PDF:8.83MB)
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