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タイトル:特許公報(B2)_改善された特性を有する化粧品原料物質及びその製造方法
出願番号:2003516465
年次:2010
IPC分類:A61K 8/67,A61K 8/02,A61K 8/19,A61K 8/26,A61K 8/27,A61K 8/49


特許情報キャッシュ

チョイ、ジン−ホ ハン、ヤン−ス ファン、スン−ホ リー、チ−ウォン ヤン、ジェ−フン リー、スン−ヨン JP 4505591 特許公報(B2) 20100514 2003516465 20020726 改善された特性を有する化粧品原料物質及びその製造方法 ナノハイブリッド カンパニー リミテッド 504035940 中島 淳 100079049 加藤 和詳 100084995 西元 勝一 100085279 チョイ、ジン−ホ ハン、ヤン−ス ファン、スン−ホ リー、チ−ウォン ヤン、ジェ−フン リー、スン−ヨン KR 2001/45703 20010728 KR 2001/45697 20010728 KR 2001/48177 20010810 20100721 A61K 8/67 20060101AFI20100701BHJP A61K 8/02 20060101ALI20100701BHJP A61K 8/19 20060101ALI20100701BHJP A61K 8/26 20060101ALI20100701BHJP A61K 8/27 20060101ALI20100701BHJP A61K 8/49 20060101ALI20100701BHJP JPA61K8/67A61K8/02A61K8/19A61K8/26A61K8/27A61K8/49 IPC A61K8/00-99 国際公開第99/27005(WO,A1) 特表平10−510274(JP,A) Inorganic Chemistry,1990,Vol.29,No.26,p.5201−5207 Inorganic Chemistry,1993,Vol.32,No.7,p.1209−1215 26 KR2002001410 20020726 WO2003011233 20030213 2004538296 20041224 22 20040212 2006007817 20060424 内田 淳子 上條 のぶよ 弘實 謙二 本発明は化粧品原料用混成物質及びその製造方法に係り、より具体的には、本発明は安定性、低毒性、低刺激性、徐放性、分散性に優れた化粧品原料用混成物質及びその製造方法に関する。 人間の皮膚は表皮と真皮とにより構成される。このうち、表皮は角質形成細胞であるケラチノサイト、メラニン細胞であるメラノサイト、表皮内の免疫機能を担当する細胞であるランゲルハンス細胞よりなる。また、真皮には細胞外基質(extra−cellular matrix;ECM)成分であるコラーゲン及びグリコサミノグリカン(GAGs)を作り出す繊維芽細胞(fibroblast)が存在する。したがって、人間が健康で美しい皮膚を維持するためにはこれらがそれぞれの機能を維持しなければならないが、人間が年を取ったり皮膚が紫外線またはその他の有害な環境に露出されれば、活性酸素種(reactive oxygen species;ROS)の濃度が増加して皮膚組織での酸化作用が促進されることによって、色素沈着、角質、シワなどの現象が発生する。 したがって、皮膚で発生する自然な老化現象や一時的な皮膚トラブルを防止または抑制するための色々な努力があり、その一環として多様な天然または合成物質を皮膚美容のための化粧品原料物質として開発及び使用しつつある。このような化粧品原料物質をその機能によって分類すれば、抗酸化剤、角質除去剤、皮膚美白剤、ソバカス及び染み除去剤、皮膚鎮静剤、皮膚補湿剤、皮膚活力剤、日焼け防止剤、皮膚新陳代謝促進剤、シワ防止剤などがある。 化粧品原料物質のうち最も代表的なものとしてビタミンを挙げられる。ビタミンは生体の新陳代謝促進、抗酸化効果、細胞壁の保護、免疫力の増進、感染抵抗力の上昇などの機能を有する生体内必須物質であって、大部分の霊長類は生合成が不可能で食物による摂取が必須であり、ビタミンが足りない場合には多様な欠乏症を起こす原因となる。また、皮膚美容及び治療においては、色素の沈着防止、コラーゲンの合成促進、紫外線遮断、皮膚の乾燥及び角化防止、シワ防止、皮膚補湿など健康な皮膚を維持するのに非常に重要な役割をする物質である。ビタミンには、例えばレチノール(ビタミンA)、アスコルビン酸(ビタミンC)、トコフェロール(ビタミンE)及びこれらの誘導体などが含まれる。 ビタミン以外に化粧品用原料物質として重要なものは、皮膚の角質層を除去して皮膚の新陳代謝を促進する機能を有するα−ヒドロキシ酸(AHA)、例えば、乳酸、クエン酸、及びサリチル酸;メラニン生合成の抑制によって皮膚美白機能を行うコウージ酸(5−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−4H−ピラン−4−オン);繊維芽細胞の増殖活動促進によりシワ防止機能を行うインドール−3−酢酸(C10H9NO2);及び抗酸化及びにきび治療機能を行うサリチル酸(2−ヒドロキシ安息香酸、C7H6O3)などがあり、その外にも多様な化粧品原料用物質が知られている。 しかし、前記の化粧品原料用物質の大部分は物質自体の安定性、皮膚刺激及び毒性、徐放性、分散性などの問題があって実際使用するには多くの制約があり、これによってその機能や効能を十分に発揮できなかった。例えば、ビタミンの場合、物理化学的に非常に不安定で熱、光、湿気、酸素、アルカリなどによりすぐに破壊されてしまい、その機能及び効能が低下するか変色または変臭が発生する問題点がある。また、乳酸のようなα−ヒドロキシ酸は皮膚刺激を起こす問題がある。コウジ酸の場合、皮膚基底層まで侵入する特性によりメラニン色素やメラニン細胞を変性させるために、高濃度で使用すれば皮膚炎、皮膚癌など色々な皮膚疾患を誘発し、光及び高温で酸化されて変色が発生する問題点がある。インドール−3−酢酸の場合も外部環境、熱、光、湿気、酸素などに不安定であり、特に光に敏感で変色、変臭が発生してしまう問題がある。 したがって、化粧品原料用物質等の安定化、皮膚刺激または毒性の軽減などのための剤型技術について多くの研究が続いた。特に、ビタミン類物質の安定化のための剤型技術に関する研究開発が多く行われており、これに基づいてビタミン以外の物質の研究開発も共に進められつつある。 ビタミンの従来の主な安定化方法としては、活性成分を水中油(O/W)または油中水(W/O)エマルジョンに安定化させる方法、多重液晶膜に安定化させる方法、リポソーム技術で安定化させる方法、多孔性マイクロビーズを活用する方法、水溶性重合体及び多糖類でカプセル化する方法などを挙げられる。 具体的に、韓国特許第115076号公報は、ビタミン及び多様な活性成分を内相の微細な小球体に含浸及び封入し、これを再び二重層脂質膜及び水分散高分子などを利用して二重に安定化させてビタミンナノカプセルを製造する方法を開示する。また、韓国特許公開第2000−0048451号公報は、親脂性活性成分の小球体の中心を水に対して不溶性である合成及び天然水分散性陰イオン重合体でカプセル化する方法を、韓国特許公開第2000−0069893号公報は、澱粉のような多糖類小球体に活性物質を含浸させ、その外部を水溶性高分子で被覆して安定化させる方法、または活性成分をマイクロエマルジョン化させ、その外部を陰イオン性、非イオン性、陽イオン性及び両イオン性界面活性剤を利用して安定化させる方法を、韓国特許第202401号公報は、活性成分を多糖類に含浸させ、その外部を中性液晶でカプセル化させる方法を、韓国特許第236484号公報は、水溶性活性成分を含有する安定したエマルジョンを形成して再びゼラチンカプセルで安定化させる方法を、韓国特許公開第1999−0070885号公報は、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンなどのビタミン類の混合物をマイカのような固相の粉体と混合して分体中に吸収させ、その表面を高粘度の液相オイルでコーティングして安定化させる方法を、文献[Cosmetics&Toilletes,pp.65−78,vol.105,1990]は、生理活性成分をリポソーム形成により安定化させる方法を、韓国特許第222000号公報は、リポソーム及び液晶形成技術を同時に適用して安定化させる方法を、韓国特許公開第2001−0002411号公報は、コーヒー豆、茶の葉、カカオ抽出物などの生薬抽出物と配合して安定化させる方法を開示している。 一方、安定性にさらに優れた誘導体を活用する方法も報告されたことがあるが、いくつかの問題点を有している。例えば、ビタミンCを安定化させたマグネシウムアスコルビルホスフェートは、他の誘導体に比べて体内利用の可能なL−アスコルビン酸の形態に転換されやすいが、皮膚吸収が難しく、アスコルビルパルミテートは皮膚吸収は容易であるが、L−アスコルビン酸の形態に転換され難い。 ビタミンAの安定化技術として、油溶性酸化剤[例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)またはブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)]、水溶性抗酸化剤(例えば、アスコルビン酸)、またはキレート剤(例えば、α−トコフェロール)を使用してビタミンAを安定化させたO/W型またはW/O型の油化剤型技術がある(韓国特許公開第1990−021511号公報、韓国特許公開第1999−0018726号公報、米国特許第3,906,108号公報、米国特許第4,247,547号公報、米国特許第4,826,828号公報、米国特許第4,720,353号公報、米国特許第4,466,805号公報、及びEP 0 440 398 B1参照)。 また、特開平2−83309号公報は、水溶性L−アスコルビン酸誘導体をW/O型エマルジョンの内相に注入して酸化、分解から保護する技術を開示しており、特開昭55−64511号公報は、L−アスコルビン酸の高級脂肪酸エステルをシクロデキストリンに包接して保護する技術を、特開平3−5326号公報は、L−アスコルビン酸燐酸エステルあるいは硫酸エステルをリポソームに添加して保存安定性を向上させる技術を開示しており、特開平5−345714号公報では、L−アスコルビン酸エステルを特定の水溶性高分子と配合して安定性の向上を図っている。これら特許文献ではいずれもL−アスコルビン酸のエステル誘導体を利用しているが、これら誘導体はL−アスコルビン酸自体に比べて安定性は向上しているが、メラニン還元作用やチロシナーゼ活性抑制作用は足りないと知られている。 また、韓国特許公開第2000−0026158号公報は、コラーゲン及びキトサンを基質としてレチノールまたはこの誘導体と酢酸トコフェロールとをカプセル化して(O/W)型エマルジョンで安定化させる方法を開示しているが、レチノールまたはこの誘導体は熱力学的に非常に不安定な物質として知られており、特に空気中の酸素と光、熱によって容易に酸化されてその効力を喪失してしまい、分解されたレチノール誘導体は皮膚に刺激を誘発する。従来のBHAやBHTなどを添加してレチノール誘導体を安定化させて変色を減少させることができるが、これら成分も皮膚に刺激を与えるものと知られて最近には使用を回避している。最近にはレチノール成分をゼラチン成分、アルギン酸などでカプセル化する方法が多く提示されているが、これら技術は皮膚に適用時に一度に過量のレチノール成分が溢れ出して皮膚刺激を誘発する。 その外に、脂溶性活性成分であるレチニルパルミテートを内相としてトコフェロールを含有させた後、コラーゲンとグルコースアミノグルカンが架橋された被膜材料でマイクロカプセル化して安定化させる方法(韓国特許公開第1999−0065437号公報)、レチノールを内相として1次カプセル化し、ジェランガムで2次カプセル化した二重カプセルを利用した安定化方法(韓国特許公開第1998−21511号公報)、リポソームでカプセル化して安定化させる方法(韓国特許公開第1998−703668号公報)、レチニルパルミテートを液晶ゲル相に安定化させる方法(韓国特許公開第1996−033439号公報)が知られている。また、従来のW/OやO/Wの単一乳化物の短所を改善するための多重乳化型、特にW/O/W(ここで、Wは水を表し、Oはオイルを表す)による安定化方法も多く提示された(米国特許第3399263号公報、英国特許第1235667号公報、特開昭52−134029号公報、特開昭53−31578号公報、特開昭57−15829号公報、特開昭58−183611号公報、特開昭59−80326号公報、特開昭59−127646号公報、特開昭62−2561号公報、特開昭63−33311号公報、韓国特許公開第1995−0000131号公報参照)。また、マイクロカプセルと類似した方法として、多孔性マイクロビードの孔隙に活性成分を包接する方法(米国特許第5,145,675号公報)及び活性成分を含有する多孔性マイクロビードの表面をシリコンまたはその誘導体で薄膜処理する方法(韓国特許公開第2000−0067126号公報)が知られている。 以上説明したように、従来のビタミン安定化方法は具体的な方法においては若干の差を示しているが、共通的には水溶性及び脂溶性ビタミンを一次的に油相及び水相重合体、界面活性剤、及びその他有機物と配合して内相を形成することによって安定化させ、必要な場合、その外部に再び重合体、界面活性剤、多糖類、オイル等で2次カプセル化して安定化させることを基本としている。 一方、乳酸、クエン酸、サリチル酸のようなα−ヒドロキシ酸(AHA)の場合、物質自体の安定性においてはこの物質を化粧品原料用活性成分として活用するには問題がないが、皮膚適用時に一時に過量が溢れ出せば灼熱感、痛みなどの皮膚刺激が激しくて化粧用原料として使用する場合に使用量を調節して使用している。 コウジ酸については、韓国特許公開第1998−044041号公報で、コウジ酸−アミノ酸複合体を使用してコウジ酸を中和及び高分子量化して低分子量による皮膚侵入を防止することによって皮膚刺激を減らす技術を提供している。また、韓国特許公開第2002−0025356号公報では、コウジ酸−アミノ酸複合体及び抗酸化効果を有している濃縮緑茶抽出物を使用してコウジ酸の酸化による力価減少現象及び褐変現象を改善する方法を開示しており、米国特許第4847074号公報は、コウジ酸をシクロデキストリン中に包接し、褐変を防止して安定性を改善する技術を紹介している。また、米国特許第4369174号公報は、コウジ酸及び脂肪族カルボン酸のエステル化反応により得られた誘導体を使用して熱及び光に対する安定性を改善する方法を開示している。 インドール−3−酢酸の場合、剤型内の含量が約300ppm程度の極少量であるために安定化のための別途の技術はほとんど知られておらず、ビタミンの従来の安定化方法を活用する場合が多い。但し、韓国特許出願第2001−45629号公報で、リポソーム形態に安定化して化粧品原料として使用する方法を提示している。 以上説明した従来の技術は各活性成分の安定化程度、放出、伝達、生体適合性、使用感、経済性等で固有な特性があるが、安定性、安全性、徐放特性、経済性等において改善の余地が多く残っている。 したがって、本発明の目的は、安定性、低毒性、低刺激性、徐放性、分散性に優れた化粧品原料物質を提供することである。 本発明のまた他の目的は、前記化粧品原料物質を経済的かつ効果的に製造する方法を提供することである。 本発明のさらに他の目的は、安定性、低毒性、低刺激性、徐放性、分散性に優れた前記化粧品原料物質を含む化粧品を提供することである。 前記目的の達成のために研究努力した結果、本発明者らは化粧品原料用活性成分と層状金属水酸化物との混成物質が優秀な安定性、低毒性、低刺激性、徐放性を表すということを認めた。 本発明で使用する“層状金属水酸化物”は、弱塩基性または中性の無機化合物であって、皮膚刺激などの副作用がない皮膚親和性に優れた物質である。また、層状金属水酸化物は結晶構造が層状型であり特異な層間反応性を表すだけでなく、陰イオン交換能があって化粧品原料用活性成分中でも陰イオン性成分の安定化に効果的に活用できる。 本発明に使われる層状金属水酸化物は、望ましくは金属二重水酸塩(Hydroxy double salts;HDS)または層状二重層金属水酸化物(Layered double hydroxides;LDHs)である。金属二重水酸塩中にはヒドロジンサイト(Zn5(OH)6(CO3)2・nH2O)または亜鉛塩基性塩(Zn5(OH)8Cl2・nH2O)形態の結晶構造を有することがさらに望ましい。層状二重層金属水酸化物は[M(II)1-xM(III)x(OH)2]x+(An-x/n)・mH2O(ここで、M(II)はZn(II)、Mg(II)、Ca(II)、Fe(II)等2価金属陽イオンを表し、M(III)はAl(III)、Fe(III)、Cr(III)、Co(III)など3価金属陽イオンを表し、Aは陰イオンを表す)の化学式を有する化合物であって、例えば、ヒドロタルサイトがある。これら化合物の場合、その原因は異なるが、共通的に水酸化物層が陽電荷を帯びていてこれを補償するために層間陰イオンが存在し、この層間陰イオンは他の陰イオン種に置換される特徴がある。したがって、これら化合物は陰性に荷電された無機イオン、有機イオンまたは生分子を層間に安定化させうる特徴を示す。 本発明による化粧品原料用混成物質に使われる活性成分には、抗酸化成、角質除去、皮膚美白、ソバカス/染みの除去、皮膚鎮静、皮膚補湿、皮膚活力、日焼け防止、皮膚新陳代謝の促進、シワ防止などの機能を有する天然及び合成有機物が含まれる。これらの例としては、ビタミン、α−ヒドロキシ酸(例;乳酸、クエン酸、サリチル酸)、コウジ酸(5−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−4H−ピラン−4−オン)、インドール−3−酢酸、サリチル酸(2−ヒドロキシ安息香酸)などがある。 前記ビタミンにはビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどが含まれ、純粋ビタミン及びその誘導体が含まれる。具体的に、ビタミンAには、例えばレチン酸(C20H28O2)、レチノール(C20H30O)、レチナール(C20H28O)、レチニルアセテート(C22H32O2)、レチニルパルミテート(C36H60O2)が含まれ、ビタミンCには、例えばアスコルビン酸(C6H8O6)、アスコルビン酸が含まれ、ビタミンEには、例えばα−トコフェロール(C29H50O2)、トコフェロールコハク酸(C33H54O5)、トコフェリルアセテート(C31H52O3)が含まれる。 本発明は、また前記の化粧品原料用活性成分と層状金属水酸化物との混成物質を製造する方法を提供する。 最初の製造方法は共沈法を利用したものである。この方法は、水溶媒または混合溶媒中に化粧品原料用活性成分及び層状金属水酸化物の出発物質を溶解させて沈殿を起こす段階を含む。必要な場合、塩基を加えて沈殿を誘導することもある。 前記層状金属水酸化物の出発物質としては、使用溶媒での溶解度が高くて、塩基を添加する場合に層状金属水酸化物形態の沈殿を効果的に生成させうるものがさらに望ましい。したがって、層状金属水酸化物自体を直接使用することもあるが、金属炭酸化物、金属塩化物、金属硝酸化物、有機金属塩(例:酢酸塩、シュウ酸、クエン酸塩)などの金属塩を使用することがさらに望ましい。このような金属塩は、例えばZnCl2、Zn(NO3)3、Zn(CH3COO)2、MgCl2、AlCl3、CaCl2またはこれらの水和物がある。 前記共沈法は、化粧品原料用活性成分が陰電荷を有する場合に望ましい方法であって、このような活性成分は、例えばレチン酸、L−アスコルビン酸、トコフェロールコハク酸、乳酸、クエン酸、サリチル酸、コウジ酸、インドール−3−酢酸などがある。 共沈法において、金属イオンの濃度は例えば0.01モルないし5モルであり、活性成分の量は金属成分の全体モル数を基準として例えば0.1倍ないし10倍のモル比を使用する。添加する塩基性物質としては、例えばアルカリ金属水酸化物またはアミンがある。反応溶液のpHは4ないし11、望ましくは6ないし8程度であり、反応温度は0℃ないし50℃、望ましくは0℃ないし10℃である。反応時間は30分以上が望ましい。また、反応中には窒素及びその他の不活性気体を連続投入し、遮光して反応させることが望ましい。 本発明による化粧品原料用活性成分と層状金属水酸化物との混成物質を製造するさらに他の方法としてはイオン交換法を利用する。この方法は、(1)層状金属水酸化物の出発物質を塩基性溶液中で反応させて層状金属水酸化物塩を製造する工程と、(2)前記層状金属水酸化物塩を水溶媒または混合溶媒に分散させ、化粧品原料用活性成分を溶解させた後にイオン交換反応させる工程と、を含む。 イオン交換法は共沈法に比べて製造工程が複雑になる短所があるが、前記の共沈法により混成物質の構成に問題が発生する場合にその代案として適用できる製造方法である。 イオン交換法で使用する層状金属水酸化物の出発物質は共沈法で説明した通りである。化粧品原料用活性成分の添加量は、使用する金属水酸化物塩を基準として例えば0.1ないし10倍の当量比であり、イオン交換反応時の反応溶液のpHは、例えば5ないし11、望ましくは7ないし8程度であり、反応温度は0℃ないし50℃、望ましくは0℃ないし10℃であり、反応時間は30分以上が望ましい。また、反応中には窒素及びその他の不活性気体を連続的に投入し、遮光して反応させることが望ましい。 本発明による化粧品原料用活性成分と層状金属水酸化物との混成物質を製造するさらに他の方法は吸着法を利用する。この方法は、(1)層状金属水酸化物の出発物質を水溶媒または混合溶媒中で有機酸または陰イオン性界面活性剤と共沈反応させて有機−無機の層状混成物質を製造する工程と、(2)前記有機−無機の層状混成物質を水溶媒及び混合溶媒に分散させ、化粧品原料用活性成分を加えて吸着させる工程と、を含む。 吸着法は中性または疎水性が強い活性成分の場合に有用な方法であって、かかる活性成分の例には、レチノール、レチナール、レチニルアセテート、レチニルパルミテート、α−トコフェロール、トコフェリルアセテートなどが含まれる。 吸着法の場合、有機−無機の層状混成物質を製造する時に適当な有機物質が層状金属水酸化物の表面に導入されねばならない。このために本発明では有機酸または陰イオン性界面活性剤を導入して層状金属水酸化物の表面に疎水性を付与する。有機酸は、例えばクエン酸、ステアリン酸、コハク酸、トコフェロールコハク酸などがあり、陰イオン性界面活性剤にはドデシル硫酸塩などが含まれる。その他の条件はイオン交換法と類似している。 本発明で“混成物質”とは単純な混合物ではなく構成成分間の化学的結合力に基づいてなる物質をいう。例えば、陽イオン性の層状金属水酸化物と陰イオン性の化粧品原料用活性成分の場合、互いに反対電荷を有する成分間の静電気的相互作用が主な化学的結合力として作用する。共沈法やイオン交換法がこれに基づいた製造方法であるといえる。一方、吸着法では、層状金属水酸化物内に先に導入された有機物(例えば、トコフェロールコハク酸)と後ほど導入される活性成分(例えば、レチノール)間のファンデルワールス力が主な化学的結合力となる。しかし、以上は説明のための区分であるだけで、本発明の範囲を制限しようとすることではなく、実際には構成成分や製造条件によって部分的に静電気的相互作用とファンデルワールス力とが共存できる。 前記のように製造されたビタミンなどの化粧品原料用活性成分と層状金属水酸化物との混成物質は、表面が無機質で構成されていて溶液中で共沈による製造過程や乾燥過程で凝集が発生し、混成物質粒子の均一性、混合性及び分散及び分散安定性が落ちる原因となる。 このような問題を解決するための方法の一つとして、前記製造された混成物質の表面をコーティングする方法を挙げられる。表面コーティング物質は人体に無害な無機物、有機物、高分子を使用できる。 無機コーティング物質としては、シリカ(SiO2)、チタニア(TiO2)、アルミナ(Al2O3)などがあるが、表面特性の改質性能、製造工程、原料物質のコストなどを考慮する時、シリカが最も望ましい。前記無機コーティング物質の原料物質として金属塩類、例えばSiCl4、TiCl4、Si(OC2H5)4、Si(OCH3)4、Ti(OC3H7)4、Al(OC3H7)などがある。望ましくは、Si(OC2H5)4、Si(OCH3)4、Ti(OC3H7)4、Al(OC3H7)3のようなアルコキシド類を原料として使用する。無機コーティング物質を利用した表面コーティングは、混成物質とコーティング原料物質間の加水分解反応を通じてなされることを特徴とする。必要な場合、塩基または酸触媒を添加できる。 無機コーティング物質以外に、親水または親油特性を有する各種の中性界面活性剤、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、セルロース、ポリメチルメタクリレートのような高分子物質を単独でまたは混合してコーティングするか、シラン化合物と高分子物質とを同時に利用してコーティングをすることもある。 本発明はまた前記のような化粧品原料用活性成分と層状金属水酸化物との混成物質を含む化粧品を提供する。この化粧品は化粧品に通常使われる媒質及びその他の添加剤を含むことができる。 本発明による化粧品原料用活性成分と層状金属水酸化物との混成物質は、従来の安定化方法による物質とは区別されるいくつかの特性を表す。第1に、本発明による混成物質は微細な粒子粉末であって粒径が数十nmから数μmである。必要な場合、乾燥過程を省略して懸濁液、コロイドまたはスラリー状に製造でき、顆粒状にも製造しやすくて多様な剤型/添加工程時に要求される条件を満たすことができる。第2に、カプセルが無機物で構成されているために従来の安定化カプセルに比べてカプセルの安定性に優れ、熱、光、湿気、酸素などの遮断効果にも優れている。特に熱や光による活性成分の変質を画期的に改善させる特徴を示す。第3に、有機型カプセル安定剤に比べて単位質量当り活性成分の含量が非常に多い特徴がある。第4に、生体親和的な無機物であって従来の安定化物質に比べて毒性、刺激性などの副作用が少なく、第5に、表面コーティングを通じて無機混成物質の混合性、分散性、分散安定性、触感、使用感などを向上させうる。第6に、本混成物質を化粧品原料として添加する場合、無機カプセル物質による紫外線遮断機能及び無機物の吸着特性による皮膚老廃物の吸着除去の付加機能も発現される。第7に、製造方法が比較的簡単かつ経済的な長所がある。 また、本発明による混成物質を含む化粧品は前記のような混成物質の特性により皮膚美白、角質除去、シワ防止、ソバカス除去、皮膚補湿、紫外線の遮断、老廃物の除去など各活性成分が有する特性の損傷が少ない。 以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。しかし、下記実施例は例示的なものに過ぎず、本発明を制限するものではない。 Zn(CH3COO)2・6H2O 450gを4リットルの蒸溜水に完全に溶解させた後、アスコルビン酸ナトリウム55gを添加してやはり完全に溶解させた。この混合溶液に2N NaOH溶液500mlを徐々に添加して溶液のpHを6.5とし、12時間攪拌しつつ沈殿反応を誘導した。この時、反応槽の温度は10℃以下に維持した。反応が完了すれば、遠心分離器を利用して沈殿物とろ液とを分離し、沈殿物は蒸溜水を利用して5回以上洗浄して不純物を除去した。洗浄後、スラリー相の沈殿物は冷凍乾燥機を利用して乾燥して微細粒子状の粉末を得た。図1は、このように製造された水酸化亜鉛とビタミンCとの混成物質のX線回折図である。回折パターンの分析結果、この混成物質はビタミンCが置換されたヒドロジンサイト形態の層状物質であることが分かった。図2は、この混成物質に対する電界放射形走査電子顕微鏡(Field−Emission Scanning Electron Microscopy;FE−SEM)観察結果を示したものであって、本混成物質は100〜200nmの単分散の球形微粒子で構成されていることが分かった。 ビタミンCの出発物質としてアスコルビン酸ナトリウムの代わりにアスコルビン酸を利用したことを除いては実施例1と同じ条件を使用して実施例1と同じ水酸化亜鉛とビタミンCとの混成物質を製造した。 実施例1で蒸溜水4リットルにZn−アセテートの代わりにZn(NO3)2・6H2O 620gを溶解させて金属水溶液を製造し、ビタミンCの出発物質としてはアスコルビン酸175gを使用したことを除いては実施例1と同じ方法を使用して混成物質を製造した。本実施例を通じて製造された水酸化亜鉛とビタミンCとの混成物質が実施例1と類似した形態のX線回折パターンを示した点から、結晶構造はやはりヒドロジンサイト形態の層状化合物であることが分かった。Zn(NO3)2・6H2Oを出発物質としたビタミン混成物質の粒径及び粒子の形態をFE−SEMで観察した結果を図3に示した。これより、混成物質の平均粒径は50〜100nm程度であることが分かった。 ビタミンCであるL−アスコルビン酸とヒドロジンサイト型金属水酸化物との混成物質をイオン交換法を利用して合成した。Zn(NO3)2・6H2O 620gを4リットルの蒸溜水に完全に溶解させた後、この溶液に2N NaOH溶液500mlを徐々に添加して溶液のpHを4.5とし、12時間攪拌しつつ沈殿反応を誘導した。反応は室温で窒素気体を反応溶液中に連続的に投入しつつ実施した。12時間反応後に遠心分離機を利用して沈殿物とろ液とを分離し、沈殿物は蒸溜水を利用して5回以上脱水して不純物を除去した。洗浄後、スラリー相の沈殿物を凍結乾燥して微細粒子状の粉末を得た。このように製造された微細粒子状の粉末はヒドロジンサイト型のZn5(OH)8(NO3)2・nH2Oの結晶構造を有していることが、X線回折測定結果、確認できた。このように製造された無機カプセル物質0.1gとアスコルビン酸0.3gとを蒸溜水100mlに添加した後、攪拌してイオン交換反応を通じてアスコルビン酸イオンを無機カプセル内に挿入させた。この時、反応溶液のpHは7程度に維持し、反応は攪拌しつつ24時間進めた。イオン交換反応が完了した後、遠心分離を通じて固体生成物を分離してから、やはり蒸溜水で数回十分に洗浄し、冷凍乾燥して水酸化亜鉛とビタミンCとの混成物質を得た。このように製造された混成物質はX線回折実験結果、実施例3を通じて合成した混成物質と同じ形態の結晶構造を有していることが分かった。 Zn(CH3COO)2・6H2O 6gとNaOH 0.4gとを25%エタノール混合溶液0.3リットルに完全に溶解させた後、レチン酸0.75gを添加してやはり完全に溶解させて12時間攪拌しつつ沈殿反応を誘導した。以下、製造条件は実施例1と同一にして水酸化亜鉛とレチン酸(ビタミンA)との微細粉末状の混成物質を製造した。図4は、このように製造された水酸化亜鉛とビタミンAとの混成物質のX線回折図である。回折パターンの分析結果、この混成物質はビタミンAが置換されたヒドロジンサイト形態の層状物質であることが分かり、金属イオン及び有機物に対する元素分析及び熱分析結果、この混成物質の分子式はZn5(OH)8(ビタミンA)2・nH2Oであった。図5は、この混成物質に対するFE−SEM観察結果を示したものであって、本混成物質は約50nm程度の単分散の球形微粒子で構成されていることが分かった。 Zn/Al−LDHとビタミンE誘導体であるD−α−トコフェロールコハク酸−レチノールとの混成物質を吸着法を利用して合成した。400mLの脱炭酸蒸溜水にZnCl2 4.09gとAlCl3 1.33gとを溶解させ、ここにD−α−トコフェロールコハク酸2.19gを溶かした水溶液70mLを添加する。この混合溶液を窒素雰囲気で攪拌しつつ1N−NaOH水溶液を添加して最終pHが7.5になるように滴定して共沈反応を進めた。12時間室温で反応を進めた後、遠心分離して沈殿された物質は分離し、この沈殿物を5回洗浄して凍結乾燥してビタミンEと金属水酸化物との混成物質を得た。このように製造された混成物質のX線回折図の測定結果、この混成物質の層間距離は47.0Åで、水酸化物層間にビタミンE分子誘導体が二重層の形に配列されている混成物質が形成されたことが分かる。このように製造されたZn/AlLDHとビタミンE誘導体であるD−α−トコフェロールコハク酸との混成物質1gをエタノール50mLに十分に分散させた後、ビタミンA(レチノール)1gを溶解させて窒素雰囲気下で攪拌しつつ24時間反応させた。反応後、遠心分離を利用して固液分離してエタノールで数回洗浄し、かつ乾燥して[ビタミンE]−[ビタミンA]−[無機物]の混成物質を得た。図6は、このように製造された混成物質のX線回折図であって、層間距離が72.1Åでレチノールを吸着させる前と比べれば回折パターンが底角に移動することが分かるが、これは層間に既に挿入されているビタミンE誘導体の間にビタミンA分子が挿入されて起きる現象である。 α−ヒドロキシ酸の乳酸とヒドロジンサイト型金属水酸化物との混成物質を共沈法を利用して合成した。Zn(NO3)2・6H2O 23gを300mLの蒸溜水に完全に溶解させた後、乳酸9gを添加してやはり完全に溶解させた。この混合溶液に0.5N NaOH溶液100mlを徐々に添加して溶液のpHを6とし、窒素雰囲気下で12時間攪拌しつつ沈殿反応を誘導した。反応が完了すれば遠心分離して沈殿物とろ液とを分離し、沈殿物は蒸溜水を利用して5回以上脱水して不純物を除去した。洗浄後、スラリー相の沈殿物は真空乾燥して微細粒子状の粉末を得た。X線回折パターンの分析結果、この混成物質は乳酸陰イオンが層間に存在する層状水酸化物であることが分かった。図7の混成物質に対するFE−SEM観察結果から、本混成物質は100〜200nmの単分散微粒子で構成されていることが分かった。 クエン酸とZn/Al二重層金属水酸化物との混成物質を共沈法を利用して合成した。Zn(NO3)2・6H2O 465gとAl(NO3)3・9H2O 193gを3リットルの蒸溜水に完全に溶解させた後、クエン酸74gを添加してやはり完全に溶解させた。この混合溶液に4N NaOH溶液を徐々に添加して溶液のpHを8とし、12時間攪拌しつつ沈殿反応を誘導した。反応が完了すれば、実施例7と同じ方法で分離、洗浄、乾燥して微細粒子状の混成物質粉末を合成した。図8は、このように製造されたZn/Al LDHとクエン酸との混成物質に対するX線回折図である。回折パターンの分析結果、この混成物質はクエン酸陰イオンが層間に存在するヒドロタルサイト型層状二重層金属水酸化物であることが分かった。 コウジ酸とヒドロジンサイト型金属水酸化物との混成物質を共沈法を利用して合成した。コウジ酸(C6H6O4、分子量=142.11g/mol)10.34gを脱炭酸水100mLとエタノール100mLとの混合溶液に完全に溶解させた後、0.6N NaOH水溶液を添加して溶液のpHを9〜10とした。他の容器にはZn(NO3)2・6H2O 18gを脱炭酸水100mLに溶解させた後、この金属水溶液をコウジ酸が溶解されている溶液に滴加した。同時に反応溶液のpHは0.6N NaOH水溶液を利用して9ないし10程度に調整した。滴定が完了した後、室温で20時間反応させた。反応完了後、遠心分離して沈殿物とろ液とを分離し、沈殿物は蒸溜水を利用して5回以上脱水して不純物を除去した。洗浄後、スラリー相の沈殿物は真空乾燥して微細粒子状の粉末を得た。図9によれば、このように製造された混成物質のX線回折距離路層間距離は14.6Åであることが分かった。これはコウジ酸陰イオンが水酸化物層間に挿入されている混成物質が形成されたことを証明することである。 実施例7と同じ方法で合成するが、層間に導入される物質をサリチル酸(C7H6O3)としてZn5(OH)8(サリチル酸)2・4H2Oを合成した。しかし、サリチル酸の混合量は2.3gとし、溶液のpHは6とした。この混成物質に対するX線回折図は図10に示した。 Zn(NO3)2・6H2O 37gを120mlの脱炭酸蒸溜水に完全に溶解させた後、インドール−3−酢酸10gを脱炭酸蒸溜水15mlとエタノール120mlとに完全に溶解して添加させた。この混合溶液に1.6N NaOH溶液50mlを徐々に添加してpHを6.7とし、6時間攪拌しつつ沈殿反応を誘導した。この時、反応槽の温度は10℃以下に維持した。この沈殿物を十分に洗浄乾燥して微細粒子状の粉末を得た。この混成物質に対するX線回折図は図11に示し、走査電子顕微鏡観察結果は図12に示した。X線回折結果、層間距離(d001=18.2Å)から、インドール−3−酢酸分子が水酸化物層間に安定化しており、合成された混成物質は100〜200nm大きさの微細粒子であることが分かる。 実施例3を通じて得たスラリー相の沈殿物100gを、TEOS(Si(OC2H5)4)100gをエタノール400mlに分散させた混合溶液に添加して1時間攪拌した後、蒸溜水100mlを反応溶液に添加してコーティング反応を進めた。コーティング反応は室温で24時間実施した。所定の反応が完了した後、固相の生成物を遠心分離機を利用して分離した後、溶媒としてエタノールを使用して2回洗浄した。洗浄後、得られた固相の物質は真空乾燥機で24時間乾燥して微細粒子状の粉末を合成した。図13は、このようにコーティングされた物質のFE−SEM観察結果を示したものであって、20〜30nmのシリカ粒子が混成物質の表面にコーティングされており、粒子と粒子間に多くの細孔が形成されていることが分かる。 ヒドロジンサイト型金属水酸化物とビタミンCとの混成物質を共沈法を利用して合成した後、別途の分離または洗浄過程なしにコーティング原料物質であるTEOSを直接添加してヒドロジンサイト−ビタミンC混成物質の表面をシリカ(SiO2)でコーティングした。アスコルビン酸42.70gを脱炭酸水60mLに完全に溶解させた後、攪拌しつつZn(NO3)2・6H2O 185.92gを脱炭酸水300mLに溶解させた水溶液を滴加した。同時に1.6N水酸化ナトリウム水溶液240mLを滴定し、5時間反応させてビタミンC−ヒドロジンサイト混成物質の共沈物を製造した。反応が完了すれば、別途の分離、洗浄過程なしに前記混成物質の懸濁液にTEOS 394.68gとエタノール2.4Lとの混合溶液を徐々に滴加した後、再び12時間コーティング反応を進めた。反応完了後、遠心分離してエタノールで4回洗浄及び乾燥してシリカでコーティングされたビタミンC−ヒドロジンサイト混成物質粒子を製造した。図14の、このように製造された粒子の走査電子顕微鏡観察結果から、約0.5μm程度の大きさを有する粒子が非常に均一に形成されたことが分かる。 実施例3を通じて得たスラリー相の混成物質を冷凍乾燥して製造した粉末状の混成物質を実施例12と同じ方法を用いて表面をシリカでコーティングした。この時、乾燥された混成物質5gを、TEOS 20gをエタノール80mlに分散させた混合溶液に添加して1時間攪拌後、蒸溜水20mlを反応溶液に添加してコーティング反応を進めた。室温で24時間コーティング反応を実施した。コーティング反応完了後、実施例12と同じ方法を用いて洗浄、乾燥して粒子状の物質を製造し、図15は、このようにコーティングされた物質の電子顕微鏡の観察結果である。実施例14と同じく数十nmのシリカ粒子が混成物質の表面にコーティングされており、粒子と粒子間に多くの細孔が形成されていることが確認できる。 実施例3を通じて得たスラリー相の沈殿物100gを、TEOS(Si(OC2H5)4)100gをメタノール400mlに分散させた混合溶液に添加して1時間攪拌した後、蒸溜水100mlを反応溶液に添加してコーティング反応を進めた。コーティング反応は室温で24時間実施した。所定の反応が完了した後、固相の生成物を遠心分離機を利用して分離した後、エタノールを使用して2回洗浄した。洗浄後、得られた固相の物質は真空乾燥機で24時間乾燥して微細粒子状の粉末を合成した。図16は、このようにコーティングされた物質のFE−SEM観察結果を示したものであって、TMOSを利用してコーティングする場合にも20〜30nmのシリカ粒子が1次混成物質の表面にコーティングされており、粒子と粒子間に多くの細孔が形成されていることが分かる。 実施例3を通じて得たスラリー相の沈殿物100gを、TEOS(Si(OC2H5)4)100gをエタノール400mlに分散させた混合溶液に添加した後、攪拌しつつコーティング反応を進めた。この時、1N HCl溶液を少量滴加して反応溶液のpHが5になるように調整することによって弱酸性の条件下でコーティング反応がおきるように誘導した。コーティング反応は室温で24時間実施した。所定の反応が完了した後、固相の生成物を遠心分離機を利用して分離した後、エタノールを使用して3回洗浄した。洗浄後、得られた固相の物質は真空乾燥機で24時間乾燥して微細粒子状の粉末を合成した。図17は、このようにコーティングされた混成物質のFE−SEM観察結果を示したものであって、コーティング反応の進行時に酸触媒を使用することによって表面コーティングの均質性を向上させうることが分かる。 ビタミンCであるL−アスコルビン酸とZn/Alで構成された二重層金属水酸化物との混成物質をイオン交換法を利用して合成した。成分金属塩であるZn(NO3)2・6H2O及びAl(NO3)3・9H2Oを出発物質として、金属陽イオンであるZn(II)とAl(III)とを適切なモル比率(Zn/Al=2)で混合した水溶液を製造し、ここに0.2N NaOH溶液を滴加して硝酸陰イオン(NO3-)が層間に挿入されている形の二重層金属水酸化物を得た。この沈殿物を十分に洗浄及び乾燥して微細な粉末状の二重層金属水酸化物前駆物質を得た。これをビタミンCを溶かした水溶液と混合して層間の硝酸陰イオンとイオン交換させることによってビタミンCと層状金属水酸化物との混成物質を製造した。この時、無機物とビタミンCとの混合比率はモル比で[ビタミンC]/[Al]=1.5とし、室温で24時間攪拌しながら反応を進めた。このように製造されたビタミンCとZn/Al LDHとの混成物質のX線回折分析結果、層状物質の層間距離が10.5Åであることが確認され、これよりビタミンC分子が金属水酸化物格子層に対して平行な単一層で安定化されていることが分かる。このようにイオン交換を通じて合成されたZn/Al LDHとビタミンCとの混成物質を、TEOSを前駆物質として表面をシリカでコーティングした。合成方法は、Zn/Al LDHとビタミンCとの混成物質のスラリー相の沈殿物100gを、TEOS(Si(OC2H5)4)100gをエタノール400mlに分散させた混合溶液に添加して1時間攪拌後、蒸溜水100mlを反応溶液に添加してコーティング反応を進めた。以下、コーティング方法は実施例12と同じ方法で進めた。図18の走査電子顕微鏡の観察結果から、LDH形態の混成物質の場合にも表面にシリカ粒子がコーティングされることが分かった。 実施例3を通じて得たスラリー相の沈殿物をエタノールで2回洗浄し、遠心分離を通じて固液分離してゲルを得た。このように得たゲル40gをエタノール80mLに入れて分散させて窒素雰囲気下で攪拌する。エタノール93mLにTMOS 10.7gとγ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン2.9gとを入れて攪拌した。その溶液に0.1N HCl水溶液1.5mLを添加して30分間常温で加水分解させた。この溶液を前記ゲルの分散溶液に添加して常温で30分間攪拌して反応させた。この溶液に2,2’−アゾビイソブチロニトリル2.25gを添加して5分後にメチルメタクリレート29.2mLを添加した。60℃で攪拌しながら4時間反応させた後、遠心分離して固液分離し、エタノールで2回洗浄してから真空乾燥してシリカ−PMMAコーティングされた混成物質を製造した。このようにシリカ−PMMAでコーティングされた混成物質の走査電子顕微鏡の観察結果を図19に示した。非常に均一な単分散性混成物質が得られることが分かる。 実施例12を通じて得た粒子状物質5gを250mLの三角フラスコに入れて窒素で充填した状態でシリコン栓で密閉した。この容器に無水メタノール15gとメチルメタクリレート2.5gとを注射器を利用して添加した後、攪拌した。無水メタノール3.75gにAIBN(2,2’−アゾビイソブチロニトリル)0.1gを溶解させ、この溶液を注射器で上の反応器に注入した。そして、内圧を緩衝するためにゴム風船を反応器に付けた。この溶液を攪拌しつつ60℃で24時間反応させた。反応完了後に遠心分離して固液分離し、エタノールで2回洗浄し、真空乾燥してPMMAコーティングされた粉末を得た。PMMAコーティングされた混成物質の走査電子顕微鏡の観察結果を図20に示した。 実施例12を通じて得た粒子状物質の表面をセルロースを利用してコーティングした。蒸溜水200mLに前記粒子状物質10gと中性界面活性剤であるツイーン20(Tween 20)30gとを入れてよく分散させた。ここに、エチルセルロース5gをメチレンクロライドに溶解させた溶液をシリカコーティングされたビタミン混成物質が分散されている溶液に投入して乳化させた。この乳化液を均質器を使用してメチレンクロライドが全部蒸発されるまで攪拌した後、遠心分離した。このようにして得られたゲルを蒸溜水で3回洗浄した後、真空乾燥してエチルセルロースでコーティングされた粉末を得た。このように得た混成物質の走査電子顕微鏡の観察結果は図21に示した。エチルセルロースを利用して表面処理をした結果、単分散性に優れたコーティング粒子が製造されることが分かる。 実施例12を通じて得た粒子状物質の表面をPMMAを利用してコーティングした。前記粒子状物質2.5gをPVA 1.0w/v%の水溶液200mLに入れてよく分散させた後、ここにPMMA 5gをメチレンクロライド300mLに溶解させた溶液をビタミン混成物質が分散されている溶液に投入して乳化させた。この乳化液を均質器を使用してメチレンクロライドが全部蒸発されるまで攪拌した後、遠心分離した。このようにして得られたゲルを蒸溜水で3回洗浄した後、真空乾燥してPMMAでコーティングされた粉末を製造した。図22は、このように製造された混成物質の走査電子顕微鏡の観察結果を示したものであって、球形の均一なコーティング粒子が形成されたことが分かる。 実施例11を通じて得たZn5(OH)8(C10H8NO2)2・nH2O粒子の表面をシリカを利用してコーティングした。前記混成物質1gを10mlの水溶液に1時間攪拌して分散させた後、TEOS(Si(OC2H5)4) 1gをエタノール溶液10mlに溶解させた溶液を滴加して12時間コーティング反応を進めた。図23は、シリカコーティングした混成物質の走査電子顕微鏡写真であって、20〜30nmのシリカが混成物質の表面に均一にコーティングされていることを示す。 実施例12で得たシリカでコーティングされたヒドロジンサイト型のビタミンC混成物質の水溶液中の保管安定性を評価した。実施例12で得た粉末状のビタミンC混成物質のビタミンC含量は25wt%と分析され、この粉末400mgを10mL脱炭酸蒸溜水に投入して密封した後、42℃の恒温オーブンに保管しつつ周期的にビタミンC含量を高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)を利用して定量した。安定性比較のために純粋ビタミンC(L−アスコルビン酸)100mgを同じ条件で保管しつつ含量の変化を定量した。図24は、保管期間によるビタミンCの含量変化を表すグラフであって、本発明を通じて得られる混成物質は評価期間中に含量の変化がほとんど発生しない一方、純粋なビタミンCは非常に速く破壊されていることが分かる。 実施例3及び実施例12を通じて得たビタミンC混成物質のビタミン徐放特性を評価した。評価条件は、粉末状の前記混成物質0.00738molを0.8%NaCl水溶液25mlに添加して37℃で均一に攪拌しつつ、経時的なビタミンC成分の溶出量を紫外線吸光スペクトルの265nmでの吸収強度を通じて比較し、図24にその結果を図示した。図24で分かるように、本実験条件下ではビタミンCが経時的に放出され続けることを示し、本発明を通じて得られるビタミン混成物質の優秀な徐放特性を証明している。 実施例11を通じて製造されたインドール−3−酢酸混成物質について層間に安定化されているインドール−3−酢酸分子の徐放特性を測定した。混成物質0.5gを0.8%NaCl水溶液25mLに添加して37℃で均一に攪拌しつつ経時的なインドール−3−酢酸の放出量をHPLCを通じて測定した。図26は、このように測定されたインドール−3−酢酸の放出速度を表したグラフであって、食塩水溶液中のCl-イオンにより層間に安定化されていたインドール−3−酢酸陰イオンがイオン交換されて徐々に放出される徐放特性があることが分かる。共沈法で製造されたヒドロジンサイト形態の金属水酸化物とアスコルビン酸(ビタミンC)との混成物質の粉末X線回折図である。共沈法で製造されたヒドロジンサイト形態の金属水酸化物とアスコルビン酸(ビタミンC)との混成物質の走査電子顕微鏡写真である。Zn(NO3)2・6H2Oを利用して共沈法で製造されたヒドロジンサイト形態の金属水酸化物とアスコルビン酸(ビタミンC)との混成物質の走査電子顕微鏡写真である。共沈法で製造されたヒドロジンサイト形態の金属水酸化物とレチン酸との混成物質の粉末X線回折図である。共沈法で製造されたヒドロジンサイト形態の金属水酸化物とレチン酸との混成物質の走査電子顕微鏡写真である。共沈法で製造されたZn3Al−LDHとD−α−トコフェロールコハク酸との混成物質の層間にビタミンA(レチノール)を吸着反応させたZn3Al−LDH−D−α−トコフェロールコハク酸−レチノール混成物質のX線回折図である。共沈法で製造されたZn5(OH)8(C3H5O3)2・nH2O粒子に対する電界放射形走査電子顕微鏡写真である。共沈法で製造されたZn6Al2(OH)16(C6H5O7)2/3・4H2Oの粉末X線回折図である。共沈法で製造されたヒドロジンサイト形態の金属水酸化物とコウジ酸との混成物質に対する粉末X線回折図である。共沈法で製造されたZn5(OH)8(C7H5O3)2・nH2O粒子に対する粉末X線回折図である。共沈法で製造されたZn5(OH)8(C10H8NO2)2・nH2O粒子に対する粉末X線回折図である。共沈法で製造されたZn5(OH)8(C10H8NO2)2・nH2O粒子に対する電界放射形走査電子顕微鏡写真である。共沈法で製造されたヒドロジンサイト形態の金属水酸化物とビタミンCのスラリー相混成物質をテトラエトキシシリケート(TEOS)を利用してシリカで表面コーティングした粒子の走査電子顕微鏡写真である。共沈法で製造されたヒドロジンサイト形態の金属水酸化物とビタミンCとの混成物質の懸濁液に別途の分離、洗浄過程なしにTEOSを添加してシリカで表面コーティングした混成物質粒子の走査電子顕微鏡写真である。共沈法で製造された金属水酸化物とビタミンCとの粉末状混成物質をTEOSを利用してシリカで表面コーティングした粒子の走査電子顕微鏡写真である。共沈法で製造されたヒドロジンサイト形態の金属水酸化物とビタミンCとのスラリー相混成物質をテトラメトキシシリケート(TMOS)を利用してシリカで表面コーティングした粒子の走査電子顕微鏡写真である。共沈法で製造されたヒドロジンサイト形態の金属水酸化物とビタミンCとのスラリー相混成物質をTEOS及び酸触媒を利用してシリカで表面コーティングした粒子の走査電子顕微鏡写真である。イオン交換反応を利用して製造されたZnAl−LDH形態の金属水酸化物とビタミンCとのスラリー相混成物質をTEOSを利用してシリカで表面コーティングした粒子の走査電子顕微鏡写真である。共沈法で製造されたヒドロジンサイト形態の金属水酸化物とビタミンCとの混成物質粒子を溶液中でシラン物質及び高分子物質であるポリメチルメタクリレート(PMMA)で2次コーティングした粒子の走査電子顕微鏡写真である。シリカでコーティングされたヒドロジンサイト形態の金属水酸化物とビタミンCとの混成物質粒子を溶液重合法によりPMMAを利用して2次コーティングした粒子の走査電子顕微鏡写真である。シリカでコーティングされたヒドロジンサイト形態の金属水酸化物とビタミンCとの混成物質粒子を溶液中でエチルセルロースで2次コーティングした粒子の走査電子顕微鏡写真である。シリカでコーティングされたヒドロジンサイト形態の金属水酸化物とビタミンCとの混成物質粒子を溶液中でポリビニルアルコール(PVA)とPMMAとを利用して2次コーティングした粒子の走査電子顕微鏡写真である。実施例11を通じて得たZn5(OH)8(C10H8NO2)2・nH2O混成物質をTEOSを利用してシリカで表面コーティングした粒子の走査電子顕微鏡写真である。実施例12を通じて製造されたビタミンC混成物質の保管安定性評価結果グラフである。実施例3及び実施例12を通じて製造されたビタミンC混成物質の経時的なビタミンCの溶出パターンである。共沈法で製造されたZn5(OH)8(C10H8NO2)2・nH2O混成物質の0.8%NaCl水溶液中での経時的なインドール−3−酢酸の溶出グラフである。 化粧品用活性成分と層状金属水酸化物とを含む混成物質、を含む化粧品であって、前記混成物質において、前記活性成分がビタミンC及びインドール−3−酢酸よりなる群から選択された1つ以上を含み、かつ、前記活性成分が前記層状金属水酸化物の層間に挿入されている、化粧品。 前記層状金属水酸化物が金属二重水酸塩である請求項1に記載の化粧品。 前記層状金属水酸化物が二重層金属水酸化物である請求項1に記載の化粧品。 前記混成物質の表面がコーティングされた請求項1に記載の化粧品。 前記混成物質の表面がシリカでコーティングされた請求項4に記載の化粧品。 前記混成物質の表面がポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、セルロース、ポリメチルメタクリレート及びシランよりなる群から選択された1つ以上でコーティングされた請求項4に記載の化粧品。 水溶媒または混合溶媒中に1つ以上の前記活性成分及び1つ以上の前記層状金属水酸化物の出発物質を溶解させて前記混成物質の沈殿を起こす段階を含む、請求項1に記載の化粧品の製造方法。 1つ以上の前記層状金属水酸化物の出発物質から塩基性溶液中で層状金属水酸化物塩を製造する工程と、 前記層状金属水酸化物塩を水溶媒または混合溶媒に分散させる工程と、 前記活性成分を溶解させてイオン交換反応させる工程と、 を含む請求項1に記載の化粧品の製造方法。 前記混成物質の表面にコーティングを適用する段階をさらに含む請求項7に記載の化粧品の製造方法。 前記コーティングがシリカコーティングである請求項9に記載の化粧品の製造方法。 前記コーティングが、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、セルロース、ポリメチルメタクリレート及びシランよりなる群から選択された1つ以上のコーティング材料を適用する請求項9に記載の化粧品の製造方法。 前記活性成分がインドール−3−酢酸である請求項1に記載の化粧品。 前記層状金属水酸化物の金属がZn(II)、Mg(II)、Ca(II)、及びAl(III)よりなる群から選択された1つ以上である請求項1に記載の化粧品。 前記層状金属水酸化物が金属二重水酸塩である請求項13に記載の化粧品。 前記金属二重水酸塩の金属がZn(II)である請求項14に記載の化粧品。 前記ビタミンCがL−アスコルビン酸またはアスコルベートである請求項7に記載の化粧品の製造方法。 前記出発物質が金属炭酸化物、金属塩化物、金属硝酸化物及び有機金属塩よりなる群から選択された1つ以上である請求項7に記載の化粧品の製造方法。 前記有機金属塩が金属酢酸塩、金属シュウ酸塩、金属クエン酸塩よりなる群から選択される請求項17に記載の化粧品の製造方法。 前記層状金属水酸化物の金属がZn(II)、Mg(II)、Ca(II)、及びAl(III)よりなる群から選択された1つ以上である請求項7に記載の化粧品の製造方法。 前記出発物質がZnCl2、MgCl2、AlCl3、Zn(CH3COO)2、CaCl2、及びZn(NO3)2よりなる群から選択された1つ以上である請求項7に記載の化粧品の製造方法。 化粧品組成物において活性成分を安定化させる方法であって、前記活性成分を層状金属水酸化物の層間に組み込んで、前記活性成分を安定化された形態で含む混成物質を形成する工程を含む方法であり、前記活性成分がビタミンC及びインドール−3−酢酸よりなる群から選択された1つ以上を含む方法。 前記層状金属水酸化物の金属がZn(II)、Mg(II)、Ca(II)、及びAl(III)よりなる群から選択された1つ以上である請求項21に記載の方法。 前記金属がZn(II)である請求項22に記載の方法。 前記層状金属水酸化物が金属二重水酸塩または二重層金属水酸化物である請求項22に記載の方法。 前記層状金属水酸化物がZn(II)を含む金属二重水酸塩である請求項24に記載の方法。 請求項7に記載の化粧品の製造方法で製造された化粧品。


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