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タイトル:公開特許公報(A)_抗アレルギー組成物
出願番号:2011287558
年次:2013
IPC分類:A61K 36/75,A61K 35/74,A61P 37/08,A61K 31/7048,A61K 36/00,A61P 11/02,A61P 11/06,A61P 17/04,A23L 1/30,A23L 2/52,A23K 1/16


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柳澤昊永 鈴木亮 久保田晃史 岩本秀樹 JP 2013136528 公開特許公報(A) 20130711 2011287558 20111228 抗アレルギー組成物 株式会社ブロマ研究所 503188106 アリメント工業株式会社 000101651 高橋 徳明 100125748 柳澤昊永 鈴木亮 久保田晃史 岩本秀樹 A61K 36/75 20060101AFI20130614BHJP A61K 35/74 20060101ALI20130614BHJP A61P 37/08 20060101ALI20130614BHJP A61K 31/7048 20060101ALI20130614BHJP A61K 36/00 20060101ALI20130614BHJP A61P 11/02 20060101ALI20130614BHJP A61P 11/06 20060101ALI20130614BHJP A61P 17/04 20060101ALI20130614BHJP A23L 1/30 20060101ALI20130614BHJP A23L 2/52 20060101ALI20130614BHJP A23K 1/16 20060101ALI20130614BHJP JPA61K35/78 KA61K35/74 AA61P37/08A61K31/7048A61K35/78 XA61P11/02A61P11/06A61P17/04A23L1/30 BA23L1/30 ZA23L2/00 FA23K1/16 304BA23K1/16 304C 11 1 OL 22 2B150 4B017 4B018 4C086 4C087 4C088 2B150AA01 2B150AB10 2B150AC05 2B150DD12 2B150DD15 2B150DD45 4B017LC03 4B017LG02 4B017LP18 4B018MD52 4B018MD86 4B018ME07 4B018ME14 4B018MF07 4C086AA01 4C086AA02 4C086EA11 4C086MA01 4C086MA02 4C086MA04 4C086MA52 4C086NA05 4C086NA14 4C086ZA59 4C086ZA89 4C086ZB13 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そして、ナリルチンは、ラットを用いた実験で、花粉症等のアレルギー症状を引き起こす原因とされる「脱顆粒現象」の抑制効果があることが知られており、すなわち、I型アレルギーを抑制する効果があることが報告されている(非特許文献1)。 また、ヒト花粉症のアレルギー性諸症状の改善に有効であるとの報告もある(非特許文献2) かくして、花粉症対策を標榜した、じゃばらの果実、果皮又は果汁を含有する飲料、ジャム、菓子等の加工食品や健康食品が市販されている。 しかしながら、これらの食品は、医薬品に比べて安全性が高く、日常的に継続摂取ができ、アレルギー症状の改善効果はあるものの、「満足」と体感できるほどのものではなかった。 一方、ナノ型乳酸菌体は、1次粒子の粒子径が1μm未満であることにより、抗原提示細胞に効率よく取り込まれ、Th1(I型ヘルパーT細胞)が産生するTh1型サイトカインの一種であるIL−12(インターロイキン−12)の産生能を増強し、免疫活性効果があると言われている(特許文献1)。 しかしながら、ナノ型乳酸菌体は、かかる作用原理から明らかなように、主に、IV型アレルギー性疾患の改善には効果を発揮する可能性はあるものの、花粉症等のアレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎等のI型アレルギー性症状を改善できるものではなかった。 近年、アレルギー症状の緩和への要求、特にI型アレルギー症状の緩和への要求は、ますます高くなってきているが、かかる公知技術では症状の緩和効果が不十分であった。 そこで、日常的に摂取が可能で、しかも効果的にアレルギー症状、特にI型のアレルギー症状を緩和できる抗アレルギー組成物が望まれていた。特開2008−195631号公報木村美和子ほか:ジャバラの脱顆粒抑制作用,日本食品化学工学会、第50回大会講演集,29(2003)岐阜大学医学部湊口信也ほか:スギ花粉症の症状とQOLに対する「じゃばら」果汁の効果,臨床免疫・アレルギー科,第50巻,第3号,2008,科学評論社発行 本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、安全な食品成分で構成され、安心して摂取することができ、顕著な抗アレルギー作用を有し、花粉症等のアレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎等、種々のI型アレルギー性疾患の予防や改善に有効な組成物を提供することにあり、またそれを用いた抗アレルギー経口投与剤を提供することにある。 本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、じゃばら果皮末に含有されるナリルチンの有するI型アレルギーを抑制する効果が、意外にも、そこにナノ型乳酸菌体を配合することによって著しく増強されることを見出し、本発明を完成させた。 すなわち、本発明は、じゃばら果皮末及びナノ型乳酸菌体を含有することを特徴とする抗アレルギー組成物を提供するものである。 また、本発明は、上記の抗アレルギー組成物を含有し、経口摂取できるように製剤してなることを特徴とする抗アレルギー経口投与剤を提供するものである。 また、本発明は、上記の抗アレルギー組成物を含有することを特徴とする飲食品及び飼料を提供するものである。 本発明によれば、前記問題点と課題を解決し、顕著な抗アレルギー作用を有し、花粉症等のアレルギー性鼻炎、気管支喘息等の喘息、アトピー性皮膚炎、リュウマチ、炎症性腸疾患、食物アレルギー等、種々のI型のアレルギー性疾患の改善に有効な組成物を提供することができる。 また、I型アレルギー性疾患の中でも、特にアレルギー性鼻炎の種々の具体的症状に対して、顕著な改善効果を奏する組成物を提供することができる。 アレルギー性鼻炎における鼻炎症状、特に難治性の鼻閉遅発相反応を強力に抑制するため、アレルギー性鼻炎の治療に関して特に有用である。 また、アレルギー性鼻炎の種々の症状に対しては、即効的な症状緩和効果を示す。 更に、安全な食品成分で構成されているため、安心して経口摂取することができ、安価であるため経済的にも優れることから、簡便に日常的に継続して摂取することができる。 そのため、上記した即効的な症状緩和効果に加え、種々のアレルギー性疾患の予防や改善に長期的にも有効な抗アレルギー組成物を提供することができる。 また、摂取しても眠くならず、さわやかな芳香を有し味も若干の甘みがある程度なので、一般食品として安心して使用でき、一般食品の味を大きく邪魔しない等の利点がある。 従って、例えば、経管経腸投与に頼らざるを得ない患者や嚥下障害を有する患者用の食品、障害を有する患者にとって食べるのに忌避反応を示す食品に練り込む等することにより、食生活が改善され、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)が向上する等、その利用の可能性は大きい。本発明におけるナノ型乳酸菌体の取込数(a)及び粒子径の分布(b)を示す図である。 (a)ナノ型乳酸菌体の1次粒子の粒子径とM細胞からの取込数との相関を示す。 (b)ナノ型乳酸菌体の1次粒子の粒子径の分布(左)、培養中の菌体であって微粒子化前の粒子径の分布(中央)、凝集菌体の粒子径の分布(右)、縦軸は粒子の体積の相対頻度 以下、本発明について説明するが、本発明は、以下の具体的形態に限定されるものではなく、技術的思想の範囲内で任意に変形することができる。 本発明において、単に「アレルギー」と記載した場合は、「I型アレルギー」を言い、アレルギー性疾患としては、具体的には、例えば、花粉症等アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎、炎症性腸疾患、食物アレルギー等が挙げられる。 また、「抗アレルギー」とは、アレルギー性疾患の発症を予防及び/又は抑制したり、アレルギーによる症状を抑制及び/又は改善したりする作用をいう。 本発明の抗アレルギー組成物は、少なくとも、じゃばら果皮末及びナノ型乳酸菌体の2種類を含有することを特徴とする。 ここで、「じゃばら」は、ミカン科シトラス属の植物であり、学名は「Citrus jabara」、和名は「ジャバラ」である。 じゃばらの果肉には、ナリルチンが、ユズの果肉の約7倍、カボスの果肉の約27倍含まれている。また、じゃばらの果皮には、単位質量当たり、じゃばらの果肉の約6倍のナリルチンが含まれている。また、じゃばらの果皮には、単位質量当たり、カボスの果皮の約43倍、ユズの果皮の約24倍のナリルチンが含まれている。 本発明の抗アレルギー組成物には、じゃばらの果皮の粉末の含有が必須である。 ここで、「果皮」とは、外果皮(フラベド)と内果皮(アルベド)の両方の部分を言う。本発明の抗アレルギー組成物には、じゃばらの果皮の粉末が含有されていることが必須であり、外果皮(フラベド)だけの粉末が含有されていてもよく、内果皮(アルベド)だけの粉末が含有されていてもよいが、製造方法の容易さ等の点から、外果皮(フラベド)と内果皮(アルベド)の両方部分の粉末が含有されていることが好ましい。 また、本発明は、本発明の抗アレルギー組成物に、じゃばらの、小袋膜(じょうのう膜)、砂じょう、種子等、じゃばらの果皮以外の部分から得られた粉末が含有されていることを排除しない。 本発明における、じゃばら果皮末の製造に用いられるじゃばらの部分は、少なくとも、外果皮(フラベド)及び/又は内果皮(アルベド)が含まれていれば特に限定はないが、砂じょうの内部の物質を除いた部分全体であることが、砂じょうの内部の物質は果汁として別途販売でき、またナリルチンの含有率も比較的少ないこと、小袋膜(じょうのう膜)の粉末が含有されていても本発明の前記効果に悪影響がないこと、製造方法の容易さ等の点から好ましい。 じゃばら果皮末の製造方法は、製造されたものが、少なくともじゃばらの果皮の粉末を含む物となる製造方法であれば特に限定はないが、果皮を剥いて果皮だけを乾燥して、その後、粉砕する方法;じゃばら全体を圧搾して果汁を搾りとった後の物を乾燥する方法;じゃばらの果皮から抽出溶媒で抽出し、その後、乾燥する方法;じゃばらの果皮と溶媒を撹拌し、濾過後、濾液を乾燥する方法;乾燥前に、デキストリン、乳糖、トレハロース等の添加剤を加え乾燥する方法;溶媒の一部を留去後、添加剤を加え乾燥する方法;それらの方法の組み合わせ;等が挙げられる。 本発明においては、上記じゃばら果皮末として、該じゃばら果皮末全体に対して2質量%以上のナリルチンを含有するものを使用することが、じゃばら果皮末中に有効成分であるナリルチンが多く含まれているため、製剤するにあたり種々の添加剤の量を調整し易い、経口摂取し易い小さいサイズのカプセルや錠剤を製剤し易い等の点で好ましい。 また、2質量%以上のナリルチンを含有するじゃばら果皮末を与えるような高品質のじゃばらであれば、本発明の抗アレルギー組成物や抗アレルギー経口投与剤に必要な量のナリルチンを得るためのじゃばらの果実としての個数(量)が少なくて済むのでコスト的に有利である。 本発明の抗アレルギー組成物に使用されるじゃばらは限定された地域で栽培されており、じゃばら果皮末中のナリルチンの含量は、じゃばらの収穫時期、じゃばらの栽培土壌、気温・湿度・日照時間・雨量、原料として外果皮(フラベド)と内果皮(アルベド)の比、小袋膜(じょうのう膜)の有無等によって左右される。 本発明の抗アレルギー組成物に使用されるじゃばら果皮末は、ナリルチンを多く含んでいる程良いが、じゃばら果皮末全体に対して2質量%以上のナリルチンを含有するものであることが好ましく、4質量%以上であることがより好ましく、6質量%以上であることが特に好ましく、10質量%以上であることが更に好ましい。 本発明にとって、高品質のじゃばらは、比較的若い果実である。一般にじゃばらは、9月から12月にかけて収穫される。本発明における「じゃばらの収穫時期」は特に限定はないが、9月〜10月が、じゃばら果皮中に含まれるナリルチンの含有量(じゃばら果皮単位質量当たりのナリルチンの質量)が高い点からより好ましく、中でも9月が特に好ましい。 「じゃばら果皮末」としては、和歌山県の株式会社ジャバラ・ラボラトリー社製の市販品も使用することができる。 本発明おける「ナノ型乳酸菌体」とは、Lactbacillus属又はEnterococcus属の乳酸菌に対して、殺菌処理と微粒子化とを施した乳酸菌の成分体であって、縦軸を体積とした頻度分布において、1次粒子のピーク粒子径が1μm未満のものであって、I型ヘルパーT細胞(以下、「Th1」と略記する)及び/又はII型ヘルパーT細胞(以下、「Th2」と略記する)に作用して、Th1型サイトカイン及び/又はTh2型サイトカインを産生誘導する機能を有するものを言う。 本発明において、ナノ型乳酸菌体の原料となる乳酸菌としては、食品に配合するものとして許容されるものであれば特に制限されず、機能性食品として知られている各種乳酸菌を用いることができる。 中でも、ナノ型乳酸菌体の製造の容易さ、本発明の前記した効果、コスト等の点から、特に乳酸球菌が好ましく用いられる。 このような乳酸球菌としては、例えば、エンテロコッカス・フェカリス、エンテロコッカス・フェシウム、エンテロコッカス・アビウム、エンテロコッカス・デュランス、エンテロコッカス・マラドラートス、エンテロコッカス・カセリフラブス、エンテロコッカス・ガリナール、ロイコノストック・クレモリス、ロイコノストック・シトロボラム、ロイコノストック・メゼンテロイデス、ペディオコッカス・セルビシェ、ペディオコッカス・ハロフィルス、ストレプトコッカス・アセトイニカス、ストレプトコッカス・エビウム、ストレプトコッカス・クレモリス、ストレプトコッカス・サーモフィルス、ストレプトコッカス・サングィウス、ストレプトコッカス・ソイエ、ストレプトコッカス・デュランス、ストレプトコッカス・パラシトロボルス、ストレプトコッカス・ラクチス等が挙げられる。 中でも、エンテロコッカス・フェカリス菌が特に好ましく用いられる。 また、殺菌処理菌体として市販されているものを原料として使用してもよい。このようなものとしては、「E.フェカリス菌」(商品名、EC−12・コンビ株式会社製)等が挙げられる。 後述するように、乳酸菌からナノ型乳酸菌体を得るために、微粒子化工程を経ることが好ましいので、乳酸菌自体のサイズには特に限定はない。 本発明おける「ナノ型乳酸菌体」は、乳酸菌に対して、殺菌処理と微粒子化とを施した乳酸菌の成分体である。 ここで、殺菌処理としては、加熱処理、加圧処理等が挙げられ、好ましくは加熱処理である。これらの処理は通常公知の方法で行なわれる。すなわち、本発明おける上記「乳酸菌の成分体」は、乳酸菌の死菌体である。 本発明において、かかる「乳酸菌の成分体」は、具体的には、例えば、適宜に選択された培養条件で培養して得られた生菌を、要すれば、遠心分離等の手段で菌体を回収した後、各乳酸菌に適した殺菌方法で殺菌処理を施し、それを噴霧乾燥、凍結乾燥等の公知の手段により乾燥して得ることができる。 各工程の間、例えば、菌体回収の直前、菌体回収の直後、殺菌処理の直前、殺菌処理の直後、乾燥の直前及び/又は乾燥の後に、後述する方法等で、1次粒子のピーク粒子径が1μm未満にまで微粒子化を行なって、本発明における「ナノ型乳酸菌体」を得る。 具体的には、例えば、「エンテロコッカス・フェカリス菌」の場合には、MRS培地(Difco社製)にて、28〜32℃、18〜24時間培養した後、遠心分離等の適当な手段で菌体を回収する。回収した菌体を、水洗、濃縮し、この濃縮菌体懸濁液に分散剤を加え撹拌しながら、105〜120℃の温度、約150mL/秒の流速に設定した瞬間殺菌装置にて、1〜20秒間、連続加熱処理した後、噴霧乾燥、凍結乾燥、真空乾燥等の適当な手段により乾燥する。 そして、微粒子化の時期は特に限定はないが、何れかの工程の間に、1次粒子のピーク粒子径が1μm未満にまで微粒子化を行なって得た乳酸菌の成分体を、本発明の「ナノ型乳酸菌体」として用いることができる。 本発明の抗アレルギー組成物における「ナノ型乳酸菌体」は、縦軸を体積とした頻度分布において、1次粒子のピーク粒子径が1μm未満の乳酸菌の成分体である。ナノ型乳酸菌体の1次粒子のピーク粒子径は、好ましくは0.8μm以下、より好ましくは0.6μm以下である。下限は特に限定はないが、0.1μm以上が好ましく、0.2μm以上が特に好ましい。 1次粒子のピーク粒子径が大き過ぎると、小腸の上皮細胞に点在しているM細胞から取り込まれ難くなり、本発明の前記した効果が低減する又は得られなくなる場合がある。 一方、小さ過ぎる場合は、M細胞からの取り込みが多くなり、ナリルチン効果と連動する体質改善効果の安定度が乱れたりする場合がある。 「ナノ型乳酸菌体」の1次粒子のピーク粒子径は、SALD−3100粒度分布測定装置(SHIMAZU社製)により測定し、そのように測定したものとして定義される。 代表的な「ナノ型乳酸菌体」の上記装置により測定した粒度分布を図1(b)に示す。図1(b)の一番左がナノ型乳酸菌体の1次粒子のピークであり、真中が培養中の菌体であって微粒子化されていない菌体の1次粒子のピークであり、一番右が1次粒子ではなく凝集した乳酸菌体のピークである。 図1(b)の一番左のピークを与えるナノ型乳酸菌体は、1次粒子の粒子径の分布のピークは0.6μmであり、1次粒子の数平均粒子径も0.6μmである。 図1(a)に、ナノ型乳酸菌体の「1次粒子の粒子径」(横軸)と、「小腸の上皮細胞に存在するM細胞からの取込数」(縦軸)との相関を示す。1次粒子の粒子径が1μm未満になると、急激に取り込まれ易くなることが分かる。 ここで、取込数は、SHIMAZU社製のSALD−3100粒度分布測定装置で測定したものである。 1次粒子のピーク粒子径を1μm未満にまで微粒子化する方法としては、湿式・乾式を問わず、ミキサー、ボールミル、ビーズミル、ジェットミル、ホモゲナイザー、ジェネレーター等の公知の装置を用いた方法が挙げられる。 微粒子化は、前記した何処の段階で行なってもよいが、菌体を回収し、加熱処理の直後、微粒子化処理を行い、分散剤と均一混合後、乾燥を行なうことが、微粒子化物を長期保存するためにも好ましい。 限定される訳ではないが、具体的には、例えば、乳酸菌の培養液を、湿式で150kgf/cm2程度の高圧ホモゲナイザー等で微粒子化することが特に好ましい。 本発明における「ナノ型乳酸菌体」は、1次粒子のピーク粒子径を1μm未満に粉砕及び/又は解砕することによって微粒子化したものに、再凝集防止のために公知の分散剤又は賦形剤を添加してなるものであることも好ましい。 また、再凝集を防止するために、微粒子化の処理をするときに、分散剤又は賦形剤を予め添加しておくことも好ましい。 また、粉砕及び/又は解砕して、ある程度微粒子化した粒子に、分散剤又は賦形剤を添加し、再び、ミキサー、ホモゲナイザー等の装置を用いて、粉砕、解砕、分散等の微粒子化を施すことも特に好ましい。 「ナノ型乳酸菌体」は、株式会社ブロマ研究所社製の商品である「nEC」も好適に使用できる。 ナノ型乳酸菌体は、IV型アレルギー性疾患に対して治療作用があり、体質改善によってアレルギー症状を緩和すると考えられていた。本発明者の実験でも、I型アレルギー性疾患であるアレルギー性鼻炎の諸症状を改善する効果は見られなかった。 しかしながら、ナノ型乳酸菌体には、じゃばら果皮末中のナリルチンの有する「I型アレルギー性疾患であるアレルギー性鼻炎の諸症状を改善する効果」を増強する効果が見られる。そのため、ナノ型乳酸菌体は、ナリルチンとの相乗効果で、I型アレルギー性疾患の種々の症状に対して緩和効果を有する。 本発明の抗アレルギー組成物におけるナノ型乳酸菌体は、該ナノ型乳酸菌体の単位質量中、粒子径が1μm未満の1次粒子の個数が5×1010個/g以上であることが好ましく、2×1011個/g以上であることがより好ましく、1×1012個/g以上であることが特に好ましく、3×1012個/g以上であることが更に好ましい。 このようなナノ型乳酸菌体であれば、混合比を調整することによって、ナリルチンの有するI型アレルギー症状を抑制する効果を増強させることが可能である。 本発明の抗アレルギー組成物及び抗アレルギー経口投与剤は、じゃばら果皮末1質量部に対して、ナノ型乳酸菌体0.05質量部〜1質量部を含有することが好ましく、0.07質量部〜0.7質量部を含有することがより好ましく、0.1質量部〜0.5質量部を含有することが特に好ましい。 かかる範囲であれば、特にアレルギー性鼻炎等のI型アレルギー疾患を抑制する効果が優れたものとなる。じゃばら果皮末に対して、ナノ型乳酸菌体の含有量が多過ぎる場合は、ナリルチンの有するI型アレルギー症状を抑制する効果がそれ以上に増強させなかったり、排便異常が生じたりする場合がある。一方、少な過ぎる場合は、ナリルチンの有するI型アレルギー症状の抑制効果を増強しない場合がある。 本発明の抗アレルギー組成物は、例えば、粉末剤、顆粒剤、錠剤、チュアブル錠剤、ハードカプセル剤、ソフトカプセル剤、ゼリー剤、液剤等、経口投与剤の形態で供されることが好ましい。 本発明の一の態様は、上記の抗アレルギー組成物を含有し、経口摂取できるように製剤してなることを特徴とする抗アレルギー経口投与剤である。本発明において、「抗アレルギー経口投与剤」と言った場合は、経口摂取できるように製剤してなるものを言う。「製剤してなるもの」としては、上記した形態のものが挙げられる。 本発明の抗アレルギー経口投与剤を製剤するにあたっては、賦形剤、結合剤、崩壊剤、溶剤、保湿剤、界面活性剤、滑剤、乳化剤、防腐剤、流動性促進剤、希釈剤、保存剤、安定化剤、防腐剤、酸化防止剤、着色剤、増粘剤、甘味料、香料、調味料、矯味剤等を配合して、常法に従って製造することができる。 上記配合されるものとしては、下記に限定はされないが、具体的には、例えば、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、澱粉、コーンスターチ、白糖、乳糖、ぶどう糖、マンニット、カルボキシメチルセルロース、デキストリン、ポリビニルピロリドン、結晶セルロース、大豆レシチン、ショ糖、脂肪酸エステル、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール、ケイ酸マグネシウム、無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム等が挙げられる。 本発明の「抗アレルギー経口投与剤」は、上記じゃばら果皮末中のナリルチンを、1日に体重1kg当たり、0.1mg/(kg・日)〜5mg/(kg・日)の範囲で経口摂取できるように製剤されてなることが好ましい。より好ましくは0.2mg/(kg・日)〜3mg/(kg・日)であり、特に好ましくは0.5mg/(kg・日)〜2mg/(kg・日)である。これより少ないと、I型アレルギー症状を抑制する効果が得られない場合があり、これより多いと、それ以上のI型アレルギー症状を抑制する効果の増加が得られない場合がある。 なお、「じゃばら果皮末」や「ナノ型乳酸菌体」に、分散剤、賦形剤等の配合剤が含有されている場合、上記した量の計算には、その配合剤の含有量は計算に入れないものとする。 製剤されてなる抗アレルギー経口投与剤が、粉末、顆粒等が入ったスティックや分封(分包)となっている場合には、本発明では、該スティックや分封(分包)1つに含有される成分が上記範囲で経口摂取できるようになっていることを意味する。すなわち、本発明では、スティック剤、分封(分包)剤等として、1つの製剤された剤形をなしているとみなし、スティック、分封(分包)等の場合には、1つのスティック、1つの分封(分包)とみなす。以下同様である。 また、本発明の「抗アレルギー経口投与剤」は、上記ナノ型乳酸菌体を、1日に体重1kg当たり、0.4mg/(kg・日)〜20mg/(kg・日)の範囲で経口摂取できるように製剤されてなることが好ましい。より好ましくは0.6mg/(kg・日)〜15mg/(kg・日)であり、特に好ましくは1mg/(kg・日)〜10mg/(kg・日)である。 これより少ないと、I型アレルギー症状を抑制する効果が得られない場合があり、これより多いと、それ以上のI型アレルギー症状を抑制する効果の増加が得られない場合がある。 また、本発明の「抗アレルギー経口投与剤」は、上記じゃばら果皮末中のナリルチンが、1つの抗アレルギー経口投与剤全体に対して、1mg〜100mgの範囲で含有されてなることが好ましい。より好ましくは2mg〜75mgであり、特に好ましくは6mg〜50mgである。 この範囲であれば、粉末剤、顆粒剤等を分封(分包)したスティック1つ;錠剤、チュアブル錠剤、ハードカプセル剤、ソフトカプセル剤等1つ当たりのナリルチンが、通常1日に1〜5つ、好ましくは1日に1〜3つ経口摂取するとして、前記1日の摂取量に調節し易い。 また、本発明の「抗アレルギー経口投与剤」は、上記ナノ型乳酸菌体が、1つの抗アレルギー経口投与剤全体に対して、10mg〜200mgの範囲で含有されてなることが好ましい。より好ましくは20mg〜150mgであり、特に好ましくは30mg〜100mgである。 この範囲であれば、粉末剤、顆粒剤等を内包したスティック1つ;錠剤、チュアブル錠剤、ハードカプセル剤、ソフトカプセル剤等1つ当たりのナノ型乳酸菌体が、通常1日に1〜5つ、好ましくは1日に1〜3つ経口摂取するとして、前記1日の摂取量に調節し易い。 本発明の抗アレルギー組成物及び抗アレルギー経口投与剤は安全性の高いものであるため、その摂取量を増やすこともできる。1日当たりの摂取量は、1回で摂取してもよいが、数回に分けて摂取してもよい。 本発明の抗アレルギー組成物は、成人1日当たり、0.001〜10gの範囲で適用されることが好ましく、0.01〜3gで適用されることが特に好ましい。 本発明の抗アレルギー組成物を含有する医薬品;健康食品、一般食品等の飲食品;動物用薬;動物用の飼料等は前記効果を奏する。 本発明の抗アレルギー組成物を含有する飲食品の形態は特に制限されず、健康食品、機能性食品、特定保健用食品等の他、本発明の抗アレルギー組成物が配合可能なあらゆる飲食品が含まれる。 上記飲食品としては、具体的には、例えば、前記した錠剤、チュアブル錠剤、顆粒剤、ハードカプセル剤、ソフトカプセル剤等の経口投与剤;ゼリー剤、経腸栄養剤、嚥下障害者用の流動食等の製剤形態;茶飲料、清涼飲料、ゼリー飲料、スポーツ飲料、乳飲料、炭酸飲料、果汁飲料、乳酸菌飲料、発酵乳飲料、コーヒー、ココア、ドリンク剤、用事溶解する粉末タイプ飲料等の飲料類;バター、マーガリン、ジャム等のスプレッド類;マヨネーズ、ケチャップ、ドレッシング、ソース等の調味料類;ふりかけ、パン、米飯、麺、パスタ、味噌汁、豆腐、乳製品、スープ、カレー等の食品類、インスタント食品類若しくはレトルト食品類;缶詰類;ビスケット、チョコレート、飴、ケーキ、アイスクリーム、チューインガム、タブレット、飴、羊羹等の菓子類;等が挙げられる。 上記飼料としては、具体的には、例えば、家畜、競走馬、鑑賞動物等の飼料;ペットフード;等が挙げられる。該飼料は、上記抗アレルギー経口投与剤や飲食品とほぼ同様の組成・形態で利用できることから、本発明における抗アレルギー経口投与剤や飲食品に関する記載は、飼料についても同様に当てはめることができる。 飲食品にはさらに、食品や飼料の製造に用いられる他の食品素材、各種栄養素、各種ビタミン、ミネラル、アミノ酸、各種油脂、種々香味・調味剤、食物繊維等を配合して、常法に従って製造することができる。また、市販されている例えばレトルト食品等飲食品に本発明の抗アレルギー組成物を配合することにより、本発明に係る飲食品を製造することもできる。 以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限りこれらの実施例に限定されるものではない。製造例1<「じゃばら果皮末A1」の調製> じゃばら未熟柑(9月中旬採取)を搾汁し、その残渣(果皮及びじょうのう膜が主体)を30℃で送風乾燥した。次いで、その乾燥物を180〜250μmに粉砕して「じゃばら果皮末A1」を調製した。 淡黄褐色の「じゃばら果皮末A1」を得た(収率約82質量%)。この「じゃばら果皮末A1」は、さわやかな芳香臭のある、甘味とやや苦味を持った粉末であり、分析の結果、ナリルチンを192mg/g(19.2質量%)含有していた。製造例2<「じゃばら果皮末A2」の調製> 12月採取のじゃばら成熟柑の搾汁粕(果皮及びじょうのう膜が主体)10kgを解砕し、50%エタノール水溶液(水/エタノール質量比=50/50の混合溶媒)20kgを加え均一化した後、30℃で24時間放置した。 150μmの濾布及びセライト濾過し、20kgの抽出液(固形分4.0質量%)を得た。更に、エタノールを留去し、7kg(固形分10.2質量%)の濃縮液とした後、スプレー乾燥した。 黄褐色の「じゃばら果皮末A2」約600g(収率約85質量%)を得た。この「じゃばら果皮末A2」は、じゃばら特有の芳香臭を持った甘味とやや苦味を伴った粉末であり、ナリルチンを64mg/g(6.4質量%)含有していた。製造例3<「ナノ型乳酸菌体B1」の調製> エンテロコッカス・フェカリス株を、MRS培地にて28〜32℃で、18〜24時間培養し、遠心分離機で回収した菌体を水洗いし、菌体40%溶液に調整後、この調整菌体懸濁液を、流速15m/秒に設定した高温(110〜120℃)高速瞬間殺菌機で、約3秒間殺菌した後、湿式で150kgf/cm2の高圧ホモゲナイザーで、20℃で、5分間処理し、そこに分散剤(凝集防止剤)として、デキストリンを40質量%になるように加えて、凍結乾燥機により乾燥した。 得られた「ナノ型乳酸菌体B1」の1次粒子の粒度分布を、SALD−3100粒度分布測定装置を用いて測定した。結果を図1(b)に示す。「ナノ型乳酸菌体B1」の1次粒子のピーク粒子径は0.6μmであった。実施例1<錠剤の製造> 「じゃばら果皮末A1」160g、「ナノ型乳酸菌体B1」50g、乳糖148g、微結晶セルロース54g及びステアリン酸マグネシウム2gを秤量し混合し、500μm篩過後、HATA式打錠機を用い、8mm径の隅角平面の杵で、1錠200mgの錠剤を製造した。実施例2<ハードカプセル剤の製造> 「じゃばら果皮末A1」160g、「ナノ型乳酸菌体B1」50g、微結晶セルロース104g、及び、ステアリン酸マグネシウム2.4gを秤量混合し、500μm篩過後、オーガ式半自動カプセル充填機を用い、3号硬カプセルに150mg充填してカプセル剤を製造した。実施例3<顆粒剤の製造> 「じゃばら果皮末A1」160g、「ナノ型乳酸菌体B1」50g、乳糖100g、及び、結晶セルロース40gを混合し、これにエタノール130mLを加え練合機により5分間練合した。練合後1400μm篩過し、50℃で乾燥後、整粒して顆粒剤を製造した。実施例4<ソフトカプセル剤の製造> 70℃でサフラワーサラダ油88g、及び、グリセリン脂肪酸エステル2gを加えて加熱溶解を行った後、室温まで冷却し、「じゃばら果皮末A1」150g、及び、「ナノ型乳酸菌体B1」50gを加えてホモミキサーで3000rpm、15分間混合撹拌後、真空脱泡してカプセル内容液(懸濁液)を得た。 これをゼラチン100重量部、グリセリン35重量部及び水75重量部らなる皮膜液を用い、ロータリーダイ式ソフトカプセル製造機で5号OVAL型ソフトカプセル(内容液300mg)を製造した。実施例5<経管経腸用栄養剤の製造> 65℃の水700gに、カゼインナトリウム40g、マルトデキストリン160g、「じゃばら果皮末A1」5g、及び、「ナノ型乳酸菌体B1」5gを添加し、次いで、ビタミンミックス、及び、微量ミネラルの各成分混合液を添加した。 得られた混合液を、ホモミキサーを用い、8000rpmで15分間乳化した。得られた乳化液を約20℃に冷却し、香味料を添加後、全質量を水で調整し、パウチ袋へ充填後、窒素置換しながら密封し、121℃で15分間殺菌を行って経管経腸用栄養剤を得た。実施例6<レトルト用米飯の製造> 米2合及びそれに対応する一般的な水量に対し、「じゃばら果皮末A1」0.1g、及び、「ナノ型乳酸菌体B1」0.1gを加えて炊飯した。冷却後、衛生的環境下、レトルト用パックに充填後、窒素置換しながら密封し、121℃で15分間殺菌を行ってレルト用米飯を製造した。実施例7<飴> 水飴500g、及び、砂糖500gを真空釜に入れ、減圧下(−500mmHg)、120℃で混合加熱した。これを90℃に冷却後、「じゃばら果皮末A1」50g、「ナノ型乳酸菌体B1」50g、クエン酸10g、及び、香料1.5mLを添加した。これを直径20mm、厚さ5mmの円形に打抜き成型し、飴を製造した。試験例1<アレルギー性鼻炎患者に対する鼻炎諸症状の抑制効果の評価(1)>(1)検体<<「じゃばら果皮末」のみのカプセル(a)の調製>> 「じゃばら果皮末A1」1260g、微結晶セルロース(旭化成ケミカルズ社製、セオラス「FD−301」)306g、及び、ショ糖ステアリン酸エステル(三菱化学フーズ社製、リョウトウシュガーエステル「S−370S」)24gを混合し、500μm篩下後、内容物が見えない様にダークカラメルで着色した2号ハードカプセルに充填し、1カプセルあたり240mgのカプセル(a)を得た。<<「ナノ型乳酸菌体」のみのカプセル(b)の調製>> 「ナノ型乳酸菌体B1」1260g、微結晶セルロース(旭化成ケミカルズ社製、セオラス「FD−301」)306g、及び、ショ糖ステアリン酸エステル(三菱化学フーズ社製、リョウトウシュガーエステル「S−370S」)24gを混合し、500μm篩下後、内容物が見えない様にダークカラメルで着色した2号ハードカプセルに充填し、1カプセルあたり240mgのカプセル(b)を得た。(2)被験者 「じゃばら果皮末」のみのカプセル(a)について、花粉症歴のある成人男女40名。 「ナノ型乳酸菌体」のみのカプセル(b)について、花粉症歴のある成人男女40名。(3)試験方法 試験前(カプセル投与前)に、花粉症歴のある成人男女80名に、水っぱな、くしゃみ、鼻づまり、鼻のかゆみ、目のかゆみ、涙目、その他(鼻血、皮膚のかゆみ、肌荒れ、喉のかゆみ、喉の痛み、頭痛、咳、まぶたの腫れ、目の充血、脱力感)の、アレルギー性鼻炎における鼻炎症状7項目について、症状なし、症状軽い、症状中くらい、症状重い、症状非常に重い、の各5段階で自分の症状を評価してもらった。 次いで、成人男女80名を40名ずつに分け、それぞれ40名にカプセル(a)、カプセル(b)を1日2カプセルずつ1週間毎日摂取してもらった。 1週間後、再度、上記鼻炎症状7項目について、各5段階で自分の症状を評価してもらった。 その結果、「じゃばら果皮末」のみのカプセル(a)を、1日2カプセルずつ1週間毎日摂取した40名では、総合的に明確に症状が緩和していた。 一方、「ナノ型乳酸菌体」のみのカプセル(b)を、1日2カプセルずつ1週間毎日摂取した40名では、総合的に症状が全く緩和していなかった。 すなわち、ナリルチンを含有するじゃばら果皮末には、I型アレルギー性疾患であるアレルギー性鼻炎の諸症状を改善する効果が見られたが、その作用原理からIV型アレルギー性疾患に効果を発揮すると言われているナノ型乳酸菌体には、I型アレルギー性疾患であるアレルギー性鼻炎の諸症状を改善する効果が全く見られなかった。試験例2<アレルギー性鼻炎患者に対する鼻炎諸症状の抑制効果の評価(2)>(1)検体<<「じゃばら果皮末」のみのカプセル(a)の調製>> 上記試験例1と同様にしてカプセル(a)を調整した。<<「じゃばら果皮末」と「ナノ型乳酸菌体」のカプセル(c)の調製>> 「じゃばら果皮末A1」960g、「ナノ型乳酸菌体B1」300g、微結晶セルロース(旭化成ケミカルズ社製、セオラス「FD−301」)306g、及び、ショ糖ステアリン酸エステル(三菱化学フーズ社製、リョウトウシュガーエステル「S−370S」)24gを混合し、500μm篩下後、2号ハードカプセルに充填し、1カプセルあたり240mgのカプセル(c)を得た。 「じゃばら果皮末A1」と「ナノ型乳酸菌体B1」との合計は、カプセル(a)、カプセル(b)と合わせ、1260gとした。(2)被験者 「じゃばら果皮末」のみが含有されているカプセル(a)について、花粉症歴のある成人男女143名。 「じゃばら果皮末」と「ナノ型乳酸菌体」の両方が含有されているカプセル(c)について、花粉症歴のある成人男女143名。(3)試験方法 試験例1において、花粉症歴のある成人男女各40名に代えて、花粉症歴のある成人男女各143名とし、1日2カプセルずつ1週間(7日間)毎日摂取に代えて、1日2カプセルずつ15日間毎日摂取してもらった以外は、試験例1と同様に、「じゃばら果皮末」のみのカプセル(a)、及び、「じゃばら果皮末」と「ナノ型乳酸菌体」の両方が含有されているカプセル(c)の2種類について評価した。 それぞれ7種類の症状毎に、それぞれカプセル(a)、カプセル(c)の順に、試験前(摂取前)及び試験後(15日間、毎日2カプセルずつ接種後)の人数(回答者数)を表1〜14に示す。 また、スコアを、以下のように設定し、試験前と試験後の人数(回答者数)を乗じて、それぞれスコア(A)、スコア(B)とした。 「改善増加」を、試験後のスコア(B)を試験前のスコア(A)で割って、「(B/A)×100」と定義した。 結果を表1〜14に示す。 症状なし :5 症状軽い :4 症状中くらい :3 症状重い :2 症状非常に重い:1<水っぱな、症状の変化> じゃばら果皮末単独(カプセル(a))<水っぱな、症状の変化> じゃばら果皮末とナノ型乳酸菌体(カプセル(c))<くしゃみ、症状の変化> じゃばら果皮末単独(カプセル(a))<くしゃみ、症状の変化> じゃばら果皮末とナノ型乳酸菌体(カプセル(c))<鼻づまり、症状の変化> じゃばら果皮末単独(カプセル(a))<鼻づまり、症状の変化> じゃばら果皮末とナノ型乳酸菌体(カプセル(c))<鼻のかゆみ、症状の変化> じゃばら果皮末単独(カプセル(a))<鼻のかゆみ、症状の変化> じゃばら果皮末単独とナノ型乳酸菌体(カプセル(c))<目のかゆみ、症状の変化> じゃばら果皮末単独(カプセル(a))<目のかゆみ、症状の変化> じゃばら果皮末とナノ型乳酸菌体(カプセル(c))<涙目、症状の変化> じゃばら果皮末単独(カプセル(a))<涙目、症状の変化> じゃばら果皮末とナノ型乳酸菌体(カプセル(c))<その他(鼻血、皮膚のかゆみ、肌荒れ、喉のかゆみ、喉の痛み、頭痛、咳、まぶたの腫れ、目の充血、脱力感)、症状の変化> じゃばら果皮末単独(カプセル(a))<その他(鼻血、皮膚のかゆみ、肌荒れ、喉のかゆみ、喉の痛み、頭痛、咳、まぶたの腫れ、目の充血、脱力感)、症状の変化> じゃばら果皮末とナノ型乳酸菌体(カプセル(c)) 試験前後の「症状なし」と「症状軽い」のスコアの比「(B/A)×100」を表15にまとめた。 また、5個の症状段階にスコアで重みを付けて合計した「スコアの合計」は、大きい程、143名全体的に見て症状が軽いことを意味するが、[試験後のスコアの合計(B合計)]を[試験前のスコアの合計(A合計)]で割った値も求め、表15にまとめた。 表1〜14から分かるように、アレルギー性鼻炎における6種類の症状全てにおいて、「症状なし」と「症状軽い」の人数が、カプセル(a)よりカプセル(c)の方が、試験前後で多くなった。 また、表15から分かるように、アレルギー性鼻炎における症状である、水っぱな、くしゃみ、鼻づまり、鼻のかゆみ、目のかゆみ、涙目、の全てで、「症状なし」と「症状軽い」の両方で、じゃばら果皮末のみ含有するカプセル(a)より、じゃばら果皮末とナノ型乳酸菌体を含有するカプセル(c)の方が、試験前後の比「(B/A)×100」が大きかった。 また、表15から分かるように、[試験後のスコアの合計(B合計)]を[試験前のスコアの合計(A合計)]で割った値も、アレルギー性鼻炎における6種類の症状全てにおいて、カプセル(a)よりカプセル(c)の方が大きくなった。 このことは、じゃばら果皮末単独210gを用いたカプセル(a)より、じゃばら果皮末160gとナノ型乳酸菌体50gの計210gを用いたカプセル(c)の方が、I型アレルギー性疾患であるアレルギー性鼻炎の種々の症状に対して治療効果を発揮したことを示している。 試験例1から、ナノ型乳酸菌体210gを用いたカプセル(b)では、I型アレルギー性疾患であるアレルギー性鼻炎の諸症状を改善する効果が全く見られなかったことから、ナノ型乳酸菌体には、じゃばら果皮末中のナリルチンの有する「I型アレルギー性疾患であるアレルギー性鼻炎の諸症状を改善する効果」を増強する効果があることが分かった。 また、カプセル(c)は、投与から15日で改善効果が見られたことから、I型アレルギー性疾患であるアレルギー性鼻炎の種々の症状に対して即効的な症状緩和効果を示すことが分かった。 ナノ型乳酸菌体は、IV型アレルギー性疾患に対して抑制作用があり、むしろ体質改善からアレルギー症状を緩和すると考えられていたが、ナリルチンとの相乗効果で、I型アレルギー性疾患の即効的な症状緩和にも有効であることが分かった。 更に、表7、表9、表11及び表15から分かるように、鼻のかゆみ、目のかゆみ、涙目については、じゃばら果皮末単独(カプセル(a))ではあまり効果がなく、特に、表9、表11及び表15から分かるように、目のかゆみと涙目については、じゃばら果皮末単独(カプセル(a))では、殆ど症状改善が見られなかった。 しかし、表8、表10、表12及び表15から分かるように、鼻のかゆみ、目のかゆみ、涙目についても、じゃばら果皮末とナノ型乳酸菌体の両方を含有するカプセル(c)では、その症状緩和の効果が明確に見られた。 このことからも、じゃばら果皮末中のナリルチンとナノ型乳酸菌体との相乗効果で、I型アレルギー性疾患であるアレルギー性鼻炎の種々の症状を緩和していることが分かった。 本発明の抗アレルギー組成物及び抗アレルギー経口投与剤は、I型アレルギーの種々の症状の改善のための医薬として広く利用できるほか、機能性食品や健康食品としても広く利用できるものである。 じゃばら果皮末及びナノ型乳酸菌体を含有することを特徴とする抗アレルギー組成物。 じゃばら果皮末1質量部に対して、ナノ型乳酸菌体0.05質量部〜1質量部を含有する請求項1に記載の抗アレルギー組成物。 上記じゃばら果皮末が、該じゃばら果皮末全体に対して2質量%以上のナリルチンを含有するものである請求項1又は請求項2に記載の抗アレルギー組成物。 上記ナノ型乳酸菌体が、該ナノ型乳酸菌体の単位質量中、粒子径が1μm未満のナノ型乳酸菌体の1次粒子の個数が5×1010個/g以上である請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の抗アレルギー組成物。 請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の抗アレルギー組成物を含有し、経口摂取できるように製剤してなることを特徴とする抗アレルギー経口投与剤。 上記じゃばら果皮末中のナリルチンを、1日に体重1kg当たり0.1mg/(kg・日)〜5mg/(kg・日)の範囲で経口摂取できるように製剤されてなる請求項5に記載の抗アレルギー経口投与剤。 上記ナノ型乳酸菌体を、1日に体重1kg当たり0.4mg/(kg・日)〜20mg/(kg・日)の範囲で経口摂取できるように製剤されてなる請求項5又は請求項6に記載の抗アレルギー経口投与剤。 上記じゃばら果皮末中のナリルチンが、1つの抗アレルギー経口投与剤全体に対して、1mg〜100mgの範囲で含有されてなる請求項5ないし請求項7に記載の抗アレルギー経口投与剤。 上記ナノ型乳酸菌体が、1つの抗アレルギー経口投与剤全体に対して、10mg〜200mgの範囲で含有されてなる請求項5ないし請求項8に記載の抗アレルギー経口投与剤。 請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の抗アレルギー組成物を含有することを特徴とする飲食品。 請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の抗アレルギー組成物を含有することを特徴とする飼料。 【課題】安全な食品成分で構成され、安心して摂取することができ、顕著な抗アレルギー作用を有し、花粉症等のアレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎等、種々のI型アレルギー性疾患の予防や改善に有効な組成物を提供すること、またそれを用いた抗アレルギー経口投与剤を提供すること。【解決手段】じゃばら果皮末及びナノ型乳酸菌体を含有することを特徴とする抗アレルギー組成物、該抗アレルギー組成物を含有し、経口摂取できるように製剤してなることを特徴とする抗アレルギー経口投与剤、該抗アレルギー組成物を含有することを特徴とする飲食品及び飼料によって課題を解決した。【選択図】図1


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