国立研究開発法人 科学技術振興機構
ポスター発表

【43】MoG+:生物医科学研究推進のためのマウスゲノム多型データベース

発表者

○高田豊行(理研)、臼田大輝(理研)、櫛田達矢(理研)、城石俊彦(理研)、桝屋啓志(理研)

※氏名の前の「○」は、代表発表者であることを表します。

DOI

doi:10.18908/togo2021.p043

概要

生物のゲノム情報は、生物多様性や進化、さらには様々な生命現象の理解ばかりでなく、医学生物学研究の戦略立案や、その効果的な遂行のために欠かせないものになっている。実験動物マウス(Mus musculus)の場合は、ゲノム情報を利活用したゲノム編集動物の作製を通して、生物医科学研究に大きな貢献をしている。実験動物マウスのゲノムは、これまでの研究により、複数の亜種に由来するゲノムが、モザイク状に分布していることが明らかになっている。我々は、このモザイクゲノムを構成する亜種を全て含む10種の近交系統の全ゲノム情報をMoG+(モグ プラス: https://molossinus.brc.riken.jp/mogplus/)から公開している。MoG+では、複数亜種のゲノムに観察される塩基多型やアミノ酸置換情報をウエット研究者が簡単に探索できる。さらにMoG+は、遺伝子名を利用した疾患モデルマウスの検索機能などが搭載され、検索により理研BRCから入手可能なマウス系統を調べることができる。またMoG+は、マウス亜種間ゲノム多型情報に加えて、ヒト疾患関連ゲノム多型情報へのリンクや、長鎖ゲノム解読などによる最新のゲノム解析情報を新たに追加するなど、医学生物学分野の研究に資する機能拡張を適宜行っている。

発表資料

注意事項

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