生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_スダチチンを有効成分とする、エネルギー代謝改善剤
出願番号:2012040585
年次:2013
IPC分類:A61K 31/352,A61P 3/00,A61P 21/00,A61P 3/08,A61P 3/06,A61P 3/04,A61P 1/16,A61P 43/00,A23L 1/30


特許情報キャッシュ

堤 理恵 酒井 徹 新居 佳孝 岡久 修己 JP 2013173718 公開特許公報(A) 20130905 2012040585 20120227 スダチチンを有効成分とする、エネルギー代謝改善剤 国立大学法人徳島大学 304020292 徳島県 592197108 堤 理恵 酒井 徹 新居 佳孝 岡久 修己 A61K 31/352 20060101AFI20130809BHJP A61P 3/00 20060101ALI20130809BHJP A61P 21/00 20060101ALI20130809BHJP A61P 3/08 20060101ALI20130809BHJP A61P 3/06 20060101ALI20130809BHJP A61P 3/04 20060101ALI20130809BHJP A61P 1/16 20060101ALI20130809BHJP A61P 43/00 20060101ALI20130809BHJP A23L 1/30 20060101ALI20130809BHJP JPA61K31/352A61P3/00A61P21/00A61P3/08A61P3/06A61P3/04A61P1/16A61P43/00 101A23L1/30 B 5 OL 10 4B018 4C086 4B018MD52 4B018ME14 4B018MF01 4C086AA01 4C086AA02 4C086BA08 4C086MA01 4C086MA04 4C086NA14 4C086ZA70 4C086ZA75 4C086ZA94 4C086ZB21 4C086ZC21 4C086ZC33 4C086ZC35 本発明は、スダチチンを有効成分とする、骨格筋のエネルギー代謝促進剤に関するものである。更に詳しくは、骨格筋のエネルギー代謝促進による糖代謝及び脂質代謝の改善剤に関するものである。 スダチの皮に多く含まれるスダチ独特の成分のひとつであるスダチチンは、これまでに抗肥満作用、抗糖尿病作用が示唆されており、そのメカニズムの解明が進んでいる。スダチチンは、シークワーサーなど柑橘系の果物に多く含まれるノビレチンという成分と構造が類似している。ノビレチンはポリメトキシフラボノイドであり、これまでの研究から、脂肪細胞の分化促進、アディポネクチン分泌、高血糖とインスリン抵抗性の改善といった抗糖尿病効果を持つことが報告されている(非特許文献1)。また、これまでの研究からノビレチンが炎症性サイトカイン(IL−6、TNF−αなど)の産生抑制などによって抗炎症作用を示すことも報告されている(非特許文献2)。 また、これまでの研究によればノビレチンは腸管粘膜から吸収されたのち、全部で6個のメトキシ基の一部に脱メチル化が起こる。この脱メチル化代謝物は人でも尿中に見出されている。そのため、ノビレチンに認められる多彩な生理作用はノビレチンそのものによるのか、脱メチル化代謝物によるものかについて検討する必要が生じていた(非特許文献4)。 しかしながら、ノビレチンの4’,5,7位のトリデメチル体であるスダチチンに関しては、ほとんど研究がなされていない。それは、他の柑橘類にはほとんど存在せず、徳島特産のスダチにだけ、多く含有されるからであると考えられる。 一方、特許文献1には、スダチの乾燥果皮・果肉絞り粕粉末に、血糖上昇抑制作用や血中脂質改善作用があることが記載されている。しかし、スダチチン以外にも18種類の成分を含有するスダチの乾燥果皮・果肉絞り粕粉末であるため、その中のどのような成分が特許文献1に示された効果を発揮するのかについては、依然として不明であった。また、スダチチン自体の効果についても、これまで非特許文献3で、抗菌活性が強いことが知られているだけであった。特開2007−77139号公報Biochem Pharmacol.2010;79(11):1674−83Carcinogenesis,vol.29 No.12,2415−2424(2008)J. Nat. Prod.,2006,69(8),1177−1179果樹試験研究推進協議会会報、2008年1月(Vol.7)p9 本発明の課題は、スダチチンの新たな用途を見出すことを目的とするものであり、特に、スダチチンを有効成分とするメタボリックシンドロームに対する治療剤を提供することを目的とする。 スダチチンは、以下の化学式(1)に示すように、ノビレチン(2)と同じ母核構造であり、ノビレチンの4’,5,7位のトリデメチル体である。一方、ノビレチンのデメチル誘導体については、2007年の第3回「世界ポリフェノールと健康」国際会議において、ノビレチンの3’の位置、4’の位置(図1参照)のデメチル体がいずれも、ノビレチンより、生理活性が優れていることが示された(図2参照)。即ち、ノビレチンの発がん抑制作用(NOの抑制作用)の強さが、ノビレチンそのものより、3種のデメチル化されたノビレチン誘導体(3’−デメチルノビレチン、4’−デメチルノビレチン,3’,4’−ジデメチルノビレチン)の方が圧倒的に高活性であることが明らかにされた。 このように、デメチル体の効果が優れているとする報告もあるが、6−,3’−ジデメチルノビレチンでは、アデイポネクチンの分泌促進作用がないと報告されている(2009年日本薬学会第129年会要旨集26Q−am230)。この報告によれば、ノビレチンのアデイポネクチン分泌促進作用には、C−6とC−3’のメトキシ基が重要であると示されている。 また一方で、天然に見出だされる水酸基を有するヒドロキシタイプのポリメトキシフラボノイドの研究に報告されるように、一部が水酸基となったデメチル体の方が、生理作用の点で優れているとされている(非特許文献4)。 このように、フラボノイドのデメチル体(水酸基を有するフラボノイド)は、その置換基の位置によって、大きく作用効果に影響を受けることが分ってきた。 スダチチンは、以下の化学式(1)で示されるように、C−5,C−7,C−4’−トリデメチルノビレチンである。そこで、本発明者らは、スダチチンの特有の構造に基く、作用効果の特徴を鋭意評価検討することを行ってきた。 ノビレチンの抗糖尿病効果は、インスリン抵抗性に対する改善効果に基くものであり、ノビレチンの投与により脂肪細胞の分化やアディポネクチンの分泌が促進されることに起因すると報告されている(Biochem Pharmacol.2010 jun 1;79(11):1674−83,2010)。 本発明者らは、スダチチンの抗糖尿病・抗肥満効果に対する作用機序を検討した結果、ノビレチンの効果では見出されていない、以下のようなスダチチンの特有の効果を見出すことが出来た。a)スダチチンの投与により、肝臓の脂質代謝関連遺伝子が活性化し、脂肪における脂肪分解が促進され、脂肪蓄積が阻害される。b)スダチチンの投与により、骨格筋のエネルギー代謝(ミトコンドリアの生成)を促進し、エネルギー消費が促進される。c)スダチチンの投与により、骨格筋のエネルギー消費量が増大し、糖代謝が改善されると共に、肝臓の脂質代謝が改善され、体重増加の抑制と脂肪細胞のサイズの改善が行われる。 以上の知見に基いて、本発明者らは、本発明を完成させた。 即ち、本発明の要旨は以下の通りである。(1)スダチチンを有効成分とする、骨格筋のエネルギー代謝改善剤。(2)スダチチンを有効成分とする、骨格筋のエネルギー代謝を介した糖代謝の改善剤。(3)スダチチンを有効成分とする、肝臓の脂質代謝改善剤。(4)スダチチンを有効成分とする、肝臓の脂質代謝改善を介した肥満予防及び/又は改善剤。(5)スダチチンを有効成分とする、骨格筋のエネルギー代謝及び肝臓の脂質代謝改善剤。 本発明のスダチチンの骨格筋のエネルギー代謝及び肝臓の脂質代謝改善剤は、高脂肪食の下における脂肪分解を促進すると共に、骨格筋のエネルギー消費を増大させ、脂肪細胞の肥大化を抑制すると共に、肥大化しつつある脂肪細胞を正常化させることができる。また、骨格筋のエネルギー代謝の増大により、インスリン抵抗性を改善できる。この結果、本発明の代謝改善剤により、肥満の予防あるいは肥満の症状の改善を行なうことができる。更には、糖尿病症状の予防又は改善を行うことができる。ノビレチン誘導体の一般的な構造式を表わした図である。ノビレチンとデメトキシ体の発がん抑制作用(NOの抑制作用)の強さを比較して表わした図である。western食(40%高脂肪食)をC57BL/6マウス(5週齢)に与えることで肥満モデルマウスを作製し、この肥満モデルマウスにスダチチンを12週間投与した時の、マウスの肝臓の脂質代謝に関する遺伝子の変動を表わした図である。CCはコントロール群でスダチチンを投与しないグループを表わし、CSはコントロール群でスダチチンを投与したグループを表わす。WCは肥満モデルマウスでスダチチンを投与しないグループを表わし、WSは肥満モデルマウスでスダチチンを投与したグループを表わす。HSLは脂肪分解酵素であるホルモン感受性リパーゼを表わし、スダチチン投与群ではHSLが増加し、脂肪分解が促進され、脂肪の蓄積が阻害されていることが示された。SREBP1(sterol regulatory element−binding protein)とは、コレステロール代謝を調節する蛋白である。SREBP1の発現量にはスダチチン投与群と対照群の間に差はなかった。ACC1(Acetyl−CoA carboxylases 1)及びFAS(Fatty Acid synthase)は、脂肪酸合成を調節する酵素であり、スダチチン投与群では有意にこれらの酵素が減少していた。CPT1(carnitine Palmitoyltransferase type I)とは、ミトコンドリアに脂肪酸をβ酸化するための取り込み酵素である。スダチチン投与群では非投与群よりもCPT1の発現が有意に低下した。上記肥満モデルマウスにスダチチンを4週間投与し、マウスの酸素消費量を表わした図である。(A)では、骨格筋のエネルギー消費量がスダチチン投与群で増加していることを表わしている。(B)では、骨格筋のミトコンドリアにおいても、エネルギー消費量がスダチチン投与群で増加していることを表わしている。(C)では、骨格筋のエネルギー代謝に関する遺伝子発現解析を行い、スダチチン投与群でこれらの遺伝子発現が増加していることを表わしている。レプチン受容体が欠損した糖尿病db/dbマウスにおいて、スダチチンの糖代謝の改善効果を評価した結果を表わす図である。通常食の飼育下で、スダチチンを5週令から8週間投与したところ、(A)に示されるように、スダチチン投与群で体重増加に変動は見出せなかった。(B)に示されるように、8週間後の血清及び肝臓、筋肉中の中性脂肪はスダチチン投与群で有意に低下していた。図5の評価試験において、インスリンの負荷試験の結果を表わした図である。インスリン負荷後60分以降でスダチチン非投与群と比較して血糖値の有意な低下がみられた。図5の評価試験において、マウスの骨格筋におけるエネルギー消費を評価した結果を表わす図である。スダチチン投与群では、有意にエネルギー消費量が増大しており、PGC1及びUCP3の発現の増加も認められた。このことから、マウス骨格筋のミトコンドリアのエネルギー消費量が増大していることが示された。 本発明の「骨格筋のエネルギー代謝」とは、身体を動かす時に使う「骨格筋」のエネルギー代謝のことを言う。骨格筋のエネルギー代謝は、基礎代謝の中でも骨格筋(筋肉)の代謝が約39%と最も多くなっている。本発明では、骨格筋のエネルギー消費や骨格筋におけるミトコンドリアのエネルギー消費を含む総称として、骨格筋のエネルギー代謝と言う。従って、骨格筋におけるエネルギー消費のエネルギー源である糖と脂肪酸に関する消費もこの中に含まれる。即ち、本発明では、骨格筋の糖代謝と脂質代謝を含む総称として、骨格筋のエネルギー代謝と言う。 本発明の「肝臓の脂質代謝」とは、肝臓で行われる脂肪酸合成やトリグリセリド合成、コレステロール合成に関する制御システム(脂質代謝)のことを言う。例えば、脂肪分解酵素であるHSLの変動、脂肪酸合成の制御因子であるACC1とFASの変動、脂肪酸β酸化の制御因子であるCPT1の変動、コレステロール代謝の制御因子であるSREBP1の変動などを挙げることができる。 本発明のスダチチンは、エネルギー代謝改善剤や肥満予防及び/又は改善剤として薬品(医薬品および医薬部外品を含む。)の素材として使用することができる。更には、機能性食品として使用することができる。 薬品の素材としてスダチチンを使用する場合には、薬品原料に、本発明のスダチチンを適宜配合して製造することができる。尚、上記薬品は、ヒトに用いても良いし、ヒト以外の哺乳類動物に用いても良い。本発明のスダチチンに配合しうる製剤原料としては、例えば、賦形剤(ブドウ糖、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、デンプン、炭酸カルシウム、結晶セルロース、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等)、結合剤(蒸留水、生理食塩水、エタノール水、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等)、崩壊剤(アルギン酸ナトリウム、カンテン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖、アラビアゴム末、ゼラチン、エタノール等)、崩壊抑制剤(白糖、ステアリン、カカオ脂、水素添加油等)、吸収促進剤(第四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等)、吸着剤(グリセリン、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、硅酸等)、滑沢剤(精製タルク、ステアリン酸塩、ポリエチレングリコール等)などが挙げられる。 本発明によるスダチチンの投与方法は、一般的には、錠剤、丸剤、軟・硬カプセル剤、細粒剤、散剤、顆粒剤等の形態で経口投与することが望ましい。また、水溶性製剤は、液剤として経口的に投与することができる。さらに非経口投与であってもよい。 スダチチンの投与量は、投与方法、病状、患者の年齢等によって変化し得るが、大人では、通常、1日当たり有効成分として5〜200mg程度を投与することができる。 機能性食品としてスダチチンを使用する場合には、スダチチンを含有する素材であれば、特に限定はなく、スダチの果実、果皮等のものであっても、使用することができる。本発明に係る食品の具体例としては、例えば、いわゆる栄養補助食品(サプリメント)としてスダチチンを含む錠剤、顆粒剤、散剤、ドリンク剤等を挙げることができる。更に、スダチチンを含む調味料、菓子、パン、惣菜、飲料水等を挙げることができる。本発明の機能性食品はヒトを対象とするものであることはいうまでもないが、ヒトに限定されるものではなく、広く動物全般を対象とすることができる。特に、肥満や生活習慣病、肝機能障害に陥っているイヌやネコ等の愛玩動物は対象として好適である。 次に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。(実施例1)スダチチン投与による、肝臓における脂質代謝関連遺伝子の発現変動の評価試験(1)試験方法: C57BL/6マウスにwestern食(40%高脂肪食)を5週齢より与えながら1日1回5mg/kgのスダチチンを12週間投与した。スダチチン12週間投与後のマウスの脂肪及び肝臓における脂質代謝に関わる遺伝子を解析した。(2)評価結果: その結果を図3に示す。スダチチン投与群では脂肪分解酵素であるホルモン感受性リパーゼ:HSLが増加し、脂肪分解が促進され、脂肪の蓄積が阻害されていることが示された。また、脂質合成系遺伝子の変動では、コレステロール代謝を調節するSREBP1(sterol regulatory element−binding protein)の発現量にはスダチチン投与群と対照群の間に差がなかったが、脂肪酸合成を調節するACC1(Acetyl−CoA carboxylases 1)及びFAS(Fatty Acid synthase)はスダチチン投与により有意に減少していた。さらに脂肪酸β酸化の指標であるCPT1の発現もスダチチン投与は非投与群より有意に低値を示した。(実施例2)スダチチン投与による、骨格筋のエネルギー消費の促進効果(1)試験方法: 実施例1の肥満モデルマウスに1日1回5mg/kgのスダチチンを4週間投与した。マウスの酸素消費量(VO2)及び二酸化炭素排出量(VCO2)を代謝測定装置Oxymax(Columbus, OH)で測定した(Zhong H et al. 30−38, Diabetes, 2011)。また、骨格筋におけるエネルギー消費に関連する遺伝子であるPGC1,NRF(nuclear respiratory factor)、PPARα、PPARδ、CPT1、ACO及びUCP3の遺伝子発現変動をRT−PCR法で評価した。(2)評価結果: その結果を図4に示す。図4(A)(B)に示されるように、スダチチン投与群において有意に骨格筋の酸素消費量が増加し、酸素消費量及び二酸化炭素排泄量から算出したエネルギー消費量も増加していた。また、図4(C)に示されるように、骨格筋におけるエネルギー消費の関連遺伝子であるPGC1、NRF、PPARα、PPARδ、CPT1、ACO及びUCP3の遺伝子発現が有意に上昇していた。 即ち、スダチチン投与によってミトコンドリアの生成を調節するPGC1の発現が増加し、UCPやNRFの発現も増加していることから、骨格筋のミトコンドリアの生成が増加し、骨格筋のエネルギー消費が促進されることが示された。(実施例3)スダチチン投与による、糖尿病モデルマウスにおける糖代謝の改善効果(1)試験方法: 遺伝的にレプチン受容体が欠損した糖尿病モデルdb/dbマウスを使用して、5週齢より8週間通常食下において1日1回5mg/kgのスダチチンを投与した。スダチチン8週間後のマウスの体重、血清及び肝臓、筋肉中の中性脂肪の量を評価し、更にインスリン負荷試験を行った。また、実施例2と同様にして、骨格筋ミトコンドリアにおけるエネルギー消費を評価した。(2)評価結果: この結果を図5〜7に示す。図5(A)に示すように、5週齢より8週間通常食下においてスダチチンを投与したが体重増加には変動はみられなかった。しかしながら、図5(B)に示すように、8週間後の血清及び肝臓、筋肉中の中性脂肪は有意に低下していた。 また、図6に示すように、インスリン負荷試験において、インスリン負荷後60分以降でスダチチン非投与群と比較して血糖値の有意な低下がみられた。 更に、マウス骨格筋におけるエネルギー消費を評価したところ、図7に示されるように、スダチチン投与群において有意に消費量が増大しており、PGC1及びUCP3の発現の増加も認められた。 以上のことから、スダチチン投与によって骨格筋でのエネルギー消費量を増大させることで、肥満による糖代謝及び脂質代謝を改善できることが示された。 本発明で用いられるスダチチンは、徳島特産のスダチにのみ多く含まれるものであって、長年摂食されて来ていることから、安全性に問題がなく、また、苦味もあまりない。それ故、本発明のスダチチンを有効成分とする、骨格筋のエネルギー代謝改善剤や肝臓の脂質代謝改善剤は、生活習慣病である肥満やメタボリックシンドロームの予防及び/又は改善の治療剤として、長期服用が可能である。更には苦味が少ないことから、機能性食品としても、抗肥満対策に長期間摂取することができる。 スダチチンを有効成分とする、骨格筋のエネルギー代謝改善剤。 スダチチンを有効成分とする、骨格筋のエネルギー代謝を介した糖代謝の改善剤。 スダチチンを有効成分とする、肝臓の脂質代謝改善剤。 スダチチンを有効成分とする、肝臓の脂質代謝改善を介した肥満予防及び/又は改善剤。 スダチチンを有効成分とする、骨格筋のエネルギー代謝及び肝臓の脂質代謝改善剤。 【課題】スダチの有効成分であるスダチチンによる、抗肥満の予防及び/又は改善剤の提供を目的とする。【解決手段】スダチに含まれる有効成分であるスダチチンに、骨格筋のエネルギー代謝改善効果と肝臓の脂質代謝改善効果のあることが見出された。このことにより、スダチチンを有効成分とする、骨格筋のエネルギー代謝改善剤及び肝臓の脂質代謝改善剤が提供でき、更に、この効果の基き、肥満の予防及び/又は改善剤を提供できることとなった。【選択図】 なし


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