生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_治療用ポリエステルおよびポリアミド
出願番号:2002515320
年次:2013
IPC分類:A61K 47/48,A61P 1/04,A61P 7/02,A61P 17/06,A61P 25/04,A61P 25/16,A61P 29/00,A61P 29/02,A61P 31/04,A61P 31/10,A61P 35/00,A61P 37/06


特許情報キャッシュ

アーリッチ, キャスリン イー. JP 5244279 特許公報(B2) 20130412 2002515320 20010727 治療用ポリエステルおよびポリアミド ラトガーズ,ザ ステイト ユニバーシティ 302044432 山本 秀策 100078282 山本 健策 230113332 森下 夏樹 100113413 飯田 貴敏 100181674 石川 大輔 100181641 アーリッチ, キャスリン イー. US 60/220,707 20000727 US 60/261,337 20010112 20130724 A61K 47/48 20060101AFI20130704BHJP A61P 1/04 20060101ALI20130704BHJP A61P 7/02 20060101ALI20130704BHJP A61P 17/06 20060101ALI20130704BHJP A61P 25/04 20060101ALI20130704BHJP A61P 25/16 20060101ALI20130704BHJP A61P 29/00 20060101ALI20130704BHJP A61P 29/02 20060101ALI20130704BHJP A61P 31/04 20060101ALI20130704BHJP A61P 31/10 20060101ALI20130704BHJP A61P 35/00 20060101ALI20130704BHJP A61P 37/06 20060101ALI20130704BHJP JPA61K47/48A61P1/04A61P7/02A61P17/06A61P25/04A61P25/16A61P29/00A61P29/02A61P31/04A61P31/10A61P35/00A61P37/06 A61K9/00−9/72, A61K31/00−31/80, A61K47/00−47/48, A61P1/00−43/00 ERDMANN, LAURA,ACS SYMPOSIUM SERIES, 709,1998年,P83-91 DUGAICZYK,A. et al,Nucleotide sequence and the encoded amino acids of human serum albumin mRNA,Proc Natl Acad Sci U S A,1982年,Vol.79, No.1,p.71-5 DAVARAN, SOODABEH,JOURNAL OF CONTROLLED RELEASE,1999年,V58N3,P279-287 33 US2001023747 20010727 WO2002009768 20020207 2004505063 20040219 32 20080711 澤田 浩平 (発明の優先権) 本願は、2000年7月27日に出願された米国仮特許出願第60/220,707号および2001年12月1日に出願された米国特許仮特許出願第60/261,337号(それらの内容は、本明細書中で参考として援用されている)から優先権を主張している。 (発明の背景) ポリエステルは、種々の薬剤送達系において、当業者により慣用的に使用されている。 例えば、米国特許第5,942,252号は、抗原またはワクチンを粘膜関連リンパ組織内におよびそこを通って送達する際に使用するマイクロカプセルを記述しており、これは、その生体適合性賦形剤として、ポリ(ラクチド−co−グリコリド)、ポリ(ラクチド)、ポリ(グリコリド)、コポリオキサレート、ポリカプロラクトン、ポリ(ラクチド−co−カプロラクトン)、ポリ(エステルアミド)、ポリオルトエステル、ポリ(p−ヒドロキシ酪酸)および/またはポリ無水物を含有する。 WO99/29885は、ポリ(エステルアミド)およびポリ(エステル−ウレタン)でカプセル化された化学物質、薬剤、酵素、微生物および種子を分解する方法を記述しており、これは、この重合体を水性栄養溶液に導入すること、およびその溶液を、選択された細菌を含む培養物に接種することによる。 WO98/36013は、制御薬剤送達系として使用する脂肪族−芳香族ジヒドロキシ化合物を記述している。 WO97/39738は、持続放出イオン結合体の微粒子の調製を記述しており、これは、遊離カルボキシル基含有生体分解性重合体および遊離アミノ基含有薬剤を含有する。 (発明の要旨) 現在、有用な生体活性化合物に分解するポリエステル、ポリチオエステルおよびポリアミドが開発されている。従って、本発明は、骨格を含む重合体である本発明の重合体を提供し、ここで、該骨格内は、エステル結合、チオエステル結合またはアミド結合を含み、ここで、該骨格は、該重合体を加水分解すると生体活性化合物を生じる1個またはそれ以上の基を含有する。 本発明はまた、本発明の重合体および薬学的に受容可能なキャリアを含有する薬学的組成物を提供する。 本発明はまた、動物の疾患を治療する治療方法を提供し、該方法は、このような治療が必要な動物に、本発明の重合体の有効量を投与する工程を包含する。 本発明はまた、宿主に生体活性化合物を送達する方法を提供し、該方法は、該宿主に、本発明の生体適合性で生体分解性の重合体(これは、該生体活性化合物に分解する)を投与する工程を包含する。 本発明は、医学療法で使用する本発明の重合体だけでなく、哺乳動物(例えば、ヒト)の疾患を治療するのに有用な医薬を製造するための本発明の重合体の使用を提供する。 本発明はまた、本発明の重合体を調製するのに有用な方法および中間体(これらは、本明細書中で開示されている)を提供する。 (発明の詳細な説明) (定義) 他に述べられていなければ、以下の定義を使用する:ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードである。アルキル、アルコキシなどは、直鎖基および分枝鎖基の両方を意味する;しかし、個々のラジカル(例えば、プロピル)の言及は、その直鎖基だけを含み、「イソプロピル」のような分枝鎖異性体は、具体的に言及する。アリールは、フェニルラジカルまたはオルト縮合二環式炭素環式ラジカル(これは、約9個〜10個の環原子を有し、ここで、少なくとも1個の環は、芳香族である)を意味する。ヘテロアリールは、炭素および1〜4個のヘテロ原子(各々は、過酸化物ではない酸素、イオウおよびN(X)からなる群から選択され、ここで、Xは、存在しないか、またはH、O、(C1〜C6)アルキル、フェニルまたはベンジルである)からなる5個または6個の環原子を含有する単環式芳香環の環炭素を介して結合されたラジカル、およびそこから誘導した約8〜10個の環原子のオルト縮合二環式複素環のラジカル(特に、ベンゾ誘導体、あるいはプロピレン、トリメチレンまたはテトラメチレンジラジカルをそこに縮合することにより誘導したもの)を含む。 エステル結合との用語は、−OC(=O)−または−C(=O)O−を意味する;チオエステル結合との用語は、−SC(=O)−または−C(=O)S−を意味する;そしてアミド結合との用語は、−N(R)C(=O)−または−C(=O)N(R)−を意味し、ここで、各Rは、適当な有機ラジカル(例えば、水素、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C3〜C6)シクロアルキル(C1〜C6)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1〜C6)アルキルまたはヘテロアリール(C1〜C6)アルキル)である。 「アミノ酸」との用語は、D体またはL体の天然アミノ酸(例えば、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Glu、Gln、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、TyrおよびVal)の残基、ならびに非天然アミノ酸(例えば、ホスホセリン、ホスホトレオニン、ホスホチロシン、ヒドロキシプロリン、γ−カルボキシグルタメート;馬尿酸、オクタヒドロインドール−2−カルボン酸、スタチン、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸、ペニシラミン、オルニチン、シトルリン、α−メチルアラニン、パラ−ベンゾイルフェニルアラニン、フェニルグリシン、プロパルギルグリシン、サルコシンおよび第三級ブチルグリシン)を含む。この用語はまた、通常のアミノ保護基(例えば、アセチルまたはベンジルオキシカルボニル)を有する天然および非天然アミノ酸、ならびにそのカルボキシ末端で保護された天然および非天然アミノ酸(例えば、(C1〜C6)アルキル、フェニルまたはベンジルエステルまたはアミドとして;またはα−メチルベンジルアミドとして)を含む。他の適当なアミノ保護基およびカルボキシ保護基は、当業者に公知である(例えば、Greene,T.W.;Wutz,P.G.M.「Protecting Groups In Organic Synthesis」2版、1991,New York,John Wiley & sons,Inc.およびそこに引用される参考文献を参照)。 「宿主」との用語は、動物および植物を含む。 「ペプチド」との用語は、2〜35個のアミノ酸(例えば、上で定義したもの)またはペプチジル残基の配列を示す。この配列は、直鎖または環状であり得る。例えば、環状ペプチドは、配列中の2個のシステイン残基間でのジスルフィド架橋の形成から調製できるかそこから生じ得る。好ましくは、ペプチドは、3〜20個または5〜15個のアミノ酸を含有する。ペプチド誘導体は、米国特許第4,612,302号;第4,853,371号;および第4,684,620号で開示されたように、または本明細書中以下の実施例で記述するように、調製できる。本明細書中で具体的に列挙したペプチド配列では、左にアミノ末端を記載し、そして右にカルボキシル末端を記載している。 (本発明の重合体) 本発明の生体適合性で生体分解性のポリエステル、ポリチオエステルおよびポリアミドは、生体活性化合物の送達が望ましい種々の用途で有用である。このような用途の例には、医療用途、歯科用途および化粧品用途が挙げられるが、これらに限定されない。 本発明の重合体は、有益な物理的および化学的特性を備えた種々の有用な生成物を生成する合成重合体の分野で通例使用される方法に従って、調製され得る。これらの重合体は、ペーストまたは溶媒キャストに容易に加工でき、種々の医用移植片の設計用の異なる外形を備えたフィルム、被覆、微小球および繊維が得られ、また、圧縮成形および押出で加工され得る。 本発明に従って調製されるポリエステルおよびポリアミドは、約1500ダルトンから約100,000ダルトンまでの平均分子量(これは、狭い分子量のポリスチレン標準と比較して、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)により算出される)を有する。好ましいポリエステルおよびポリアミドは、約1500ダルトンから約50,000ダルトンまでの平均分子量(これは、狭い分子量のポリスチレン標準と比較して、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)により算出される)を有する。好ましいポリエステルおよびポリアミドは、約1500ダルトンから約35,000ダルトンまでの平均分子量を有する。 医用移植片用途には、成形品(例えば、血管グラフトおよびステント、骨プレート、縫合糸、移植可能センサ、移植可能薬剤送達装置、組織再生用ステント、および既知の時間以内に非毒性成分に分解する他の製品)を形成するためのポリエステル、ポリチオエステルまたはポリアミドの使用が挙げられる。 本発明の重合体はまた、経口処方物および製品(例えば、局所用途のための皮膚保湿剤、洗剤、パッド、硬膏、ローション、クリーム、ゲル、軟膏、溶液、シャンプー、日焼け製品および口紅)に取り込むことができる。 本発明は、適当に官能基化した生体活性化合物から調製した単一重合体を提供するものの、本出願人は、1種またはそれより多くの生体活性化合物を含有する重合体の機械的特性および加水分解特性がその重合体骨格に連結基(L)を取り込むことにより制御できることを発見した。 好ましくは、本発明の重合体は、骨格を含み、ここで、生体活性化合物およびリンカー基は、エステル結合、チオエステル結合、アミド結合またはそれらの混合物を介して、共に結合される。このエステル結合、チオエステル結合および/またはアミド結合が存在しているために、これらの重合体は、生理学的な条件下にて加水分解でき、これらの生体活性化合物を提供する。それゆえ、本発明の重合体は、生体活性化合物の制御放出源として、または生体活性化合物を選択された部位に局所送達する媒体として、特に有用であり得る。例えば、本発明の重合体は、ヒト患者の体内(すなわち、腫瘍内またはその近く)にある選択された部位に治療薬を局所送達するのに使用でき、この場合、この重合体の分解により、この治療薬の局在化し制御した放出が得られる。 (生体活性化合物) 「生体活性化合物」との用語は、動物(例えば、哺乳動物(例えば、ヒト))に投与したときに治療上望ましい効果を生じる治療薬を含む。本発明の重合体に取り込むことができる生体活性化合物は、少なくとも2個の官能基を有し、これらは、それぞれ、重合体(以下で詳述する)のエステル結合、チオエステル結合またはアミド結合に取り込むことができ、この重合体が加水分解すると、この治療薬が得られる。これらの基は、別個に、水酸基(−OH)、メルカプト基(−SH)、アミン基(−NHR)またはカルボン酸(−COOH)であり得る。 これらの生体活性化合物はまた、その重合体の特性を改良する(例えば、分枝する、架橋する、この重合体に他の分子(例えば、他の生体活性化合物)を付加する、この重合体の溶解度を変える、またはこの重合体の生体内分布を引き起こす)のに使用できる他の官能基(水酸基、メルカプト基、アミン基およびカルボン酸、ならびに他のものが挙げられる)を含有できる。治療薬の一覧表は、例えば、以下で見られる:Physicians’Desk Reference,55版、2001,Medical Economics Company,Inc.,Montvale,New Jersey;USPN Dictionary of USAN and International Drug Names,2000,The United States Pharmacopeial Convention,Inc.,Rockville,Maryland;およびThe Merck Index,12版、1996,Merck & Co.,Inc.,Whitehouse Station,New Jersey。当業者は、本発明の重合体に取り込むのに必要な官能基を有する治療薬をこれらの一覧表から容易に選択できる。 本発明の重合体に取り込むことができる治療薬には、適当に官能基化した鎮痛薬または全身麻酔薬もしくは局所麻酔薬、抗痙攣薬、抗糖尿病薬、抗繊維形成薬、抗感染薬、抗菌薬、抗真菌薬、抗新生物薬、心保護薬、心血管薬、抗血栓薬、中枢神経刺激薬、コリンエステラーゼ阻害剤、避妊薬、脱臭剤、ドーパミンレセプタアゴニスト、勃起障害薬、交配因子、胃腸薬、痛風薬、ホルモン、免疫調節薬、免疫抑制薬、偏頭痛薬、非ステロイド抗炎症薬(NSAID)、酔い止め薬、筋弛緩剤、ヌクレオシドアナログ、神経変性薬(例えば、パーキンソン病)、肥満治療薬、点眼薬、骨粗鬆症治療薬、副交感神経遮断薬、副交感神経作動薬(parasympathomimetic)、抗麻酔薬、プロスタグランジン、精神治療薬、呼吸器薬、鎮静薬、催眠薬、皮膚および粘膜薬、喫煙停止薬、交感神経遮断薬、尿路薬、膣薬および血管拡張薬が挙げられる(Physicians’Desk Reference,55版、2001,Medical Economics Company,Inc.,Montvale,New Jersey,201〜202ページを参照)。 (連結基「L」) 本発明の重合体内の連結基「L」の性質は、本発明の重合体が選択した治療用途に受容可能な機械的特性および放出動態を有するという条件で、重要ではない。連結基Lは、典型的には、約25ダルトン〜約400ダルトンの分子量を有する二価有機ラジカルである。さらに好ましくは、Lは、約40ダルトン〜約200ダルトンの分子量を有する。 連結基Lは、典型的には、標準結合長および結合角を使用して、約5オングストローム〜約100オングストロームの長さを有する。さらに好ましくは、連結基Lは、約10オングストローム〜約50オングストロームの長さを有する。 この連結基は、生体不活性であり得るか、またはそれ自体、生体活性を有し得る。この連結基はまた、その重合体の特性を改良する(例えば、分枝する、架橋する、この重合体に他の分子(例えば、他の生体活性化合物)を付加する、この重合体の溶解度を変える、またはこの重合体の生体内分布を引き起こす)のに使用できる他の官能基(水酸基、メルカプト基、アミン基、カルボン酸、および他のものが挙げられる)を含有できる。 (特定値および好ましい値) ラジカル、置換基、基および範囲について本明細書中で記載した特定値および好ましい値は、例示のためのみである;それらは、他の規定値、またはこれらのラジカルおよび置換基について規定した範囲内の他の値を除外するものではない。 具体的には、(C1〜C6)アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第二級ブチル、ペンチル、3−ペンチルまたはヘキシルであり得る;(C3〜C6)シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルであり得る;(C3〜C6)シクロアルキル(C1〜C6)アルキルは、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、2−シクロプロピルエチル、2−シクロブチルエチル、2−シクロペンチルエチルまたは2−シクロヘキシルエチルであり得る;(C1〜C6)アルコキシは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、第二級ブトキシ、ペントキシ、3−ペントキシまたはヘキシルオキシであり得る;(C1〜C6)アルカノイルは、アセチル、プロパノイルまたはブタノイルであり得る;(C1〜C6)アルコキシカルボニルは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニルまたはヘキシルオキシカルボニルであり得る;(C1〜C6)アルキルチオは、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、ペンチルチオまたはヘキシルチオであり得る;(C2〜C6)アルカノイルオキシは、アセトキシ、プロパノイルオキシ、ブタノイルオキシ、イソブタノイルオキシ、ペンタノイルオキシまたはヘキサノイルオキシであり得る;アリールは、フェニル、インデニルまたはナフチルであり得る;そしてヘテロアリールは、フリル、イミダゾリル、トリアゾリル、トリアジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、ピラジニル、テトラゾリル、ピリジル(またはそのN−オキシド)、チエニル、ピリミジニル(またはそのN−オキシド)、インドリル、イソキノリル(またはそのN−オキシド)またはキノリル(またはそのN−オキシド)であり得る。 本発明の重合体に取り込むことができる特定の生体活性化合物は、アトルバスタチン(atorvastatin);エナラプリル;ラニチジン;シプロフロキサシン;プラバスタチン;クラリスロマイシン;シクロスポリン;ファモチジン;ロイプロリド;アシクロビル;パクリタキセル;アジスロマイシン:ラミブジン(lamivudine);ブデソニド;アルブテロール;インジナビル(indinavir);メトホルミン;アレンドロネート(alendronate);ニザチジン;ジドブジン;カルボプラチン;メトプロロール;アモキシシリン;ジクロフェナク;リジノプリル;セフトリアキソン;カプトプリル;サルメテロール;キシナホエート;イミペネム;シラスタチン;ベナゼプリル;セファクロル;セフタジジム;モルヒネ;ドーパミン;ビアラミコール;フルバスタチン(fluvastatin);フェナミジン;ポドフィリニック酸2−エチルヒドラジン;アクリフラビン;クロロアゾジン;アルスフェナミン;アミカルバリド(amicarbilide);アミノキヌリド;キナプリル;オキシモルフォン;ブプレノルフィン;ブトルファノール;ナルブフィン;ストレプトゾシン;ドキソルビシン;ダウノルビシン;プリカマイシン:イダルビシン;マイトマイシンC;ペントスタチン;ミトキサントロン;シタラビン;フルダラビンホスフェート;フロクスウリジン;クラドリビン(cladribine);6−メルカプトプリン;チオグアニン;カペシタビン(capecitabine);ドセタキセル(docetaxel);エトポシド;ゲムシタビン;トポテカン(topotecan);ビノレルビン;ビンクリスチン;ビンブラスチン;テニポシド;メルファラン;メトトレキサート;2−p−スルフェニルアニリノエタノール(2−p−sulfanilyanilinoethanol);4,4’−スルフィニルジアニリン;4−スルファニルアミドサリチル酸;アセジアスルホン;アセトスルホン;アミカシン;アムホテリシンB;アンピシリン;アパルシリン;アピサイクリン;アプラマイシン;アルベカシン;アスポキシシリン;アジドアムフェニコール;アズトレオナム;バシトラシン;バムベルマイシン類;ビアペネム(biapenem);プロジモプリム;ブチロシン;カプレオマイシン;カルベニシリン;カルボマイシン;カルモナム;セファドロキシル;セファマンドール;セファトリジン:セブブペラゾン;セフクリジン(cefclidin);セフジニル;セフジトレン(cefditoren);セフェピム;セフェタメト;セフィキシム;セフメノキシム;セフミノクス;セフォジジム;セフォニシド(cefonicide);セホペラゾン;セフォラニド;セフォタキシム;セフォテタン;セホチアム;セホゾプラン(cefozopran);セフピミゾール;セフピラミド;セフピローム;セフプロジル;セフロキサジン;セフテラム;セフチブテン;セフゾナム;セファレキシン;セファログリシン;セファロスポリンC;セフラジン;クロラムフェニコール;クロルテトラサイクリン;クリナフロキサシン(flinafloxacin);クリンダマイシン;クロモサイクリン;コリスチン;シクラシリン;ダプソン;デメクロサイクリン;ジアチモスルホン;ジベカシン;ジヒドロストレプトマイシン;ジリスロマイシン;ドキシサイクリン;エノキサシン;エンビオマイシン;エピシリン;エリスロマイシン;フロモキセフ;ホルチマイシン(fortimicin)類;ゲンタマイシン類;グルコスルホンソラスルホン;グラミシジンS;グラミシジン類;グレパフロキサシン(grepafloxacin);グアメサイクリン;ヘタシリン;イセパマイシン;ジョサマイシン;カナマイシン類;ロイコマイシン類;リンコマイシン;ロメフロキサシン;ルセンソマイシン;リメサイクリン;メクロサイクリン;メロペネム;メタサイクリン;ミクロノマイシン;ミデカマイシン類;ミノサイクリン;モキサラクタム;ムピロシン;ナジフロキサシン(nadifloxacin);ナタマイシン;ネオマイシン;ネチルマイシン;ノルフロキサシン;オレアンドマイシン;オキシテトラサイクリン;p−スルファニルベンジルアミン;パニペネム(panipenem);パロモマイシン;パズフロキサシン(pazufloxacin);ペニシリンN;ピパサイクリン;ピペミド酸;ポリミキシン;プリマイシン;キナシリン;リボスタマイシン;リファミド;リファンピン;リファマイシンSV;リファペンチン;リファキシミン;リストセチン;リチペネム(ritipenem);ロキタマイシン;ロリテトラサイクリン;ロサラマイシン(rosaramycin);ロキシスロマイシン;サラゾスルファジミジン;サンサイクリン;シソマイシン;スパルフロキサシン;スペクチノマイシン;スピラマイシン;ストレプトマイシン;スクシスルホン;スルファクリソイジン;スルファロクス酸(sulfaloxic acid);スルファミドクリソイジン;スルファニル酸;スルホキソン;テイコプラニン;テマフロキサシン;テモシリン;テトロキソプリム;チアンフェニコール;チアゾールスルホン;チオストレプトン;チカルシリン;チゲモナム;トブラマイシン;トスフロキサシン;トリメトプリム;トロスペクトマイシン;トロバフロキサシン(trovafloxacin);チューバラアクチノマイシン(tuberactinomycin);バンコマイシン;アザセリン;カンジシジン類;クロルフェネシン;デルモスタチン(dermostatin)類;フィリピン;ファンギクロミン(fungichromin);メパルトリシン;ナイスタチン;オリゴマイシン類;ペリマイシンA(perimycin A);ツベルシジン;6−アザウリジン;6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン;アクラシノマイシン類;アンシタビン;アントラマイシン;アザシタジン(azacitadine);アザセリン;ブレオマイシン類;カルビシン;カルジノフィリンA(carzinophillin A);クロロゾトシン;クロモマイシン類;デノプテリン(denopterin);ドキシフルリジン;エダトレキサート;エフロルニチン;エリプチニウム;エノシタビン;エピルビシン;マンノムスチン;メノガリル;ミトブロニトール;ミトラクトール;モピダモール;ミコフェノール酸;ノガラマイシン;オリボマイシン類;ペプロマイシン;ピラルビシン;ピリトレキシム;プレドニムスチン;プロカルバジン;プテロプテリン;プロマイシン;ラニムスチン;ストレプトニグリン;チアミプリン;Tomudex(登録商標)(N−[[5−[[(1,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソ−6−キナゾリニル)メチル]メチルアミノ]−2−チエニル]カルボニル]−L−グルタミン酸);トリメトレキサート;ツベルシジン;ウベニメクス;ビンデシン;ゾルビシン;アルガトロバン;クメタロール;ジクマロール;エチルビスクマセタート;エチリデンジクマロール;イロプロスト;ラミフィバン(lamifiban);タプロステン;チオクロマロール;チロフィバン(tirofiban);アミプリロース;ブシラミン;グスペリムス(gusperimus);ミコフェノール酸;プロコダゾール;ロムルチド;シロリムス(sirolimus)(ラパマイシン);タクロリムス(tacrolimus);ブテタミン;フェナルコミン;ヒドロキシテトラカイン;ネパイン;オルトカイン;ピリドカイン;サリチルアルコール;3−アミノ−4−ヒドロキシ酪酸;アセクロフェナク;アルミノプロフェン;アムフェナク;ブロムフェナク;ブロモサリゲニン;ブマジゾン;カルプロフェン;ジクロフェナク;ジフルニサル;ジタゾール(ditazole);エンフェナム酸;エトドラク;エトフェナマート;フェンドサール;フェプラジノール;フルフェナム酸;ゲンジシン酸;グルカメタシン;サリチル酸グリコール;メクロフェナム酸;メフェナム酸;メサラミン;ニフルム酸;オルサラジン;オキサセプロール;S−アデノシルメチオニン;サリチル酸;サルサラート;スルファサラジン;またはトルフェナム酸である。 本発明のポリエステルに取り込むのに適切な好ましい生物学的に活性な化合物は、モルヒネ、ドーパミン、ビアラミコールまたはテトラサイクリンである。 本発明のポリアミドに取り込むのに適切な好ましい生物学的に活性な化合物は、フェナミジン、アクリフラビン、クロロアゾジン、アルスフェナミン、アミカルビリドまたはアミノキヌリドである。 本発明の重合体に取り込むことができる別の好ましい生物学的に活性な化合物は、オキシモルホン、ブプレノルフィン、ブトルファノールまたはナルブフィンである。 本発明の重合体に取り込むことができる別の好ましい生物学的に活性な化合物は、メトトレキセート、ドキソルビシンまたはダウノルビシンである。 本発明の重合体に取り込むことができる別の好ましい生物学的に活性な化合物は、アトルバスタチン、エナラプリル、ラニチジン、プラバスタチン、サイクロスポリン、ファモチジン、ロイプロリド、アシクロビル、ラミブジン、ブデソニド、アルブテロール、インジナビル、メトホルミン、アレンドロネート、ニザチジン、ジドブジン、カルボプラチン、メトプロロール、リジノプリル、カプトプリル、サルメテロール、シラスタチン、ベナゼプリル、セファクロル、フルバスタチン、キナプリル、ゲミシタビンまたはビンクリスチンである。 本発明の重合体に取り込むことができる別の好ましい生物学的に活性な化合物は、非ステロイド抗炎症薬、例えば、2000年12月7日に出願された米国特許出願第09/732,516号で記述された非ステロイド抗炎症薬、3−アミノ−4−ヒドロキシ酪酸、アセクロフェナク、アルミノプロフェン、アンフェナク、ブロムフェナク、ブロモサリゲニン、ブマジゾン、カルプロフェン、ジクロフェナク、ジフルニサル、ジタゾール、エンフェナム酸、エトドラク、エトフェナマート、フェンドサール、フェプラジノール、フルフェナム酸、ゲンチシン酸、グルカメタシン、サリチル酸グリコール、メクロフェナム酸、メフェナム酸、メサラミン、ニフルム酸、オルサラジン、オキサセプロール、S−アデノシルメチオニン、サリチル酸、サルサラート、スルファサラジン、トルフェナム酸などである。 本発明の重合体に取り込むことができる別の好ましい生物学的に活性な化合物は、抗菌薬、例えば、2−p−スルフェニルアニリノエタノール、4,4’−スルフィニルジアニリン、4−スルファニルアミドサリチル酸、アセジアスルホン、アセトスルホン、アミカシン、アモキシシリン、アムホテリシンB、アンピシリン、アパルシリン、アピサイクリン、アプラマイシン、アルベカシン、アスポキシシリン、アジドアムフェニコール、アジスロマイシン、アズトレオナム、バシトラシン、バムベルマイシン類、ビアペネム、ブロジモプリム、ブチロシン、カプレオマイシン、カルベニシリン、カルボマイシン、カルモナム、セファドロキシル、セファマンドール、セファトリジン、セフブペラゾン、セフクリジン、セフジニル、セフジトレン、セフェピム、セフェタメト、セフィキシム、セフメノキシム、セフミノクス、セフォジジム、セフォニシド、セホペラゾン、セフォラニド、セフォタキシム、セフォテタン、セホチアム、セホゾプラン、セフピミゾール、セフピラミド、セフピロム、セフプロジル、セフロキサジン、セフタジジム、セフテラム、セフチブテン、セフトリアキソン、セフジナム、セファレキシン、セファログリシン、セファロスポリンC、セフラジン、クロラムフェニコール、クロルテトラサイクリン、クリナフロキサシン、クリンダマイシン、クリナフロキサシン、クリンダマイシン、クロモサイクリン、コリスチン、シクラシリン、ダプソン、デメクロサイクリン、ジアチモスルホン、ジベカシン、ジヒドロストレプトマイシン、ジリスロマイシン、ドキシサイクリン、エノキサシン、エンビオマイシン、エピシリン、エリスロマイシン、フロモキセフ、ホルチマイシン類、ゲンタマイシン類、グルコスルホンソラスルホン、グラミシジンS、グラミシジン類、グレパフロキサシン、グアメサイクリン、ヘタシリン、イシペネム、イセパマイシン、ジョサマイシン、カナマイシン類、ロイコマイシン類、リンコマイシン、ロメフロキサシン、ルセンソマイシン、リメサイクリン、メクロサイクリン、メロペネム、メタサイクリン、ミクロノマイシン、ミデカマイシン類、ミノサイクリン、モキサラクタム、ムピロシン、ナジフロキサシン、ナタマイシン、ネオマイシン、ネチルマイシン、ノルフロキサシン、オレアンドマイシン、オキシテトラサイクリン、p−スルファニルベンジルアミン、パニペネム、パロモマイシン、パズフロキサシン、ペニシリンN、ピパサイクリン、ピペミド酸、ポリミキシン、プリマイシン、キナシリン、リボスタマイシン、リファミド、リファンピン、リファマイシンSV、リファペンチン、リファキシミン、リストセチン、リチペネム、ロキタマイシン、ロリテトラサイクリン、ロサラマイシン、ロキシスロマイシン、サラゾスルファジミジン、サンサイクリン、シソマイシン、スパルフロキサシン、スペクチノマイシン、スピラマイシン、ストレプトマイシン、スクシスルホン、スルファクリソイジン、スルファロクス酸、スルファミドクリソイジン、スルファニル酸、スルホキソン、テイコプラニン、テマフロキサシン、テモシリン、テトラサイクリン、テトロキソプリム、チアンフェニコール、チアゾールスルホン、チオストレプトン、チカルシリン、チゲモナム、トブラマイシン、トスフロキサシン、トリメトプリム、トロスペクトマイシン、トロバフロキサシン、ツベラアクチノマイシン、バンコマイシンなどである。 本発明の重合体に取り込むことができる別の好ましい生物学的に活性な化合物は、抗真菌薬、例えば、アザセリン、カンジシジン類、クロルフェネシン、デルモスタチン類、フィリピン、ファンギクロミン、メパルトリシン、ニスタチン、オリゴマイシン類、ペリマイシンAまたはツベルシジンなどである。 本発明の重合体に取り込むことができる別の好ましい生物学的に活性な化合物は、抗癌薬(例えば、癌腫、肉腫、白血病、および神経系の細胞から誘導された癌)であり、これには、抗新生物薬、例えば、6−アザウリジン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、6−メルカプトプリン、アクラシノマイシン類、アンシタビン、アントラマイシン、アザシタジン、アザセリン、ブレオマイシン類、カペシタビン、カルビシン、カルジノフィリンA、クロロゾトシン、クロモマイシン類、クラドリビン、シタラビン、ダウノルビシン、デノプテリン、ドセタキセル、ドキシフルリジン、ドキソルビシン、エダトレキセート、エフロルニチン、エリプチニウム、エノシタビン、エピルビシン、エトポシド、フロクスウリジン、フルダラビン、ゲミシタビン、イダルビシン、マンノムスチン、メルファラン、メノガリル、メトトレキセート、ミトブロニトール、ミトラクトール、マイトマイシンC、ミトキサントロン、モピダモール、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン類、パクリタキセル、ペントスタチン、ペプロマイシン、ピラルビシン、ピリトレキシン、プリカマイシン、ポドフィリニック酸2−エチルヒドラジン、プレドニムスチン、プロカルバジン、プテロプテリン、ピューロマイシン、ラニムスチン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、テニポシド、チアミプリン、チオグアニン、Tomudex(登録商標)(N−[[5−[[(1,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソ−6−キナゾリニル)メチル]メチルアミノ]−2−チエニル]カルボニル]−L−グルタミン酸)、トップテカン(toptecan)、トリメトレキセート、ツベルシジン、ウベニメクス、ビンブラスチン、ビンデシン、ビノレルビン、ゾルビシンなどである、 本発明の重合体に取り込むことができる別の好ましい生物学的に活性な化合物は、抗血栓薬、例えば、アルガトロバン、クメストロール、ジクマロール、エチルビスクマアセテート、エチリデンジクマロール、イロプロスト、ラミフィバン、タプロスチン、チオクロマロール、チロフィバンなどである。 本発明の重合体に取り込むことができる別の好ましい生物学的に活性な化合物は、免疫抑制薬、例えば、6−メルカプトプリン、アミプリローズ、ブシラミン、グスペリムス、ミコフェノール酸、プロコダゾール、ロムルチド、シロリムス(ラパマイシン)、タクロリムス、ウベニメクスなどである。 本発明の重合体に取り込むことができる別の好ましい生物学的に活性な化合物は、全身麻酔薬または局所麻酔薬、例えば、ブテタミン、フェナルコミン、ヒドロキシテトラカイン、ネパイン、オルトカイン、ピリドカイン、サリシルアルコールなどである。 Lの特定値は、1〜25個の炭素原子を有する二価の分枝または非分枝の飽和または不飽和の炭化水素鎖であり、ここで、この炭素原子の1つ以上(例えば、1、2、3または4個)は、必要に応じて、(−O−)または(−NR−)で置換され、そしてこの鎖は、必要に応じて、(C1〜C6)アルコキシ、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C6)アルカノイル、(C1〜C6)アルカノイルオキシ、(C1〜C6)アルコキシカルボニル、(C1〜C6)アルキルチオ、アジド、シアノ、ニトロ、ハロ、ヒドロキシ、オキソ(=O)、カルボキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリールおよびヘテロアリールオキシからなる群から選択される1つ以上(例えば、1、2、3または4個)の置換基で置換されている。 Lの別の特定値は、1〜25個の炭素原子を有する二価の分枝または非分枝の飽和または不飽和の炭化水素鎖であり、ここで、この鎖は、必要に応じて、(C1〜C6)アルコキシ、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C6)アルカノイル、(C1〜C6)アルカノイルオキシ、(C1〜C6)アルコキシカルボニル、(C1〜C6)アルキルチオ、アジド、シアノ、ニトロ、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリールおよびヘテロアリールオキシからなる群から選択される1つ以上(例えば、1、2、3または4個)の置換基で置換されている。 Lの別の特定値は、アミノ酸である。 Lの別の特定値は、ペプチドである。 Lの別の特定値は、1〜25個の炭素原子を有する二価の分枝または非分枝の飽和または不飽和の炭化水素鎖であり、ここで、この炭素原子の1つ以上(例えば、1、2、3または4個)は、必要に応じて、(−O−)または(−NR−)で置換されている。 Lのさらなる他の特定値は、3〜15個の炭素原子を有する二価の分枝または非分枝の飽和または不飽和の炭化水素鎖であり、ここで、この炭素原子の1つ以上(例えば、1、2、3または4個)は、必要に応じて、(−O−)または(−NR−)で置換され、そしてこの鎖は、必要に応じて、(C1〜C6)アルコキシ、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C6)アルカノイル、(C1〜C6)アルカノイルオキシ、(C1〜C6)アルコキシカルボニル、(C1〜C6)アルキルチオ、アジド、シアノ、ニトロ、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリールおよびヘテロアリールオキシからなる群から選択される1つ以上(例えば、1、2、3または4個)の置換基で炭素上で置換されている。 Lのさらに別の特定値は、3〜15個の炭素原子を有する二価の分枝または非分枝の飽和または不飽和の炭化水素鎖であり、ここで、この炭素原子の1つ以上(例えば、1、2、3または4個)は、必要に応じて、(−O−)または(−NR−)で置換されている。 Lのさらに別の特定値は、3〜15個の炭素原子を有する二価の分枝または非分枝の飽和または不飽和の炭化水素鎖である。 Lのさらに別の特定値は、3〜15個の炭素原子を有する二価の分枝または非分枝の炭化水素鎖である。 Lの好ましい値は、6〜10個の炭素原子を有する二値の分枝または非分枝の炭化水素鎖である。 Lのさらに好ましい値は、7、8または9個の炭素原子を有する二価の炭化水素鎖である。 Lの最も好ましい値は、8個の炭素原子を有する二価の炭化水素鎖である。 本発明の特定の重合体は、1つ以上の式(I)の単位を含む:−R1−A−L−A− (I)ここで、R1は、この重合体を加水分解すると生物学的に活性な化合物を生じる基であり;各Aは、独立して、アミド結合、チオエステル結合またはエステル結合であり;そしてLは、連結基である。 本発明の別の特定の重合体は、その骨格中に式(II)の1つ以上の単位を含有する重合体であり: −R2−A−L−A−R3−A−L−A− (II)ここで、R2およびR3は、それぞれ独立して、この重合体を加水分解すると生物学的に活性な化合物を生じる基であり;各Aは、独立して、アミド結合、チオエステル結合またはエステル結合であり;そして各Lは、独立して、連結基である。このような重合体(ここで、R2およびR3は、その重合体を加水分解すると異なる生物学的に活性な化合物を生じる基である)は、動物に2種の治療剤の組合せを投与するのに特に有用である。 ポリエステルおよびポリアミドの好ましい群には、カルボン酸基またはビス(アシル)クロライドと共重合する反応に利用できる少なくとも2個の遊離アルコールまたはフェノール基または少なくとも2個の遊離アミノ基を含有する化合物から構成された重合体が挙げられる。 (処方物) 本発明の重合体は、薬学的組成物に処方でき、そして選択した投与経路に適合された種々の形態(すなわち、経口、直腸内または非経口、静脈内、筋肉内、腹腔内、脊髄内、頭蓋内、局所または皮下経路)で、哺乳動物宿主(例えば、ヒト患者)に投与できる。ある種の投与経路には、この重合体は、好都合には、微粉粒子として処方できる。 それゆえ、本発明の化合物は、薬学的に受容可能なビヒクル(例えば、不活性希釈剤または吸収できる食用キャリア)と共に、全身投与(例えば、経口投与)され得る。それらは、軟殻または硬殻のゼラチンカプセルに封入され得るか、錠剤に圧縮され得るか、または患者の常用食に直接組み込まれ得る。経口療法投与のためには、この活性化合物は、1種以上の賦形剤と組み合わされ、そして摂取可能な錠剤、舌下錠、トローチ、カプセル、エリキシル剤、懸濁液、シロップ、カシュ剤などの形態で使用され得る。このような組成物および製剤は、少なくとも0.1重量%の重合体を含有する。これらの組成物および製剤の割合は、もちろん、変えられ得、好都合には、この単位投薬形態の約2重量%と約80重量%の間、好ましくは2重量%と60重量%との間であり得る。このような治療に有用な組成物中の重合体の量は、有効投薬レベルが得られるような量である。 これらの錠剤、トローチ、丸剤、カプセルなどはまた、以下を含有し得る:結合剤(例えば、トラガカントガム、アラビアゴム、トウモロコシデンプンまたはゼラチン);賦形剤(例えば、リン酸二カルシウム);崩壊剤(例えば、コーンスターチ、ポテトスターチ、アルギン酸など);潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム);および甘味料(例えば、スクロース、フルクトース、ラクトースまたはアスパルテーム)または香料(例えば、ペパーミント、ウインターグリーン油、またはチェリー香料)。この単位投薬形態がカプセルの場合、それは、上記種類の物質に加えて、液体キャリア(例えば、植物油またはポリエチレングリコール)を含有し得る。種々の他の物質は、被覆として存在するか、またはそうでなければ、この単位投薬形態の物理的形態を変更する。例えば、錠剤、丸剤、またはカプセルは、ゼラチン、ワックス、シェラック、糖などで被覆され得る。シロップまたはエリキシル剤は、この活性化合物、甘味料としてのスクロース、防腐剤としてのメチルパラベンおよびプロピルパラベン、染料および香料(例えば、チェリーまたはオレンジ香料)を含有し得る。もちろん、任意の単位投薬形態を調製する際に使用される任意の物質は、薬学的に受容可能であって、かつ使用する量で、実質的に非毒性であるべきである。さらに、この活性化合物は、持続放出調製物およびデバイスに組み込まれ得る。 この重合体はまた、注入または注射により、静脈内、脊髄内、頭蓋内または腹腔内で投与され得る。この重合体の溶液は、適切な溶媒(例えば、アルコール)で調製でき、必要に応じて、非毒性界面活性剤と混合できる。分散液もまた、グリセロール、液状ポリエチレングリコール、トリアセチンおよびそれらの混合物中にて、およびオイル中にて、調製できる。通常の保存および使用条件下では、これらの調製物は、微生物の増殖を防止するために、防腐剤を含有する。 注入または注射に適切な薬学的投薬形態には、滅菌注射可能溶液または分散液を即座に調製するための、活性成分を含有する重合体を含み、非値紆余ウニ応じてカプセル化された滅菌溶液または分散液および滅菌粉末が挙げられる。いずれの場合でも、その最終的な投薬形態は、製造および保存条件下にて、無菌、液状かつ安定でなければならない。このキャリアは、溶媒または液状分散媒体であり得、これは、例えば、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコールなど)、植物油、非毒性グリセリルエステル、それらの適切な混合物を含有する。その適切な流動性は、例えば、リポソームの形成、分散液の場合にて必要な粒径の維持により、または界面活性剤の使用により、維持できる。微生物の作用の防止は、種々の抗菌剤および抗真菌剤(例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサールなど)により、もたらされ得る。多くの場合、等張剤(例えば、糖、緩衝液または塩化ナトリウム)を含有させることが好ましい。これらの注射可能組成物の延長した吸収は、その組成物中にて吸収遅延剤(例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチン)を使用することにより、もたらされ得る。 滅菌注射可能溶液は、必要なら、上で列挙した種々の別の成分と共に、適切な溶媒中にて、必要な量で、これらの活性化合物を混合すること、続いて、フィルター滅菌することにより、調製される。滅菌注射可能溶液の調製用の滅菌粉末の場合には、好ましい調製方法には、真空乾燥法および凍結乾燥法があり、これらは、この活性成分+追加の所望成分(これは、先に滅菌フィルターした溶液中に存在している)を生じる。 局所投与について、本発明の重合体は、純粋な形態で適用できる。しかしながら、一般には、皮膚科学的に受容可能なキャリア(これは、固形または液状であり得る)と組み合わせて、組成物または処方物として、それらを投与するのが望ましい。 有用な固体キャリアには、細かく分割した固体(例えば、タルク、粘土、微結晶セルロース、シリカ、アルミナなど)が挙げられる。有用な液体キャリアには、水、アルコールまたはグリコール、または水−アルコール/グリコールブレンドが挙げられ、この中に、本発明の化合物は、必要に応じて、非毒性界面活性剤の助けを借りて、有効レベルで、溶解または分散できる。所定用途には、それらの特性を最適にするために、補助剤(例えば、芳香剤および追加抗菌薬)が添加できる。得られた液状組成物は、吸収パッドから塗布でき、包帯および別のドレッシングに含浸するように使用できるか、またはポンプ型噴霧器またはエアロゾル噴霧器を使用して患部に噴霧できる。 増粘剤(例えば、合成重合体、脂肪酸、脂肪酸塩およびエステル、脂肪アルコール、変性セルロースまたは変性鉱物)もまた、使用者の皮膚に直接塗布するために、延長可能ペースト、ゲル、軟膏、石鹸などを形成するために、液状キャリアと共に使用できる。 (投薬量) これらの重合体の有用な投薬量は、それらのインビトロ活性、動物モデルにおける治療剤のインビボ活性を比較することにより、決定できる。マウスおよび別の動物における有効投薬量をヒトに外挿する方法は、当該技術分野で公知である;例えば、米国特許第4,938,949号を参照のこと。さらに有効投薬量は、種々の生理学的条件下での所定重合体の加水分解速度を測定することにより、決定できる。治療で使用するのに必要な重合体の量は、選択した特定の重合体だけでなく投与経路、処置される状態の性質、患者の年齢および健康状態と共に変わり、最終的には、付き添いの臨床医の自由裁量である。 所望の用量は、好都合には、単回用量として、または適切な間隔(例えば、1日2回、3回、4回またはそれ以上の副用量)で投与される分割用量として、提供され得る。この副用量それ自体は、例えば、多数の個々の大まかに間隔を開けた投与に分割され得る。 (組合せ療法) 本発明の重合体はまた、治療剤の組合せを動物に投与するのに有用である。このような組合せ療法は、以下の様式で実行できる:1)第二治療剤は、本発明の重合体のマトリックス内に分散でき、この重合体が分解すると、放出され得る;2)第二治療剤は、生理学的条件下にて加水分解して第二治療剤を放出する結合で、本発明の重合体に付加できる(すなわち、その重合体の骨格ではない);3)本発明の重合体は、2種の治療剤を重合体骨格に取り込むことができる(例えば、1種以上の式(II)の単位を含有する重合体);または4)本発明の2種の重合体は、それぞれ異なる治療剤と一緒に、共に(または短時間以内に)投与できる。 それゆえ、本発明はまた、本発明の重合体および第二治療剤(これは、本発明の重合体の重合体マトリックス内に分散されている)を含有する薬学的組成物を提供する。本発明はまた、(例えば、生理学的な条件下にて加水分解して第二治療剤を放出する結合で)本発明の重合体に第二治療剤を付加した薬学的組成物を提供する。 本発明の重合体はまた、所定の病気を治療するのに有効な別の治療剤と組み合わせて投与でき、組合せ療法が得られる。それゆえ、本発明はまた、哺乳動物における疾患を治療する方法を提供し、この方法は、本発明の重合体および別の治療剤の組合せの有効量を投与する工程を包含する。本発明はまた、本発明の重合体、別の治療剤および薬学的に受容可能なキャリアを含有する薬学的組成物を提供する。 本発明の重合体または組成物に繰り込むのに好ましい薬剤の組合せには、以下が挙げられる:アモキシシリン/クラブラン酸;およびイミペネム/シラスタチン。 (本発明の重合体の調製) 本発明の重合体を調製する方法は、本発明のさらに他の実施態様として提供され、そして以下の手順(ここで、一般的なラジカルの意味は、他に限定されていなければ、上で示したとおりである)により、例示される。 例えば、本発明の重合体は、式(X1−R1−X2)の生体活性化合物および式Z1−L−Z2のリンカー前駆体から、図式Iで図示したようにして調製でき、ここで、X1、X2、Z1およびZ2は、以下の表の値から選択される。 (図式I)この生体活性化合物およびリンカー前駆体は、周知の合成技術(例えば、縮合)を使用して重合でき、本発明の重合体(Ia)が得られ、ここで、各Aは、別個に、エステル結合、チオエステル結合またはアミド結合である。 この生体活性化合物の反応性官能基(X1またはX2)に依存して、対応する官能基(Z1またはZ2)は、その重合体骨格でエステル結合、チオエステル結合またはアミド結合を生じるように、以下の表から選択できる。 当業者に明らかなように、図式Iで図示した反応(および以下の図式II〜XVで図示した反応)中には、適当な保護基が使用できる。例えば、この生体活性化合物またはリンカー前駆体で存在している他の官能基は、重合中に保護でき、その保護基は、引き続いて、除去されて、本発明の重合体が提供できる。適当な保護基およびそれらの含入および除去方法は、当該技術分野で公知である(例えば、Greene,T.W.;Wutz,P.G.M.「Protecting Groups In Organic Synthesis」第2版、1991,New York,John Wiley & sons,Inc.を参照)。 さらに、カルボン酸は、水酸基、メルカプト基またはアミン基と反応させて、エステル結合、チオエステル結合またはアミド結合を提供するとき、例えば、対応する酸塩化物を形成することにより、その反応前に、活性化できる。カルボン酸を活性化してからエステル結合、チオエステル結合またはアミド結合を調製する多数の方法は、当該技術分野で公知である(例えば、Advanced Organic Chemistry:Reaction Mechanisms and Structure,第4版、Jerry March,John Wiley & Sons,419〜437ページおよび1281ページを参照)。 本発明のポリエステルは、図式IIで図示しているように、式(HO−R1−OH)の生体活性化合物および式HOOC−L−COOHのリンカー前駆体から形成できる。 (図式II)この生体活性化合物の水酸基とリンカー前駆体のカルボン酸との反応により、式(III)の重合体が得られ、これは、本発明の重合体である。 本発明のポリエステルを調製するのに使用できる好ましい生体活性ジヒドロキシ化合物には、以下がある:アミカシン;アムホテリシンB;アピサイクリン;アプラマイシン;アルベカシン;アジドアムフェニコール;バンバーマイシン類;ブチロシン;カルボマイシン;セフピラミド;クロラムフェニコール;クロルテトラサイクリン;クリンダマイシン;クロモサイクリン;デメクロサイクリン;ジアチモスルホン;ジベカシン;ジヒドロストレプトマイシン;ジリスロマイシン;ドキシサイクリン;エリスロマイシン;ホルチマイシン類;ゲンタマイシン類;グルコスルホンソラスルホン;グアメサイクリン;イセパマイシン;ジョサマイシン;カナマイシン類;ロイコマイシン類;リンコマイシン;ルセンソマイシン;リメサイクリン;メクロサイクリン;メタサイクリン;ミクロノマイシン;ミデカマイシン類;ミノサイクリン;ムピロシン;ナタマイシン;ネオマイシン;ネチルマイシン;オレアンドマイシン;オキシテトラサイクリン;パロモマイシン;ピパサイクリン;ポドフィリニック酸2−エチルヒドラジン;プリマイシン;リボスタマイシン;リファミド;リファンピン;リファマイシンSV;リファペンチン;リファキシミン;リストセチン;ロキタマイシン;ロリテトラサイクリン;ロサラマイシン;ロキシスロマイシン;サンサイクリン;シソマイシン;スペクチノマイシン;スピラマイシン;ストレプトマイシン;テイコプラニン;テトラサイクリン;チアンフェニコール;チオストレプトン;トブラマイシン;トロスペクトマイシン;チューバラアクチノマイシン;バンコマイシン;カンジシジン類;クロルフェネシン;デルモスタチン類;フィリピン;ファンギクロミン;メパルトリシン;ニスタチン;オリゴマイシン類;ペリマイシンA;チューバシジン;6−アザウリジン;アクラシノマイシン類;アンシタビン;アントラマイシン;アザシタジン;ブレオマイシン類;カルビシン;カルジノフィリンA;クロロゾトシン;クロモマイシン類;ドキシフルリジン;エノシタビン;エピルビシン;ゲミシタビン;マンノムスチン;メノガリル;アトルバスタチン;プラバスタチン;クラリスロマイシン;ロイプロリド;パクリタキセル;ミトブロニトール;ミトラクトール;モピタモール;ノガラマイシン;オリボマイシン類;ペプロマイシン;ピラルビシン;プレドニムスチン;ピューロマイシン;ラニムスチン;チューベルシジン;ビンデシン;ゾルビシン;クメストロール;ジクマロール;エチルビスクマアセテート;エチリデンジクマロール;イロプロスト;ラミフィバン;チオクロマロール;アミプリローズ;ロムルチド;シロリムス(ラパマイシン);タクロリムス;サリシルアルコール;ブロモサリゲニン;ジタゾール;フェプラジノール;ゲンチシン酸;グルカメタシン;オルサラジン;S−アデノシルメチオニン;アジスロマイシン;サルメテロール;ブデソニド;アルブテロール;インジナビル;フルバスタチン;ストレプトゾシン;ドキソルビシン;ダウノルビシン;プリカマイシン;イダルビシン;ペントスタチン;ミトキサントロン;シタラビン;フルダラビンホスフェート;フロクスウリジン;クラドリビン;カペシタビン;ドセタキセル;エトポシド;トポテカン;ビンブラスチンまたはテニポシド。 本発明のポリアミドは、図式IIの生体活性ジヒドロキシ化合物を適当な生体活性ジアミノ化合物で置換することにより、図式IIで図示したものと類似した手順を使用して、調製できる。本発明の重合体を調製するのに使用できる好ましい生体活性ジアミノ化合物には、以下がある:2−p−スルフェニルアニリノエタノール;4,4’−スルフィニルジアニリン;アセジアスルホン;アセトスルホン;アミカシン;アプラマイシン;アルベカシン;バシトラシン;ブロジモプリム;ブチロシン;コリスチン;カプレオマイシン;ダプソン;ジベカシン;エンビオマイシン;グラミシジンS;ポリミキシン;テイコプラニン;ホルチマイシン類;ゲンタマイシン類;グルコスルホンソラスルホン;グレパフロキサシン;イミペネム;イセパマイシン;カナマイシン類;リメサイクリン;ミクロノマイシン;ネオマイシン;ネチルマイシン;p−スルファニルベンジルアミン;パロモマイシン;リボスタマイシン;リストセチン;シソマイシン;スパルフロキサシン;スペクチノマイシン;スルファクリソイジン;スルファミドクリソイジン;スルホキソン;テトロキソプリム;チアゾールスルホン;トブラマイシン;トリメトプリム;エダトレキセート;エフロルニチン;マンノムスチン;ミトキサントロン;ペプロマイシン;ピリトレキシン;プロカルバジン;プテロプテリン;トリメトレキセート;グスペリムス;ブテタミン;ネパイン;ピリドカイン;トロスペクトマイシン;チューバラアクチノマイシン;バンコマイシン;カンジシジン類;メパルトリシン;ペリマイシンA;ラニチジン;ファモチジン;メトホルミン;ニザチジン;カルボプラチン;リジノプリル;メトトレキセート;マイトマイシン;ブレオマイシン類;またはチオグアニン。 本発明のポリチオエステルは、図式IIの生体活性ジヒドロキシ化合物を適当な生体活性ジメルカプト化合物で置換することにより、図式IIで図示したものと類似した手順を使用して、調製できる。 本発明のポリ硫酸エステルは、このジカルボン酸リンカー化合物をジスルホ酸化合物で置換することにより、形成できる。 本発明のポリエステル/ポリアミドは、図式IIIで図示しているように、式(HRN−R1−OH)の生体活性化合物および式HOOC−L−COOHのリンカー前駆体から形成できる。 (図式III)この生体活性化合物の水酸基およびアミノ基とリンカー前駆体のカルボン酸との反応により、式(IV)の重合体が得られ、これは、本発明の重合体である。 本発明のポリエステル/ポリアミドを調製するのに使用できる好ましい生体活性ヒドロキシ/アミノ化合物には、以下がある:2−p−スルフェニルアニリノエタノール;4−スルファニルアミドサリチル酸;アミカシン;アムホテリシンB;アプラマイシン;アルベカシン;アスポキシシリン;ブチロシン;カプレオマイシン;セファドロキシル;セファトリジン;セフジニル;セフプロジル;ジベカシン;ジヒドロストレプトマイシン;ジリスロマイシン;エンビオマイシン;グラミシジン類;テイコプラニン;ホルチマイシン類;ゲンタマイシン類;グルコスルホンソラスルホン;イセパマイシン;カナマイシン類;ルセンソマイシン;リメサイクリン;メロペネム;ミクロノマイシン;ナタマイシン;ネオマイシン;ネチルマイシン;パロモマイシン;リボスタマイシン;リストセチン;シソマイシン;スペクチノマイシン;ストレプトマイシン;チオストレプトン;トブラマイシン;トロスペクトマイシン;チューバラアクチノマイシン;バンコマイシン;カンジシジン類;メパルトリシン;ニスタチン;ペリマイシンA;チューバシジン;アントラマイシン;アザシタジン;ブレオマイシン類;カルビシン;カルジノフィリンA;シタラビン;デノプテリン;エリプチニウム;エピルビシン;ゲミシタビン;マンノムスチン;ペプロマイシン;ピラルビシン;プテロプテリン;ピューロマイシン;ストレプトニグリン;チューベルシジン;ウベニメクス;ビンデシン;ゾルビシン;グスペリムス;ウベニメクス;フェナルコミン;ヒドロキシテトラカイン;オルトカイン;3−アミノ−4−ヒドロキシ酪酸;エトフェナマート;フェプラジノール;メサラミン;S−アデノシルメチオニン;ロイプロリド;アシクロビル;パクリタキセル;ラミブジン;アルブテロール;インジナビル;アレンドロネート;ジドブジン;メトプロロール;アモキシシリン;サルメテロール;イミペネム;ドキソルビシン;ダウノルビシン;イダルビシン;ペントスタチン;ミトキサントロン;フルダラビンホスフェート;フロクスウリジン;クラドリビン;ビノレルビン;ビンクリスチン;またはビンブラスチン。 本発明のポリチオエステル/ポリアミドは、図式IIのヒドロキシ/アミノ生体活性化合物を適当なメルカプト/アミノ生体活性化合物で置換することにより、図式IIで図示したものと類似した手順を使用して、調製できる。 本発明のポリアミドは、図式IVで図示しているように、式(HOOC−R1−COOH)の生体活性化合物および式HRN−L−NRHのリンカー前駆体から形成できる。 (図式IV)この生体活性化合物のカルボン酸基とリンカー前駆体のアミノ基との反応により、式(V)の重合体が得られ、これは、本発明の重合体である。 本発明のポリアミドを調製するのに使用できる好ましい生体活性ジカルボン酸化合物には、以下がある:バンバーマイシン類;カルベニシリン;カルジノフィリンA;セフィキシム;セフミノクス;セフピミゾール;セフォジジム;セフォニシド;セフォラニド;セフォテタン;セフチブテン;セファロスポリンC;デノプテリン;エダトレキセート;モキサラクタム;オルサラジン;ペニシリンN;キナシリン;テモシリン;チカルシリン;Tomudex(登録商標)(N−[[5−[[(1,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソ−6−キナゾリニル)メチル]メチルアミノ]−2−チエニル]カルボニル]−L−グルタミン酸);リジノプリル;シラスタチン;セフタジジム;またはメトトレキセートである。 本発明のポリエステルは、このジアミノリンカー前駆体をジヒドロキシリンカー前駆体で置換することにより、図式IVで図示したものと類似の手順を使用して、調製できる。同様に、本発明のポリエステル/ポリアミドは、このジアミノリンカー前駆体をヒドロキシ/アミノリンカー前駆体で置換することにより、図式IVで図示したものと類似の手順を使用して、調製できる;また、本発明のポリチオエステル/ポリアミドは、このジアミノリンカー前駆体をメルカプト/アミノリンカー前駆体で置換することにより、図式IVで図示したものと類似の手順を使用して、調製できる。 本発明のポリエステルは、図式Vで図示しているように、式(HO−R1−COOH)の生体活性化合物および式HO−L−COOHのリンカー前駆体から形成できる。 (図式V)この生体活性化合物の水酸基およびカルボン酸基とリンカー前駆体のカルボン酸および水酸基との反応により、式(VI)の重合体が得られ、これは、本発明の重合体である。 本発明の重合体を調製するのに使用できる好ましい生体活性ヒドロキシ/カルボン酸化合物には、以下がある:4−スルファニルアミドサリチル酸;アムホテリシンB;アパルシリン;アピサイクリン;アスポキシシリン;バンバーマイシン類;ビアペネム;セファドロキシル;セファマンドール;セファトリジン;セフブペラゾン;セフジニル;セフォニシド;セホペラゾン;セフピラミド;セフプロジル;エンビオマイシン;テイコプラニン;フロモキセフ;サリチル酸グリコール;ルセンソマイシン;リメサイクリン;メロペネム;モキサラクタム;ムピロシン;ナジフロキサシン;ナタマイシン;パニペネム;ポドフィリニック酸2−エチルヒドラジン;リチペネム;サラゾスルファジミジン;スルファロン酸;バンコマイシン;3−アミノ−4−ヒドロキシ酪酸;カンジシジン類;カルジノフィリンA;デノプテリン;ジフルニサル;フェンドサール;ゲンチシン酸;イロプロスト;ラミフィバン;メサラミン;ニスタチン;オルサラジン;オキサセプロール;プテロプテリン;ロムルチド;サリチル酸;サルサラート;ストレプトニグリン;スルファサラジン;タプロステン;ウベニメクス;アモキシシリン;プラバスタチン;イミペネム;ミコフェノール酸;またはフルバスタチン。 本発明のポリエステル/ポリアミドは、生体活性ヒドロキシ/カルボン酸化合物を生体活性アミノ/カルボン酸化合物で置換することにより、図式Vで図示したものと類似の手順を使用して、調製できる。本発明の重合体を調製するのに使用できる好ましい生体活性アミノ/カルボン酸化合物には、以下がある:3−アミノ−4−ヒドロキシ酪酸;4−スルファニルアミドサリチル酸;6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン;アセクロフェナク;アセジアスルホン;アルミノプロフェン;アンフェナク;アムホテリシンB;アンピシリン;アルガトロバン;アスポキシシリン;アザセリン;アズトレオナム;ブロムフェナク;ブマジゾン;カンジシジン類;カルプロフェン;カルモナム;カルジノフィリンA;セファドロキシル;セファトリジン;セフクリジン;セフジニル;セフジトレン;セフェピム;セフェタメト;セフィキシム;セフメノキシム;セフミノクス;セフォジジム;セフォラニド;セフォタキシム;セホチアム;セホゾプラン;セフピロム;セフプロジル;セフロキサジン;セフタジジム;セフテラム;セフチブテン;セフトリアキソン;セフゾナム;セファレキシン;セファログリシン;セファロスポリンC;セフラジン;クリナフロキサシン;シクラシリン;デノプテリン;エダトレキセート;エフロルニチン;エンフェナム酸;エノキサシン;エピシリン;エトドラク;エンビオマイシン;テイコプラニン;フルフェナム酸;グレパフロキサシン;ヘタシリン;イミペネム;ロメフロキサシン;ルセンソマイシン;リメサイクリン;メクロフェナム酸;メフェナム酸;メロペネム;メサラミン;ナタマイシン;ニフルム酸;ノルフロキサシン;ニスタチン;パズフロキサシン;ペニシリンN;ピペミド酸;プロコダゾール;プテロプテリン;S−アデノシルメチオニン;スパルフロキサシン;ストレプトニグリン;スクシスルホン;スルファクリソイジン;テマフロキサシン;チゲモナム;チロフィバン;トルフェナム酸;トスフロキサシン;トロバフロキサシン;ウベニメクス;バンコマイシン;エナラプリル;アモキシシリン;シプロフロキサシン;ジクロフェナク;リジノプリル;セフトリアキソン;シラスタチン;ベナゼプリル;セファクロル;セフタジジム;キナプリル;メルファラン;またはメトトレキセート。 本発明のポリチオエステル/ポリエステルは、生体活性ヒドロキシ/カルボン酸化合物を生体活性メルカプト/カルボン酸化合物で置換することにより、図式Vで図示したものと類似の手順を使用して、調製できる。本発明の重合体を調製するのに使用できる好ましい生体活性メルカプト/カルボン酸化合物には、ブシラミンまたはカプトプリルがある。 本発明のポリスルホンアミドは、生体活性ヒドロキシ/カルボン酸化合物を生体活性アミン/スルホン酸化合物で置換することにより、図式Vで図示したものと類似の手順を使用して、調製できる。本発明の重合体を調製するのに使用できる好ましい生体活性アミン/スルホン酸化合物には、スルファニル酸またはスルホキソンがある。 上記図式I〜Vで図示した式(IおよびIII〜VI)の重合体では、R1、A、LおよびRは、本明細書中で記述した値、特定値または好ましい値のいずれかを有することができる。 モルヒネと二酸塩化物とを共重合して本発明のポリエステルを提供することは、図式VIで描写されている。 (図式VI)図式VIで図示した反応では、連結基Lは、好ましくは、−(CH2)x−であり、さらに好ましくは、Lは、−(CH2)8−である。式(7)の重合体(ここで、Lは、本明細書中で記述した値、特定値または好ましい値のいずれかを有する)は、本発明の好ましい重合体である。式(7)の重合体について、mは、2に等しいかそれより大きい整数である。 ドーパミンとビス(アシル)クロライドとの共重合により本発明のポリエステルを得ることは、図式VIIで描写している。 (図式VII)図式VIIで図示した反応では、連結基Lは、好ましくは、−(CH2)x−であり、さらに好ましくは、Lは、−(CH2)8−である。式(8)の重合体(ここで、Lは、本明細書中で記述した値、特定値または好ましい値のいずれかを有する)は、本発明の好ましい重合体である。式(8)の重合体について、mは、2に等しいかそれより大きい整数である。図式VIIで図示した重合の前に、ドーパミンのアミノ基は、適当な保護基で保護でき、この保護基は、引き続いて除去されて、本発明の重合体を得ることできる。 ドーパミンはまた、ドーパミンのアミノ基およびいずれかの水酸基を、式−HOOC−L−COOHの化合物またはその活性化誘導体と反応させて、式(21)または(22)の化合物を得ることにより、本発明のポリエステル/ポリアミドに取り込むことができることに注目すべきである。この重合の前、重合されない水酸基を、適当な保護基で保護でき、この保護基を、引き続いて除去して、本発明の重合体を得ることができる。 アクリフラビンの共重合により本発明のポリアミドを得ることを、図式VIIIで描写している。アクリフラビンのジアミノ基は、溶液(好ましくは、高沸点有機溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド))中にて、活性化ジカルボン酸(例えば、塩化セバコイル)と共重合される。そのポリアミドは、当該技術分野で周知の方法により、単離される。あるいは、これらのアミノ基は、高温(例えば、融解範囲)またはカップリング剤を使用することにより、ジカルボン酸と反応できる。このポリアミド製造方法もまた、当業者に周知である。さらに他の実施態様では、これらのジアミノ基を、ヘキサメチルシラジンの存在下にて活性化でき、シリル化アミンを形成できる。これらのシリル化アミンを、次いで、活性化ジカルボン酸(例えば、塩化セバシル)と反応して、本発明の重合体を得る。 図式VIIIで図示した反応では、連結基Lは、好ましくは、−(CH2)x−であり、さらに好ましくは、Lは、−(CH2)8−である。式(9)の重合体(ここで、Lは、本明細書中で記述した値、特定値または好ましい値のいずれかを有する)は、本発明の好ましい重合体である。式(9)の重合体について、mは、2に等しいかそれより大きい整数である。 メトトレキセートを含有する本発明の重合体の調製を、図式IXで図示している。 図式IXで図示した反応では、連結基Lは、好ましくは、−(CH2)x−であり、さらに好ましくは、Lは、−(CH2)8−である。式(10)の重合体(ここで、Lは、本明細書中で記述した値、特定値または好ましい値のいずれかを有する)は、本発明の好ましい重合体である。式(10)の重合体について、mは、2に等しいかそれより大きい整数である。図式IXで図示した重合の前に、メトトレキセートのカルボン酸を、適当な保護基で保護でき、この保護基を、引き続いて除去して、本発明の重合体を得ることができる。 次式(20)を有する本発明の重合体が、適当な官能性(官能基)を備えたリンカー前駆体を選択することにより、図式Xで図示したようにして調製できることは、当業者が認識している:ここで、各Aは、別個に、エステル結合、チオエステル結合またはアミド結合である。式(20)の化合物については、連結基Lは、好ましくは、−(CH2)x−であり、さらに好ましくは、Lは、−(CH2)8−である。式(20)の重合体(ここで、L、および各々のAは、本明細書中で記述した値、特定値または好ましい値のいずれかを有する)は、本発明の好ましい重合体である。式(20)の重合体について、mは、2に等しいかそれより大きい整数である。 メトトレキセートを含有する本発明の別の重合体の調製は、図式Xで図示している。. 図式Xで図示した反応では、連結基Lは、好ましくは、−(CH2)x−であり、さらに好ましくは、Lは、−(CH2)8−である。式(11)の重合体(ここで、Lは、本明細書中で記述した値、特定値または好ましい値のいずれかを有する)は、本発明の好ましい重合体である。式(11)の重合体について、mは、2に等しいかそれより大きい整数である。図式Xで図示した重合の前に、メトトレキセートのアミノ基は、適当な保護基で保護でき、この保護基は、引き続いて除去されて、本発明の重合体を得ることができる。 メトトレキセートを含有する本発明の別の重合体の調製は、図式XIで図示している。 図式XIで図示した反応では、連結基Lは、好ましくは、−(CH2)x−であり、さらに好ましくは、Lは、−(CH2)8−である。式(12)の重合体(ここで、Lは、本明細書中で記述した値、特定値または好ましい値のいずれかを有する)は、本発明の好ましい重合体である。式(12)の重合体について、mは、2に等しいかそれより大きい整数である。図式XIで図示した重合の前に、この重合体を形成するようには反応しないメトトレキセートのカルボン酸およびアミノ基を、適当な保護基で保護でき、この保護基を、引き続いて除去して、本発明の重合体を得ることができる。 メトトレキセートを含有する本発明の重合体は、乾癬、炎症性腸疾患、皮膚癌または脳腫瘍の処置に特に有用である。このような重合体はまた、抗新生物薬、抗感染薬として、そして乳腺腫瘤摘出または乳房切除後の抗腫瘍薬の局所投与に、特に有用である。 ドキソルビシンを含有する本発明の重合体の調製を、図式XIIで図示している。 図式XIIで図示した反応では、連結基Lは、好ましくは、−(CH2)x−であり、さらに好ましくは、Lは、−(CH2)8−である。式(13)の重合体(ここで、Lは、本明細書中で記述した値、特定値または好ましい値のいずれかを有する)は、本発明の好ましい重合体である。式(13)の重合体について、mは、2に等しいかそれより大きい整数である。図式XIIで図示した重合の前に、この重合体を形成するようには反応しないドキソルビシンの官能基を、適当な保護基で保護でき、この保護基を、引き続いて除去して、本発明の重合体を得ることができる。 ドキソルビシンを含有する本発明の重合体は、抗腫瘍(例えば、脳腫瘍)薬または抗新生物薬として、局所投与に特に有用である。 ダウノルビシンを含有する本発明の重合体の調製を、図式XIIIで図示している。 図式XIIIで図示した反応では、連結基Lは、好ましくは、−(CH2)x−であり、さらに好ましくは、Lは、−(CH2)8−である。式(14)の重合体(ここで、Lは、本明細書中で記述した値、特定値または好ましい値のいずれかを有する)は、本発明の好ましい重合体である。式(14)の重合体について、mは、2に等しいかそれより大きい整数である。図式XIIIで図示した重合の前に、この重合体を形成するようには反応しないダウノルビシンの官能基は、適当な保護基で保護でき、この保護基を、引き続いて除去して、本発明の重合体を得ることができる。 ダウノルビシンを含有する本発明の重合体は、抗腫瘍(例えば、脳腫瘍)薬または抗新生物薬として、局所投与に特に有用である。 5−アミノサリチル酸を含有する本発明の重合体の調製は、図式XIVで図示している。図式XIVで図示した反応では、連結基Lは、好ましくは、−(CH2)x−であり、さらに好ましくは、Lは、−(CH2)8−である。式(15)の重合体(ここで、Lは、本明細書中で記述した値、特定値または好ましい値のいずれかを有する)は、本発明の好ましい重合体である。式(15)の重合体について、mは、2に等しいかそれより大きい整数である。図式XIVで図示した重合の前に、そのカルボン酸は、適当な保護基で保護でき、この保護基を、引き続いて除去して、本発明の重合体を得ることができる。 5−アミノサリチル酸はまた、式(23)または(24)の重合体である本発明の重合体に取り込むことができる。 ミコフェノール酸を含有する本発明の重合体の調製は、図式XVで図示している。図式XVで図示した反応では、連結基Lは、好ましくは、−(CH2)x−であり、さらに好ましくは、Lは、−(CH2)8−である。式(16)の重合体(ここで、Lは、本明細書中で記述した値、特定値または好ましい値のいずれかを有する)は、本発明の好ましい重合体である。式(16)の重合体について、mは、2に等しいかそれより大きい整数である。 (活性) 本発明の重合体が所定の治療効果を生じる性能は、当業者に周知のインビトおよびインビボ薬理学的モデルを使用して、決定できる。 全ての刊行物、特許および特許文献の内容(2000年7月27日に出願された米国仮特許出願第60/220,707号の全内容を含めて)は、個々に援用されているごとく、本明細書中で参考として援用されている。本発明は、種々の具体的かつ好ましい実施態様および技術を参照して、記述されている。しかしながら、本発明の精神および範囲内にとどまったままで、多くの変更および改良を行い得ることが理解できるはずである。 その骨格中に式(II)の1個または複数の単位を含有する、重合体: −R2−A−L−A−R3−A−L−A− (II)ここで、 R2およびR3は、それぞれ別個に、該重合体を加水分解すると、非ステロイド抗炎症薬、抗菌薬、抗真菌薬、抗癌薬、抗血栓薬、免疫抑制薬または鎮痛薬からなる群より選択される生体活性化合物を生じる基である; 各Aは、別個に、アミド結合またはエステル結合である;そして 各Lは、別個に、連結基である。 前記非ステロイド抗炎症薬が、3−アミノ−4−ヒドロキシ酪酸、アセクロフェナク、アルミノプロフェン、アンフェナク、ブロムフェナク、ブロモサリゲニン、ブマジゾン、カルプロフェン、ジクロフェナク、ジフルニサル、ジタゾール、エンフェナム酸、エトドラク、エトフェナマート、フェンドサール、フェプラジノール、フルフェナム酸、ゲンチシン酸、グルカメタシン、サリチル酸グリコール、メクロフェナム酸、メフェナム酸、メサラミン、ニフルム酸、オルサラジン、オキサセプロール、S−アデノシルメチオニン、サリチル酸、サルサラート、スルファサラジン、またはトルフェナム酸である、請求項1に記載の重合体。 前記鎮痛薬が、オキシモルホン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、ナルブフィン、ブテタミン、フェナルコミン、ヒドロキシテトラカイン、ネパイン、オルトカイン、ピリドカインまたはサリチルアルコールである、請求項1に記載の重合体。 前記抗癌化合物が、6−アザウリジン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、6−メルカプトプリン、アクラシノマイシン類、アンシタビン、アントラマイシン、アザシタジン、アザセリン、ブレオマイシン類、カペシタビン、カルビシン、カルジノフィリンA、クロロゾトシン、クロモマイシン類、クラドリビン、シタラビン、ダウノルビシン、デノプテリン、ドセタキセル、ドキシフルリジン、ドキソルビシン、エダトレキセート、エフロルニチン、エリプチニウム、エノシタビン、エピルビシン、エトポシド、フロクスウリジン、フルダラビン、ゲムシタビン、イダルビシン、マンノムスチン、メルファラン、メノガリル、メトトレキセート、ミトブロニトール、ミトラクトール、マイトマイシンC、ミトキサントロン、モピダモール、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン類、パクリタキセル、ペントスタチン、ペプロマイシン、ピラルビシン、ピリトレキシン、プリカマイシン、ポドフィリニック酸2−エチルヒドラジン、プレドニムスチン、プロカルバジン、プテロプテリン、ピューロマイシン、ラニムスチン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、テニポシド、チアミプリン、チオグアニン、N−[[5−[[(1,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソ−6−キナゾリニル)メチル]メチルアミノ]−2−チエニル]カルボニル]−L−グルタミン酸、トップテカン、トリメトレキセート、ツベルシジン、ウベニメクス、ビンブラスチン、ビンデシン、ビノレルビン、またはゾルビシンである、請求項1に記載の重合体。 前記抗菌剤が、2−p−スルフェニルアニリノエタノール、4,4’−スルフィニルジアニリン、4−スルファニルアミドサリチル酸、アセジアスルホン、アセトスルホン、アミカシン、アモキシシリン、アムホテリシンB、アンピシリン、アパルシリン、アピサイクリン、アプラマイシン、アルベカシン、アスポキシシリン、アジドアムフェニコール、アジスロマイシン、アズトレオナム、バシトラシン、バムベルマイシン類、ビアペネム、ブロジモプリム、ブチロシン、カプレオマイシン、カルベニシリン、カルボマイシン、カルモナム、セファドロキシル、セファマンドール、セファトリジン、セフブペラゾン、セフクリジン、セフジニル、セフジトレン、セフェピム、セフェタメト、セフィキシム、セフメノキシム、セフミノクス、セフォジジム、セフォニシド、セホペラゾン、セフォラニド、セフォタキシム、セフォテタン、セホチアム、セホゾプラン、セフピミゾール、セフピラミド、セフピロム、セフプロジル、セフロキサジン、セフタジジム、セフテラム、セフチブテン、セフトリアキソン、セフゾナム、セファレキシン、セファログリシン、セファロスポリンC、セフラジン、クロラムフェニコール、クロルテトラサイクリン、シプロフロキサシン、クラリスロマイシン、クリナフロキサシン、クリンダマイシン、クロモサイクリン、コリスチン、シクラシリン、ダプソン、デメクロサイクリン、ジアチモスルホン、ジベカシン、ジヒドロストレプトマイシン、ジリスロマイシン、ドキシサイクリン、エノキサシン、エンビオマイシン、エピシリン、エリスロマイシン、フロモキセフ、ホルチマイシン、ゲンタマイシン、グルコスルホンソラスルホン、グラミシジンS、グラミシジン類、グレパフロキサシン、グアメサイクリン、ヘタシリン、イミペネム、イセパマイシン、ジョサマイシン、カナマイシン類、ロイコマイシン類、リンコマイシン、ロメフロキサシン、ルセンソマイシン、リメサイクリン、メクロサイクリン、メロペネム、メタサイクリン、ミクロノマイシン、ミデカマイシン類、ミノサイクリン、モキサラクタム、ムピロシン、ナジフロキサシン、ナタマイシン、ネオマイシン、ネチルマイシン、ノルフロキサシン、オレアンドマイシン、オキシテトラサイクリン、p−スルファニルベンジルアミン、パニペネム、パロモマイシン、パズフロキサシン、ペニシリンN、ピパサイクリン、ピペミド酸、ポリミキシン、プリマイシン、キナシリン、リボスタマイシン、リファミド、リファンピン、リファマイシンSV、リファペンチン、リファキシミン、リストセチン、リチペネム、ロキタマイシン、ロリテトラサイクリン、ロサラマイシン、ロキシスロマイシン、サラゾスルファジミジン、サンサイクリン、シソマイシン、スパルフロキサシン、スペクチノマイシン、スピラマイシン、ストレプトマイシン、スクシスルホン、スルファクリソイジン、スルファロクス酸、スルファミドクリソイジン、スルファニル酸、スルホキソン、テイコプラニン、テマフロキサシン、テモシリン、テトラサイクリン、テトロキソプリム、チアンフェニコール、チアゾールスルホン、チオストレプトン、チカルシリン、チゲモナム、トブラマイシン、トスフロキサシン、トリメトプリム、トロスペクトマイシン、トロバフロキサシン、ツベラアクチノマイシン、またはバンコマイシンである、請求項1に記載の重合体。 前記抗真菌薬が、アザセリン、カンジシジン、クロルフェネシン、デルモスタチン、フィリピン、ファンギクロミン、メパルトリシン、ナイスタチン、オリゴマイシン類、ペリマイシンAまたはツベルシジンである、請求項1に記載の重合体。 前記抗血栓薬が、アルガトロバン、クメタロール、ジクマロール、エチルビスクマアセテート、エチリデンジクマロール、イロプロスト、ラミフィバン、タプロステン、チオクロマロール、またはチロフィバンである、請求項1に記載の重合体。 前記免疫抑制薬が、6−メルカプトプリン、アミプリローズ、ブシラミン、グスペリムス、ミコフェノール酸、プロコダゾール、ロムルチド、シロリムス(ラパマイシン)、タクロリムス、またはウベニメクスである、請求項1に記載の重合体。 Lが、1〜25個の炭素原子を有する二価の分枝または非分枝の飽和または不飽和炭化水素鎖であり、ここで、該炭素原子の1個または複数が、必要に応じて、(−O−)または(−NR−)で置換され、そして該鎖が、必要に応じて、(C1〜C6)アルコキシ、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C6)アルカノイル、(C1〜C6)アルカノイルオキシ、(C1〜C6)アルコキシカルボニル、(C1〜C6)アルキルチオ、アジド、シアノ、ニトロ、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリールおよびヘテロアリールオキシからなる群から選択される1個または複数の置換基で炭素上にて置換されている、請求項1に記載の重合体。 Lが、1〜25個の炭素原子を有する二価の分枝または非分枝の飽和または不飽和炭化水素鎖であり、ここで、該鎖が、必要に応じて、(C1〜C6)アルコキシ、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C6)アルカノイル、(C1〜C6)アルカノイルオキシ、(C1〜C6)アルコキシカルボニル、(C1〜C6)アルキルチオ、アジド、シアノ、ニトロ、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリールおよびヘテロアリールオキシからなる群から選択される1個または複数の置換基で炭素上にて置換されている、請求項1に記載の重合体。 Lが、ペプチドである、請求項1に記載の重合体。 Lが、アミノ酸である、請求項1に記載の重合体。 Lが、1〜25個の炭素原子を有する二価の分枝または非分枝の飽和または不飽和炭化水素鎖であり、ここで、該炭素原子の1個または複数が、必要に応じて、(−O−)または(−NR−)で置換されている、請求項1に記載の重合体。 Lが、3〜15個の炭素原子を有する二価の分枝または非分枝の飽和または不飽和炭化水素鎖であり、ここで、該炭素原子の1個または複数が、必要に応じて、(−O−)または(−NR−)で置換され、そして該鎖が、必要に応じて、(C1〜C6)アルコキシ、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C6)アルカノイル、(C1〜C6)アルカノイルオキシ、(C1〜C6)アルコキシカルボニル、(C1〜C6)アルキルチオ、アジド、シアノ、ニトロ、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリールおよびヘテロアリールオキシからなる群から選択される1個または複数の置換基で炭素上にて置換されている、請求項1に記載の重合体。 Lが、3〜15個の炭素原子を有する二価の分枝または非分枝の飽和または不飽和炭化水素鎖であり、ここで、該炭素原子の1個または複数が、必要に応じて、(−O−)または(−NR−)で置換されている、請求項1に記載の重合体。 Lが、3〜15個の炭素原子を有する二価の分枝または非分枝の飽和または不飽和炭化水素鎖である、請求項1に記載の重合体。 Lが、3〜15個の炭素原子を有する二価の分枝または非分枝炭化水素鎖である、請求項1に記載の重合体。 Lが、6〜10個の炭素原子を有する二価の分枝または非分枝炭化水素鎖である、請求項1に記載の重合体。 Lが、7、8または9個の炭素原子を有する二価炭化水素鎖である、請求項1に記載の重合体。 Lが、8個の炭素原子を有する二価炭化水素鎖である、請求項1に記載の重合体。 その骨格中に式(II)の1個または複数の単位を含有する、請求項1に記載の重合体: −R2−A−L−A−R3−A−L−A− (II)ここで、 R2およびR3は、それぞれ別個に、該重合体を加水分解すると、非ステロイド抗炎症薬、抗菌薬、抗真菌薬、抗癌薬、抗血栓薬、免疫抑制薬または鎮痛薬からなる群より選択される生体活性化合物を生じる基である; 各Aは、別個に、アミド結合またはエステル結合である; 各Lは、別個に、連結基である;そして 治療薬が該重合体のマトリックス中に分散されており、 該生体活性化合物と該治療薬とは異なるものである。 その骨格中に式(II)の1個または複数の単位を含有する、請求項1に記載の重合体: −R2−A−L−A−R3−A−L−A− (II)ここで、 R2およびR3は、それぞれ別個に、該重合体を加水分解すると、非ステロイド抗炎症薬、抗菌薬、抗真菌薬、抗癌薬、抗血栓薬、免疫抑制薬または鎮痛薬からなる群より選択される生体活性化合物を生じる基である; 各Aは、別個に、アミド結合またはエステル結合である; 各Lは、別個に、連結基である;そして 治療薬が該重合体骨格に付けられており、 該生体活性化合物と該治療薬とは異なるものである。 請求項1に記載の重合体および薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。 生体適合性で生体分解性のポリエステルまたはポリアミドを生成する方法であって、該ポリエステルまたはポリアミドは、非ステロイド抗炎症薬、抗菌薬、抗真菌薬、抗癌薬、抗血栓薬、免疫抑制薬または鎮痛薬からなる群より選択される生体活性化合物に分解し、該方法は、少なくとも2個のアルコール基もしくはフェノール基または少なくとも2個のアミン基を含有する生体活性化合物を、カルボン酸基またはビス(アシル)クロライドと共重合体化する工程を包含する、方法。 宿主に生体活性化合物を送達するための組成物であって、請求項1に記載の生体適合性かつ生体分解性のポリエステルまたはポリアミドを含む、組成物。 動物の疾患を処置するための組成物であって、請求項1に記載の重合体の有効量を含む、組成物。 動物の疾患を処置するための組成物であって、請求項2に記載の重合体の有効量を含む、組成物。 動物の疾患を処置するための組成物であって、請求項3に記載の重合体の有効量を含む、組成物。 動物の疾患を処置するための組成物であって、請求項4に記載の重合体の有効量を含む、組成物。 動物の疾患を処置するための組成物であって、請求項5に記載の重合体の有効量を含む、組成物。 動物の疾患を処置するための組成物であって、請求項6に記載の重合体の有効量を含む、組成物。 動物の疾患を処置するための組成物であって、請求項7に記載の重合体の有効量を含む、組成物。 動物の疾患を処置するための組成物であって、請求項8に記載の重合体の有効量を含む、組成物。


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