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タイトル:公開特許公報(A)_インスリン抵抗性予防又は改善剤
出願番号:2010108449
年次:2011
IPC分類:A61K 36/73,A61P 5/50,A61P 3/10,A61P 3/06,A61P 9/12,A61K 8/97,A61Q 13/00,A23L 1/30,A23L 2/52


特許情報キャッシュ

後藤 洋子 増田 秀樹 JP 2011236148 公開特許公報(A) 20111124 2010108449 20100510 インスリン抵抗性予防又は改善剤 小川香料株式会社 591011410 結田 純次 100127926 竹林 則幸 100140132 新井 信輔 100106769 後藤 洋子 増田 秀樹 A61K 36/73 20060101AFI20111028BHJP A61P 5/50 20060101ALI20111028BHJP A61P 3/10 20060101ALI20111028BHJP A61P 3/06 20060101ALI20111028BHJP A61P 9/12 20060101ALI20111028BHJP A61K 8/97 20060101ALI20111028BHJP A61Q 13/00 20060101ALI20111028BHJP A23L 1/30 20060101ALI20111028BHJP A23L 2/52 20060101ALI20111028BHJP JPA61K35/78 HA61P5/50A61P3/10A61P3/06A61P9/12A61K8/97A61Q13/00 101A23L1/30 BA23L2/00 F 10 OL 14 4B017 4B018 4C083 4C088 4B017LC03 4B017LG20 4B017LP01 4B018MD48 4B018ME03 4B018ME04 4B018ME14 4B018MF01 4C083AA111 4C083BB41 4C083FF01 4C083KK02 4C088AB52 4C088AC05 4C088BA08 4C088CA05 4C088CA08 4C088CA11 4C088CA13 4C088CA17 4C088MA52 4C088NA05 4C088NA14 4C088ZA36 4C088ZA42 4C088ZC33 4C088ZC35 本発明は、バラ科サクラ属モモ(Prunus persica Batsch)の葉、その抽出物またはその抽出物の分画物を有効成分として含有する、インスリン抵抗性を予防および改善するためのインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤、並びに当該インスリン抵抗性予防及び/又は改善剤を含有する飲食品、医薬品、香料組成物に関する。 糖尿病などのメタボリックシンドロームは、それぞれの病気が別々に進行するのではなく、過食、高脂肪食、運動不足や過度のストレスなどにより内臓に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満が大きく関わるものであることが解明されてきている。この内臓脂肪型肥満という共通の基盤の上に、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか二つ以上をあわせもった状態がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と呼ばれる。さらに、メタボリックシンドロームは、動脈硬化や心不全などの心血疾患をより重篤な疾患を高率に発症させる引き金となる。 近年メタボリックシンドロームの概念が確立する前に、そのような症候群がかつてインスリン抵抗性症候群と呼ばれていたように、メタボリックシンドロームには「インスリン抵抗性」が深く関与しているといわれている。 「インスリン抵抗性」は、インスリンが作用しにくい状態であり、体内におけるインスリン感受性が低下した状態と言い換えることができる。その結果、血糖の恒常性を維持することが困難となる。つまり、肝臓における糖新生の亢進・グリコーゲン合成の低下、筋肉や脂肪組織における糖の取り込み低下が起こるとされる。結果として、より多くのインスリンが必要となり、体内でインスリンを産生する唯一の器官であるβ細胞の疲弊へと繋がる。こうした糖代謝異常が悪化することで糖尿病が引き起こされる。 また、血糖の恒常性を維持するために多くのインスリンを必要となり、高インスリン血症を生じると、ナトリウム貯留や交感神経亢進などのさまざまな作用により血圧の上昇の原因にもなる。また、高インスリン血症は、肝臓のVLDL産生増加をきたし、高中性脂肪血症をひきおこし、血管内皮細胞を増殖させ、アテローム性動脈硬化症を発症させると考えられている。 さらに、インスリン抵抗性により引き起こされるこれらの症状は互いの症状を惹起し合い、悪循環を生じるとされているため、インスリン抵抗性の予防及び改善はこれらの負の循環を止めるためにも非常に重要であると考えられる。 厚生労働省の調査(平成18年度)によれば、国内で「糖尿病が強く疑われる人」は約820万人、「糖尿病の可能性を否定できない人(いわゆる予備軍)」は約1050万人で合計1870万人と推測されている。糖尿病の有病率が年齢とともに上昇する傾向にあるため、これから高齢化する日本においては糖尿病の有病者数は、さらに増加することが予測される。糖尿病は、正常なインスリン合成・分泌がなされなくなるインスリン依存型糖尿病(IDDM)又はI型糖尿病と、加齢やストレス等の不確定な要因により生ずるインスリンの分泌低下や組織インスリン抵抗性に起因して高血糖を示すインスリン非依存型糖尿病(NIDDM)又はII型糖尿病とに大別され、患者の9割以上がインスリン非依存型糖尿病である。 糖尿病は、持続的な高血糖・糖尿を呈する代謝疾患である。通常、血糖値は体内のさまざなまホルモンにより一定に調節されているが、加齢やストレス、偏った食生活等によりこれらの調節機構が破綻し、持続的な高血糖状態になることが特徴である。高血糖状態そのものは自覚症状も少ないが、この状態が続くと動脈硬化を誘発し、網膜症、腎症、神経障害、脳卒中、心筋梗塞などの重篤な合併症を引き起こす。よって、血糖値をコントロールすることが重要である。 体内の血糖値コントロール因子としては、血糖値を上げるためにカテコールアミン、コルチゾール、グルカゴンなどが存在する。しかし、血糖値を下げる作用をもつ生体内因子はインスリンのみである。このインスリンは膵臓のβ細胞から分泌され、抹消組織への糖取り込みの惹起や肝臓における糖新生の抑制等により血糖値を低下させる。ただし、高血糖状態が続くとインスリンを大量に必要とするため、β細胞が疲弊し、さらなる病状の悪化を招くといわれている。特に食後には血糖値が一気に上昇するとされ、β細胞の疲弊を軽減するためには食後血糖値のコントロールは有効とされる。 食後血糖値のコントロールに使用されるものとして、例えば、天然物では茶水溶性多糖成分のテア・ガラクトグルカンを有効成分とする血糖値降下剤 (例えば、特許文献1)、バナバ葉の熱水抽出画分を有効成分とする抗糖尿病剤(例えば、特許文献2)、センブリより抽出単離されるキサントン類の血糖降下剤(例えば、特許文献3)、グァバ葉に含まれるポリフェノールを有効成分とするα−アミラーゼ活性阻害剤(例えば、特許文献4)等がある。また、化学合成物では、アカルボース等のα−グルコシダーゼ阻害剤や、モラノリンのN−置換誘導体(例えば、特許文献5)、チアゾリジン化合物(例えば、特許文献6)、イミダゾリル基を有する縮合7員環系化合物(例えば、特許文献7)等がある。 また、現在日本ではインスリン抵抗性改善薬としてチアゾリジン系のピオグリタゾン(pioglitazone)のみ使用可能である。この薬剤は、肝臓、筋肉、脂肪組織などのインスリン感受性を高める作用を有する一方、浮腫や肝障害などの副作用も報告されている。 しかしながら、毎日の食事の度に食後血糖値のコントロールを続けることは精神的、肉体的なストレスとなり、過食の引き金や糖の代謝活性の悪化につながる場合がある。糖尿病、特に糖尿病患者あるいはの9割を占めるインスリン非依存型(II型)糖尿病患者では、インスリン抵抗性を有する場合が多く、このことが高血糖状態の改善を難しくする一因となっている。 よって、食後血糖値コントロールに加え、より根本的な予防・治療として、肝臓、筋肉、脂肪組織などの感受性抹消組織におけるインスリン感受性を高め(すなわちインスリン抵抗性を和らげ)、糖の代謝活性を高めることで高血糖の持続を抑え、しかも長期間摂取しても安全で副作用が少ない新たな薬剤の提供が望まれていた。特開平4-124139号公報特開平7-228539号公報特開平7-206673号公報国際公開第01/66714号特公昭59-43949号公報特開平4-210977号公報特開平4-178381号公報 本発明は、日常生活に多大なる支障を付する血糖値コントロールの負担を軽減し、日常的な摂取によりインスリン感受性を高め、かつ/あるいはインスリン抵抗性の発現を抑えることにより、糖尿病をはじめとするインスリン抵抗性関与疾患を予防、改善でき、安全で副作用の少ない薬剤、並びに当該薬剤を含有する飲食品、医薬品、香料組成物を提供することを目的とする。 本発明者らは、上記の課題を達成するために鋭意検討を重ねた結果、バラ科植物であるモモの葉が良好なインスリン抵抗性予防及び改善作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下のとおりである。(1)バラ科サクラ属モモ植物の葉部の抽出物または該植物の葉部の抽出物の分画物を有効成分として含有するインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤である。(2)上記のインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤を含有することを特徴とする糖尿病、高脂血症、高血圧症、及びこれらの複合的な症候群であるメタボリックシンドロームの予防及び/又は改善用飲食品、医薬品または香料組成物である。 本発明は、日常的な摂取により、インスリン感受性を高め、かつ/あるいはインスリン抵抗性の発現を抑えることにより、糖尿病をはじめとするインスリン抵抗性関与疾患を予防・改善するインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤を提供することができる。 また、本発明により、インスリン感受性を向上せしめる安全で安心な食品又は医薬品組成物が提供される。本発明の組成物は、インスリン感受性を向上させることができる。言い換えれば、インスリン抵抗性を改善できることが期待できる。インスリン抵抗性は生活習慣病発症に大きく関与しているため、この発症の予防が期待できる。 具体的には、耐糖能異常、糖尿病などが原因となって発症する動脈硬化症、食後高脂血症、高トリグリセリド血症に代表される高脂血症、高尿酸血症、低HDL血症、プラズミノーゲン活性化因子の上昇を予防することが期待できる。 また、運動療法や食事療法(例えば、食後血糖値のコントロール等)の負担を軽減し、QOL(Quality of Life)の向上に極めて有用なものとなる。モモ葉部の熱水抽出物(モモ葉抽出物という)の紫外線吸収スペクトルを示したグラフである。II型糖尿病モデル動物KK-Ayマウスにおける長期投与が血糖値に及ぼす影響を示すグラフである。II型糖尿病モデル動物KK-Ayマウスにおける長期投与がインスリン値に及ぼす影響を示すグラフである。II型糖尿病モデル動物KK-Ayマウスにおける長期摂取による糖負荷時血糖値に及ぼす影響を示すグラフである。II型糖尿病モデル動物KK-Ayマウスにおける長期摂取による糖負荷時インスリン値に及ぼす影響を示すグラフである。ヒトにおける血糖値に及ぼす影響を示すグラフである(被験者全体)。ヒトにおけるインスリン値に及ぼす影響を示すグラフである(被験者全体)。ヒトにおける血糖値に及ぼす影響を示すグラフである(血糖値増加量が高めの人)。ヒトにおけるインスリン値に及ぼす影響を示すグラフである(血糖値増加量が高めの人)。 本発明では、バラ科サクラ属モモ(Prunus persica Batsch)植物の葉部が用いられる。モモは、中国原産の落葉小高木で、春には淡い紅色〜白色の花を咲かせ、夏には甘い果実「桃」を実らせ、食用・鑑賞用として世界各地で栽培されている果樹である。その果実は市場価格が高く、生鮮品あるいは加工食品として一般的である。また、種子中にある「桃仁」はアミグダリンを含み漢方処方用薬として用いられ、抗炎症作用や緩下作用、更年期障害緩和作用などが報告されている。 また、モモの葉も浴用剤や化粧品として使用され、保湿効果や抗炎症作用による汗疹(あせも)などの皮膚疾患に伝承的に利用されている。食品用途としては中国の一部の地域でお茶としても用いられるなど風味も良い。 しかしながら、モモの果実や葉部が、肥満をはじめ、血糖、血圧、脂質異常等のメタボリックシンドローム関連状態の予防・改善に寄与することは、これまで全く知られていなかった。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明のインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤はモモの葉そのものおよび/またはその抽出物、さらには抽出物の分画物を有効成分とすることを特徴とする。 本発明に関わる原料としては、バラ科サクラ属モモ(Prunus persica Batsch)の葉であり、インスリン抵抗性予防又は改善作用を有するものであれば、種類、産地や栽培方法を問わずいかなる形態のものでもよい。 モモの葉を生のまま用いてもよく、これらを乾燥した乾燥体、もしくは乾燥後粉砕した粉末を用いることもできる。また、これらを溶媒抽出、圧搾、酵素分解、超臨界抽出、濃縮、希釈、固液分離、精製等の公知の技術を単独あるいは組み合わせて得られるエキスあるいは粉体であってもよい。 このとき、好ましい方法としては溶媒抽出が挙げられる。用いられる溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、酢酸、酢酸エチル、エーテル、へキサン等およびこれらの混合溶媒が挙げられ、これらのうち水、エタノールおよびエタノール水溶液(エタノール濃度が30〜80%)が特に好ましい。 用いる溶媒の量は特に限定されるものではないが、通常はモモの葉乾燥体1質量部に対して0.5〜50質量部、好ましくは1.0〜40質量部、特に好ましくは10〜30質量部で用いられる。溶媒量がモモの葉乾燥体1質量部に対して0.5質量部未満の場合は、溶媒の種類によっては抽出が十分でない場合があり、溶媒量が50質量部を超える場合は経済的に有利でない場合がある。抽出方法としては、そのまま又は粉砕物を適当な抽出溶媒に浸出する方法、加温下(常温〜溶媒の沸点の範囲)撹拌する方法等によって得ることができる。本発明では、例えば、モモの葉の粗粉砕物を撹拌しながら30〜1時間、100℃で加熱還流により得られた抽出物を使用することが好ましい。 また、得られた抽出物を分画してもよい。特に、合成吸着剤による分画が好ましい。本発明に用いる合成吸着剤は、一般に不溶性の三次元架橋構造ポリマーであってイオン交換基のような官能基を実質的に持たないものである。 本発明に用いる合成吸着剤としては、その母体がスチレン系のスチレン−ジビニルベンゼン共重合体、例えば三菱化学株式会社製の「セパビーズSP70(商品名)」(細孔分布:細孔容積1.6mL/g、比表面積870m2/g、最頻度半径が71Å)や「ダイヤイオンHP20(商品名)」(細孔分布:細孔容積1.3mL/g、比表面積590m2/g、最頻度半径が260Å)等が使用できるが、これらに限るものではない。 本発明のインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤においては、モモの葉またはその抽出物の他に、飲食品用又は医薬用として通常用いられている他の任意成分を添加して組成物としてもよい。 用いられる任意成分としては、例えば甘味料、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤、苦味料、酸味料、乳化剤、強化剤、製造用剤、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、コーティング剤、可塑剤及び香料などであり、これらを添加して各種製剤・剤型として用いることもできる。 本発明で更に用いることのできる香料としては、例えばアセト酢酸エチル、アセトフェノン、アニスアルデヒド、α−アミルシンナムサルデヒド、アントラニル酸メチル、イオノン、イソオイゲノール、イソ吉草酸イソアミル、イソ吉草酸エチル、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸3−ブテニル、イソチオシアン酸4−ペンテニル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸3−メチルチオプロピル、イソチオシアネート類、インドール及びその誘導体、γ−ウンデカラクトン、エステル類、エチルバニリン、エーテル類、オイゲノール、オクタノール、オクタナール、オクタン酸エチル、ギ酸イソアミル、ギ酸ゲラニル、ギ酸シトロネリル、ケイ皮酸、ケイ皮酸エチル、ケイ皮酸メチル、ケトン類、ゲラニオール、酢酸イソアミル、酢酸エチル、酢酸ゲラニル、酢酸シクロヘキシル、酢酸シトロネリル、酢酸シンナミル、酢酸テルピニル、酢酸フェネチル、酢酸ブチル、酢酸ベンジル、酢酸l−メンチル、酢酸リナリル、サリチル酸メチル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、シトラール、シトロネラール、シトロネロール、1,8−シネオール、脂肪酸類、脂肪族高級アルコール類、脂肪族高級アルデヒド類、脂肪族高級炭化水素類、シンナミルアルコール、シンナムアルデヒド、チオエーテル類、チオール類、デカナール、デカノール、デカン酸エチル、テルピネオール、リモネン、ピネン、ミルセン、タピノーレン、テルペン系炭化水素類、γ−ノナラクトン、バニリン、パラメチルアセトフェノン、ヒドロキシシトロネラール、ヒドロキシシトロネラールジメチルアセタール、ピペロナール、フェニル酢酸イソアミル、フェニル酢酸イソブチル、フェニル酢酸エチル、フェノールエーテル類、フェノール類、フルフラール及びその誘導体、プロピオン酸、プロピオン酸イソアミル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ベンジル、ヘキサン酸、ヘキサン酸アリル、ヘキサン酸エチル、ヘプタン酸エチル、l−ペリラアルデヒド、ベンジルアルコール、ベンズアルデヒド、芳香族アルコール類、芳香族アルデヒド類、d−ボルネオール、マルトール、N−メチルアントラニル酸メチル、メチルβ−ナフチルケトン、dl−メントール、酪酸、酪酸イソアミル、酪酸エチル、酪酸シクロヘキシル、酪酸ブチル、ラクトン類、リナロオール等の合成或いは天然由来の香料の他、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツなどシトラス系精油類、アップル、バナナ、グレープ、メロン、ピーチ、パイナップル、ストロベリーなどフルーツ系の精油或いは回収フレーバー、ミルク、クリーム、バター、チーズ、ヨーグルトなど乳系の抽出香料、緑茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、ココアなど嗜好品系の回収フレーバー、アサノミ、アサフェチダ、アジョワン、アニス、アンゼリカ、ウイキョウ、ウコン、オレガノ、オールスパイス、オレンジノピール、カショウ、カッシア、カモミール、カラシナ、カルダモン、カレーリーフ、カンゾウ、キャラウェー、クチナシ、クミン、クレソン、クローブ、ケシノミ、ケーパー、コショウ、ゴマ、コリアンダー、サッサフラス、サフラン、サボリー、サルビア、サンショウ、シナモン、シャロット、ジュニパーベリー、ショウガ、スターアニス、セイヨウワサビ、セロリー、ソーレル、タイム、タマネギ、タマリンド、タラゴン、チャイブ、ディル、トウガラシ、ナツメグ、ニガヨモギ、ニジェラ、ニンジン、ニンニク、バジル、パセリ、バニラ、パプリカ、ヒソップ、フェネグリーク、ホースラディッシュ、マジョラム、ミョウガ、ラベンダー、リンデン、レモングラス、レモンバーム、ローズ、ローズマリー、ローレル、ワサビなどから得られる香辛料抽出物、アイスランドモス、アカヤジオウ、アケビ、アサ、アサフェチダ、アジアンタム、アジョワン、アズキ、アスパラサスリネアリス、アップルミント、アーティチョーク、アニス、アボカド、アマチャ、アマチャズル、アミガサユリ、アミリス、アーモンド、アリタソウ、アルカンナ、アルテミシア、アルニカ、アルファルファ、アロエ、アンゴスツラ、アンゴラウィード、アンズ、アンズタケ、アンゼリカ、アンバー、アンバーグリス、アンブレット、イカ、イカリソウ、イグサ、イースト、イタドリ、イチゴ、イチジク、イチョウ、イノコヅチ、イランイラン、イワオウギ、インペラトリア、インモルテル、ウィンターグリーン、ウォータークレス、ウコギ、ウコン、ウスバサイシン、ウッドラフ、ウニ、ウメ、ウーロンチャ、エゴマ、エノキダケ、エビ、エビスグサ、エリゲロン、エルダー、エレウテロコック、エレカンペン、エレミ、エンゴサク、エンジュ、エンダイブ、欧州アザミ、オウレン、オオバコ、オカゼリ、オキアミ、オーク、オークモス、オケラ、オスマンサス、オポポナックス、オミナエシ、オモダカ、オランダセンニチ、オリガナム、オリス、オリバナム、オリーブ、オールスパイス、オレンジ、オレンジフラワー、カイ、カイニンソウ、カカオ、カキ、カサイ、カシューナッツ、カスカラ、カスカリラ、カストリウム、カタクリ、カツオブシ、カッシー、カッシャフィスチュラ、カテキュ、カニ、カーネーション、カノコソウ、カモミル、カヤプテ、カラシ、カラスウリ、カラスビシャク、ガラナ、カラムス、ガランガ、カーラント、カリッサ、カリン、カルダモン、ガルバナム、カレー、カワミドリ、カンゾウ、ガンビア、カンラン、キウィーフルーツ、キカイガラタケ、キキョウ、キク、キクラゲ、キササゲ、ギシギシ、キダチアロエ、キナ、キハダ、ギボウシ、ギムネマシルベスタ、キャットニップ、キャラウェイ、キャロップ、キュウリ、キラヤ、キンミズヒキ、グァバ、グァヤク、クコ、クサスギカズラ、クサボケ、クズ、クスノキ、クスノハガシワ、グーズベリー、クチナシ、クベバ、クマコケモモ、グミ、クミン、グラウンドアイビー、クララ、クラリセージ、クランベリー、クリ、クルミ、クリーム、グレインオブパラダイス、クレタディタニー、グレープフルーツ、クローバー、クローブ、クロモジ、クロレラ、クワ、クワッシャ、ケイパー、ゲットウ、ケード、ケブラコ、ゲルマンダー、ケンチュール、ケンポナシ、ゲンノショウコ、コウジ、コウダケ、コウチャ、コウホネ、コカ、コガネバナ、コクトウ、コクルイ、ココナッツ、ゴシュユ、コショウ、コスタス、コストマリー、コパイパ、コーヒー、コブシ、ゴボウ、ゴマ、コーラ、コリアンダー、コルツフート、ゴールデンロッド、コロンボ、コンサイ、コンズランゴ、コンフリー、サイプレス、魚、サクラ、サクランボ、ザクロ、サケカス、ササ、ササクサ、サーチ、サッサフラス、サフラン、サポジラ、サボテン、サラシナショウマ、サルサパリラ、サルシファイ、サルノコシカケ、サンザシ、サンシュユ、サンショウ、サンタハーブ、サンダラック、サンダルウッド、サンダルレッド、シイタケ、ジェネ、シダー、シトラス、シトロネラ、シヌス、シベット、シマルーバ、シメジ、シャクヤク、ジャスミン、ジャノヒゲ、ジャボランジ、シャロット、シュクシャ、ジュニパーベリー、ショウガ、ショウユ、ショウユカス、ジョウリュウシュ、ショウロ、シロタモギタケ、ジンセン、シンナモン、酢、スイカ、スイセン、スギ、スターアニス、スターフルーツ、スチラックス、スッポン、スッポンタケ、ズドラベッツ、スネークルート、スパイクナード、スプルース、スベリヒユ、スローベリー、セイボリー、セキショウ、セージ、ゼドアリー、セネガ、ゼラニウム、セロリー、センキュウ、センタウリア、センゲン、セントジョーンズウォルト、センナ、ソース、ダイオウ、ダイズ、タイム、タケノコ、タコ、タデ、ダバナ、タマゴ、タマゴタケ、タマネギ、タマリンド、ダミアナ、タモギタケ、タラゴン、タラノキ、タンジー、タンジェリン、タンポポ、チェリモラ、チェリーローレル、チェリーワイルド、チガヤ、チコリ、チーズ、チチタケ、チャイブ、チャービル、チャンパカ、チュベローズ、チョウセンゴミシ、チラータ、ツクシ、ツケモノ、ツタ、ツバキ、ツユクサ、ツリガネニンジン、ツルドクダミ、ディアタング、ティスル、ディタニー、ディル、デーツ、テンダイウヤク、テンマ、トウガラシ、トウキ、ドウショクブツタンパクシツ、ドウショクブツユ、トウミツ、トウモロコシ、ドクダミ、トチュウ、ドッググラス、トマト、ドラゴンブラッド、ドリアン、トリュフ、トルーバルサム、トンカ、ナギナタコウジュ、ナシ、ナスターシャム、ナッツ、ナットウ、ナツメ、ナツメグ、ナデシコ、ナメコ、ナラタケ、ニアウリ、ニュウサンキンバイヨウエキ、ニンジン、シンニク、ネズミモチ、ネットル、ネムノキ、ノットグラス、バイオレット、パイナップル、ハイビスカス、麦芽、ハコベ、バジル、ハス、ハスカップ、パースカップ、パセリ、バター、バターオイル、バターミルク、バーチ、ハチミツ、パチュリー、バックビーン、ハッコウシュ、ハッコウニュウ、ハッコウミエキ、パッションフルーツ、ハツタケ、バッファローベリー、ハトムギ、ハナスゲ、バナナ、バニラ、ハネーサックル、パパイヤ、バーベリー、ハマゴウ、ハマスゲ、ハマナス、ハマボウフウ、ハマメリス、バラ、パルマローザ、パンダナ、バンレイシ、ヒキオコシ、ヒシ、ピスタチオ、ヒソップ、ヒッコリー、ピーナッツ、ヒノキ、ヒバ、ピプシシワ、ヒメハギ、ヒヤシンス、ヒラタケ、ビワ、ビンロウ、フェイジョア、フェネグリーク、フェンネル、フジバカマ、フジモドキ、フスマ、フーゼルユ、プチグレイン、ブチュ、ブドウ、ブドウサケカス、フトモモ、ブナ、ブナハリタケ、ブラックキャラウェイ、ブラックベリー、プラム、ブリオニア、プリックリーアッシュ、プリムローズ、プルネラ、ブルーベリー、ブレッドフルーツ、ヘイ、ベイ、ヘーゼルナッツ、ベチバー、ベーテル、ベニバナ、ペニーロイヤル、ヘビ、ペピーノ、ペプトン、ベルガモット、ベルガモットミント、ペルーバルサム、ベルベナ、ベロニカ、ベンゾイン、ボアドローズ、ホアハウンド、ホウ、ホウキタケ、ホウショウ、ボウフウ、ホエイ、ホオノキ、ホースラディッシュ、ボタン、ホップ、ポピー、ポプラ、ポポー、ホホバ、ホヤ、ボルドー、ボロニア、マイタケ、マグウォルト、マシュマロー、マジョラム、マスティック、マソイ、マタタビ、マチコ、マツ、マツオウジ、マッシュルーム、マツタケ、マツブサ、マツホド、マテチャ、マメ、マリーゴールド、マルバダイオウ、マルメロ、マレイン、マロー、マンゴー、マンゴスチン、ミカン、ミシマサイコ、ミソ、ミツマタ、ミツロウ、ミート、ミモザ、ミョウガ、ミルク、ミルテ、ミルフォイル、ミルラ、ミロバラン、ムギチャ、ムスク、ムラサキ、メスキート、メドウスィート、メハジキ、メープル、メリッサ、メリロット、メロン、モウセンゴケ、モニリアバイヨウエキ、モミノキ、モモ、モロヘイヤ、ヤクチ、ヤマモモ、ユーカリ、ユキノシタ、ユズ、ユッカ、ユリ、ヨウサイ、ヨロイグサ、ライオンズフート、ライチ、ライフエバーラスティングフラワー、ライム、ライラック、ラカンカ、ラカンショウ、ラズベリー、ラタニア、ラディッシュ、ラブダナム、ラベンダー、ラングウォルト、ラングモス、ランブータン、リキュール、リーク、リツェア、リナロエ、リュウガン、リョウフンソウ、リョクチャ、リンゴ、リンデン、リンドウ、ルー、ルリジサ、レセダ、レモン、レモングラス、レンギョウ、レンゲ、レンブ、ローズマリー、ロベージ、ローレル、ロンゴザ、ワサビ、ワタフジウツギ、ワームウッド、ワームシード、ワラビ、ワレモコウなどから得られる天然香料が例示され、適宜選択して使用される。 香料の添加量は特に限定されるものではないが、一般的には本発明のインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤を含む組成物中、0.0001〜50質量%、好ましくは0.001〜30質量%、最も好ましくは0.01〜10質量%の添加量となるように配合される。 本発明のインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤の使用形態は、そのまま或いは希釈した状態、乳化状態、更には粉化した様々な製剤の形で用いることができる。 本発明に関わるインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤を含有する飲食品を製造するには、上記の方法で製造したモモ葉の成分またはその製剤を用いることができ、慣用の手段を用いて、食用に適した状態、例えば、顆粒状、粒状、錠剤、カプセル剤、ソフトカプセル剤、ペースト状等に形成したものを用いることができる。この飲食品は、そのままの形態で食用に供してもよく、また種々の食品(例えばハム、ソーセージ、かまぼこ、ちくわ、パン、バター、粉乳、菓子など)の製造中に添加して使用、あるいは水、酒類、果汁、牛乳、清涼飲料水等の飲物に添加して使用してもよい。 本発明を医薬品として用いる場合は、経口的にあるいは非経口的(静脈投与、腹腔内投与、等)に適宜に使用される。剤型は任意で、例えば錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤などの経口用固形製剤や、内服液剤、シロップ剤等の経口用液体製剤、または、注射剤などの非経口用液体製剤など、いずれの形態にも公知の方法により適宜調整することができる。これらの医薬製剤には、通常用いられる結合剤、崩壊剤、増粘剤、分散剤、再吸収促進剤、矯味剤、緩衝剤、界面活性剤、溶解補助剤、保存剤、乳化剤、等張化剤、安定化剤やpH調製剤などの賦形剤を適宜使用してもよい。 本発明のインスリン抵抗性予防・改善剤の摂取量は、年齢、体重、疾患の症状や程度、医薬品や飲食品の形態等により適宜選択・決定されるが、例えば、抽出、乾燥した粉末として、一日当たり1mg〜10g程度、好ましくは10mg〜2gとされ、一日数回に分けて摂取してもよい。 本発明を以下の実施例を用いてさらに詳細に説明するが、以下の実施例は例示の目的にのみ用いられ、本発明はこれによって限定されるものではない。〔実施例1〕 モモの乾燥葉1kgに対して20kgの水を加え1時間加熱還流抽出した。冷却後、残渣を濾過除去して得られた抽出液を約2Lまで減圧濃縮し、凍結乾燥して250gの粉末を得た。 図1に示すように抽出物の物性は以下の通りであった、a)紫外線吸収スペクトル(測定濃度100ppm、希釈溶剤:蒸留水)λmax:198nm、263nm。測定機器は、株式会社島津製作所製「分光光度計UV−2450」を使用した。〔実施例2〕 モモの乾燥葉1kgに20kgの50%エタノール水溶液を加え1時間加熱還流抽出した。冷却後、残渣を濾過除去して得られた抽出液を約2Lまで減圧濃縮し、凍結乾燥して200gの粉末を得た。〔実施例3〕 モモの乾燥葉1kgに20kgの水を加え1時間加熱還流抽出した。冷却後、残渣を濾過除去して得られた抽出液を減圧濃縮し、2kgのエキスを得た。〔実施例4〕 実施例3で得られたエキスを、三菱化学株式会社製の合成吸着剤「SEPABEADS(R) SP70」を充填したカラム(直径135mm×長さ120cm)に注入した。カラムから溶出する水溶液を回収し、その後、さらに7kgの水で溶出したものを濃縮し、2kgの分画エキスを得た。〔実施例5〕(錠剤) 実施例1で得られた凍結乾燥粉末50gにトウモロコシデンプン2.0g、乳糖50g、ステアリン酸カルシウム0.2g、タルク1.8gを充分に混合した後、打錠機により打錠し、重量0.52gの錠剤を200錠製造した。〔実施例6〕(顆粒剤) 実施例3で得られたエキス5.0gに、乳糖5.0g、トウモロコシデンプン5.0gを加えて練合し、造粒した後、乾燥して整粒した。〔実施例7〕(カプセル剤) 実施例4で得られた分画エキス5.0g、トウモロコシデンプン5.0g、乳糖5.0g、結晶セルロース1.0gを充分に混合した後、カプセルに充填し、カプセル40個とした。〔実施例8〕(キャンデー) 水飴280g、グラニュー糖360g、実施例3のエキス120gを混合した後、155℃まで加熱した。その後、120℃まで冷却し、クエン酸12g、香料1.2g、グリセリン50gを添加し、成型、冷却後完成した。〔実施例9〕(チューインガム) ガムベース50gに砂糖100g、香料0.5g、実施例1の凍結乾燥粉末の1重量%水溶液30gを添加し、ニーダーを使用して練り、成型後完成した。〔実施例10〕(ドリンク剤) 実施例4の分画エキス1000mgを高麗人参エキス500mg、ビタミンB1 10mg、分岐鎖アミノ酸粉末500mg、ぶどう糖0.7kg、蒸留水5.3kgおよび香料6mgと混和し、加熱殺菌後、1本60mlの密封容器に無菌的に充填し、ドリンク剤を得た。〔実施例11〕(茶系飲料) 緑茶葉10gに80℃の熱湯1000gを加えて3分間滲出させた後、200メッシュの網で茶葉を除き、緑茶飲料を得た。この緑茶飲料に実施例4の分画エキス10gを添加し、混合して完成した。〔実施例12〕(清涼飲料水) バレンシアオレンジ果汁30ml、レモン果汁3ml、果糖1.5g、クエン酸0.5g、ビタミンC100mgに実施例3のエキス10mlを加え、これに水を加えて100mlとし、よく攪拌した後に炭酸ガスを封入し、清涼飲料水を得た。 本発明のインスリン抵抗性予防・改善剤のインスリン抵抗性予防及び改善作用を以下の試験により評価した。〔試験例1〕(II型糖尿病モデル動物によるインスリン抵抗性改善作用確認試験) II型糖尿病モデル動物であるKK-Ay/TaJcl系雄性マウス(日本クレア株式会社製、5週齢)を用いてモモ葉抽出物のインスリン抵抗性改善効果を検討した。 このKK-Ayマウスは、7〜8週間で重度な肥満及び高血糖を発現することから、糖尿病患者の大多数を占めるNIDDMの発症機構の解明研究に用いられる。このKK-Ayマウスに固形飼料(オリエンタル酵母株式会社製「CRF-1」)を与えて7日間馴化後、実施例1のモモ葉抽出物1000mg/kg(対照群には蒸留水)を8週間反復強制経口投与した。 その間、2週間毎に部分採血を行い、血糖値および血漿中のインスリン値を測定した。さらに、実験最終日前日から16時間の絶食を行った後、糖負荷試験を行った。採血は16時間の絶食後に、糖負荷前、負荷後30、60、120分の4点について行い、それぞれ血糖値およびインスリン値を測定した。〔試験例2〕(ヒトにおける糖負荷試験) 予め実施した血液検査等に基づき試験責任者の医師の判断で、本試験参加が妥当と判断され、かつ空腹時血糖値が100mg/dl〜140mg/dl程度の被験者12名を選抜し、対照群である蒸留水とモモ葉抽出物経口摂取群とのクロスオーバー試験を行った。 よって、示すデータは各群12名ずつの結果となる。被験者にはそれぞれ蒸留水あるいは実施例1のモモ葉抽出物粉末500mg含有する飲料と共に米飯300gを食べてもらい、糖負荷試験を行った。 なお、採血は、糖負荷前、負荷後30、60、120分の4点について行い、それぞれ血糖値およびインスリン値を測定した。〔試験結果〕 図2および図3に示すようにII型糖尿病(インスリン非依存型)モデル動物であるKK-Ayマウスにおいて、長期投与により、モモ葉抽出物投与群では対照群に比べ、血糖値およびインスリン値に低下傾向が認められた。また、図4および図5に示すように長期投与後の糖負荷に対する作用は特に顕著で、血漿インスリン量は同程度であるにも関わらず、モモ葉抽出物投与群では有意な血糖値上昇抑制が認められた。また、体重および摂餌量は対照群と比較して有意な低下は認められなかった。一般状態についても2ヶ月の摂取期間中、すべての動物について異常は認められなかった。加えて、摂取2ヶ月目に行った剖検の結果もいずれの動物においても異常所見は認められなかった。よって、本発明は長期投与において副作用の徴候を示さなかった。 さらに、ヒトにおける効果について検討した結果、図6および図7に示すように、被験者全体では、対照群とモモ葉抽出物投与群で傾向に違いは認められなかった。しかしながら、図8および図9に示すように、血糖値増加量が高めの被験者、つまり、インスリン抵抗性を持つ可能性の高い被験者では、対照群に比べモモ葉抽出物投与群において血糖値およびインスリン値ともに低下させる傾向を示した。また、試験期間中、披験者が不快と感じる自覚症状、下痢や嘔吐、低血糖などの特筆すべき有害事象がなかったことから、効果と共に安全性も示唆された。 本発明により、インスリン抵抗性予防・改善剤を提供することができる。また、長期的に摂取することで、より高い予防あるいは改善効果を得ることが期待できる。この際、長期摂取に耐えうる安全性と良好な風味のインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤を提供することができる。 バラ科サクラ属モモ(Prunus persica Batsch)の葉を有効成分として含有するインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤。 バラ科サクラ属モモ(Prunus persica Batsch)の葉の抽出物を有効成分として含有するインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤。 バラ科サクラ属モモ(Prunus persica Batsch)の葉の抽出物の分画物を有効成分として含有するインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤。 請求項1〜3のいずれかの項に記載のインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤を含有することを特徴とする糖尿病予防及び/又は治療剤。 請求項1〜3のいずれかの項に記載のインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤を含有することを特徴とする高脂血症予防及び/又は治療剤。 請求項1〜3のいずれかの項に記載のインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤を含有することを特徴とする高血圧予防及び/又は治療剤。 請求項1〜3のいずれかの項に記載のインスリン抵抗性予防又は改善剤を含有することを特徴とするメタボリックシンドローム予防及び/又は治療剤。 請求項1〜3のいずれかの項に記載のインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤を含有することを特徴とする飲食品。 請求項1〜3のいずれかの項に記載のインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤を含有することを特徴とする医薬品。 請求項1〜3のいずれかの項に記載のインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤を含有することを特徴とする香料組成物。 【課題】 日常的な摂取によりインスリン感受性を高め、かつ/あるいはインスリン抵抗性の発現を抑えることにより、糖尿病をはじめとするインスリン抵抗性関与疾患を予防、改善でき、安全で副作用の少ないインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤、並びに当該薬剤を含有する飲食品、医薬品、香料組成物を提供する。【解決手段】 バラ科サクラ属モモ植物の葉部の抽出物または該植物の葉部の抽出物の分画物を有効成分として含有するインスリン抵抗性予防及び/又は改善剤であり、当該を含有することを特徴とする糖尿病、高脂血症、高血圧症、及びこれらの複合的な症候群であるメタボリックシンドロームの予防及び/又は改善用飲食品、医薬品または香料組成物である。【選択図】なし


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