生命科学関連特許情報

タイトル:公表特許公報(A)_弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌株
出願番号:2010525016
年次:2012
IPC分類:C12N 1/20,A61K 39/00,A61P 31/00,C12Q 1/04


特許情報キャッシュ

マヘシュ クマール ムハマド アユブ カーン JP 2012501624 公表特許公報(A) 20120126 2010525016 20080912 弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌株 ワイス・エルエルシー 309040701 室伏 良信 100096666 ▲高▼橋 宏次 100131934 宮澤 純子 100137040 四本 能尚 100133927 マヘシュ クマール ムハマド アユブ カーン C12N 1/20 20060101AFI20111222BHJP A61K 39/00 20060101ALI20111222BHJP A61P 31/00 20060101ALI20111222BHJP C12Q 1/04 20060101ALI20111222BHJP JPC12N1/20 AA61K39/00 JA61P31/00C12Q1/04 AP(BW,GH,GM,KE,LS,MW,MZ,NA,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MT,NL,NO,PL,PT,RO,SE,SI,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PG,PH,PL,PT,RO,RS,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,ZA,ZM,ZW US2008076119 20080912 WO2009036241 20090319 27 20100510 4B063 4B065 4C085 4B063QA18 4B063QQ06 4B063QQ79 4B063QR08 4B063QR42 4B063QR62 4B063QR66 4B063QS25 4B063QX02 4B065AA37X 4B065BA21 4B065CA45 4C085AA03 4C085BA48 4C085EE01 本発明は、微生物学および免疫学の分野に関する。より詳細には、本発明は、細菌病原体に対する新規ワクチンに関する。 マイコプラズマ(Mycoplasma)は、モリクテス(Mollicutes)綱に属する小さな原核生物(0.2〜0.3μm)である。モリクテス(Mollicutes)綱のメンバーは、細胞壁をもたず、小さなゲノムサイズを有する。モリクテスには、少なくとも100種のマイコプラズマ(Mycoplasma)が含まれる。マイコプラズマ(Mycoplasma)諸種は、ヒトおよび非ヒト動物ならびに植物におけるいくつかの疾患の原因病原体である。 ヒトにおいて、例えば、肺炎マイコプラズマ(M.pneumoniae)は市中肺炎の主要原因である(非肺炎球菌細菌性肺炎)。別のヒト病原性マイコプラズマであるM.ホミニス(M.hominis)は、男性の尿生殖路および女性の上部尿生殖路における病的状態と関連している。M.ホミニス(M.hominis)は、非淋菌性尿道炎、尿道前立腺炎、腟炎、子宮内膜炎、骨盤内炎症性疾患、子宮頚管炎、不妊症、分娩後敗血症、妊娠消耗、低出生体重および先天性欠損の原因として関連づけられている。他のヒト病原性マイコプラズマ種には、M.ゲニタリウム(M.genitalium)(関節炎、慢性非淋菌性尿道炎、慢性骨盤内炎症性疾患、他の泌尿性器感染、不妊症およびAIDS/HIVに関与)、M.ファーメンタンス(M.fermentans)(関節炎、湾岸戦争症候群、線維筋痛、慢性疲労症候群、狼瘡、AIDS/HIV、自己免疫疾患、ALS、乾癬および強皮症、クローン病およびIBS、癌、内分泌障害、多発性硬化症ならびに糖尿病に関与)、M.サリバリウム(M.salivarium)(関節炎、TMJ障害、眼および耳の障害および感染、歯肉炎、ならびに虫歯を含めた歯周病に関与)、M.インコグニタス(M.incognitus)およびM.ペネトランス(M.penetrans)(AIDS/HIV、泌尿性器感染および疾患ならびに自己免疫障害および疾患に関与)、M.ピラム(M.pirum)(泌尿性器の感染および疾患ならびにAIDS/HIVに関与)、M.ファウシウム(M.faucium)、M.リポフィラム(M.lipophilum)ならびにM.ブッカル(M.buccale)(歯肉嚢および呼吸器の疾患に関与)が含まれる。 M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)およびM.シノビアエ(M.synoviae)は、家禽におけるかなりの疾患状態の原因となっている。例えば、M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)は、ニワトリおよびシチメンチョウにおける急性呼吸疾患に関連しており、狩猟鳥における上部呼吸器疾患も引き起こしうる。加えて、M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)は、北米のメキシコマシコにおける結膜炎の原因として認識されている。M.シノビアエ(M.synoviae)に関しては、この種への家禽の感染は、体重増加の低減および卵生産の減失をもたらす。 ブタにおいて、M.ハイオニューモニエ(M.hyopneumoniae)は、マイコプラズマ性肺炎の病原体であり、体重増加の低減および乏しい飼料効率により、養豚産業にかなりの経済的損失を引き起こしている。M.ハイオニューモニエ(M.hyopneumoniae)へのブタの感染は、慢性咳、つやのない被毛、発育遅延および数週間継続する不健康な外観を引き起こす。感染動物では、とりわけ腹側尖葉および心葉に、紫色から灰色の硬化領域という特徴的な病変部が観察される。 M.ボービス(M.bovis)は、牛舎内または集中飼育の食用牛および乳牛のウシ病原体である。最も頻繁に報告される臨床症状は子ウシの肺炎であり、これは、しばしば関節炎が随伴し、肺炎−関節炎症候群とも呼ばれる。M.ボービス(M.bovis)の病因としての役割は、雌ウシおよび雄ウシの乳腺炎、耳炎および生殖疾患または障害とも関連している。 マイコプラズマ(Mycoplasma)感染によって引き起こされる疾患を予防および管理するための効果的な戦略は、マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌の弱毒生菌株を用いたワクチン接種によるものである。弱毒生ワクチンの利点には、通常、その天然な形態にある感染病原体の重要な免疫原性決定基の全てを宿主の免疫系に提示すること、およびワクチン接種された宿主内におけるこの免疫剤の増殖能により、必要な免疫剤が比較的少量であることが含まれる。 弱毒生ワクチン株は、毒性株を培地中で複数回連続継代することによってしばしば作り出される。特定のマイコプラズマ(Mycoplasma)種に対する弱毒生ワクチン株は連続継代によって得られているが、そのような株は通常、分子レベルでは十分に特徴付けられていない。連続継代によって作られた弱毒株は、その微生物を、より毒性が低いが、依然として複製が可能なものにする変異を蓄積していると考えられている。しかし、弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)株に関しては、弱毒化をもたらす変異の結果(例えば、弱毒株でその発現パターンが改変されているタンパク質のアイデンティティー)は、通常、未知である。 したがって、プロテオミクスレベルで特徴付けられており、かつワクチン製剤中で安全かつ有効である新規な弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌の必要性が当技術分野に存在する。 本発明は、同種の野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌と比較して低減している、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35からなる群から選択される1つまたは複数のタンパク質の発現を示す弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌を対象とする。本発明の弱毒マイコプラズマ生菌は、いかなるマイコプラズマ種の細菌でもよい。特定の非限定的な例示的実施形態では、本発明は、野生型M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)細菌と比較して低減しているピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35の発現を示す弱毒M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)生菌株を提供する。本発明の特定の実施形態によれば、本発明の弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌は、前述のタンパク質のうち1つまたは複数の発現の低減を有するものとしてプロテオミクス分析で特徴付けられる。 本発明は、本発明の弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌を含むワクチン組成物、およびマイコプラズマ(Mycoplasma)感染に対して動物にワクチン接種する方法も提供する。 加えて、本発明は、弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)クローンを作製および/または同定する方法を提供する。本発明のこの態様によれば、この方法は、マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌の初期集団を弱毒化条件に供するステップと、同種の野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌と比較して、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35からなる群から選択される1つまたは複数のタンパク質の発現が低減しているかどうか、個々のクローンをアッセイするステップと、病原性についてこのクローンを試験するステップとを含む。本発明のこの態様の方法に従って産生されたマイコプラズマ(Mycoplasma)クローンは、好ましくは、同種の野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌と比較して、前述のタンパク質のうち少なくとも1つの発現の低減、および病原性の低減を示す。弱毒M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)株MGx+47のタンパク質スポットを示す二次元(2−D)ポリアクリルアミドゲルの写真である。19、49、74、108、114、127、147、166、175および225と付番された丸で囲まれているスポットは、野生型株R−980と比較してMGx+47で上方制御されているタンパク質に相当する。40、68、98、99、130、136および217と付番された丸で囲まれているスポットは、野生型株R−980と比較してMGx+47で下方制御されているタンパク質に相当する。 本発明は、ワクチン製剤中で使用するのに適した弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌を対象とする。本発明のマイコプラズマ(Mycoplasma)細菌は、同種の野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌におけるそれらのタンパク質の発現と比較して低減している以下のタンパク質、すなわち、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよび/またはリボソームタンパク質L35のうち1つまたは複数の発現を示す。 マイコプラズマ諸種 本発明は、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35などのタンパク質のレベルが低減していることがプロテオミクス分析によって実証された新規な弱毒マイコプラズマガリセプティクム(Mycoplasma gallisepticum)生ワクチン株の驚くべき発見に部分的に基づいている(本明細書における実施例3を参照のこと)。本発明は、M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)を用いた実施例によって例示されているが、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35のレベルの低減が細菌の弱毒化と相関しているという知見は、これらのタンパク質がマイコプラズマ諸種全体にわたって保存されているので、マイコプラズマ属(Mycoplasma)の全種に当てはまる。 例えば、M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)ピルビン酸デヒドロゲナーゼタンパク質(AcoAとも呼ばれる)の相同体は、とりわけ、M.ハイオニューモニエ232(M.hyopneumoniae 232)、M.ハイオニューモニエ7448(M.hyopneumoniae 7448)、M.ハイオニューモニエJ(M.hyopneumoniae J)、M.フローラム(M.florum)、マイコプラズマカプリコラム亜種カプリコラム(Mycoplasma capricolum subsp.capricolum)、マイコプラズマゲニタリウム(Mycoplasma genitalium)、マイコプラズマモービレ163K(Mycoplasma mobile 163K)、マイコプラズママイコイデス亜種マイコイデスSC(Mycoplasma mycoides subsp.mycoides SC)、マイコプラズマペネトランス(Mycoplasma penetrans)、肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)、マイコプラズマプルモニス(Mycoplasma pulmonis)およびマイコプラズマシノビアエ(Mycoplasma synoviae)で見出されている。 M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)ホスホピルビン酸ヒドラターゼタンパク質(Enoとも呼ばれる)の相同体は、とりわけ、M.ハイオニューモニエ232(M.hyopneumoniae 232)、M.ハイオニューモニエ7448(M.hyopneumoniae 7448)、M.ハイオニューモニエJ(M.hyopneumoniae J)、M.フローラム(M.florum)、マイコプラズマカプリコラム亜種カプリコラム(Mycoplasma capricolum subsp.capricolum)、マイコプラズマゲニタリウム(Mycoplasma genitalium)、マイコプラズマモービレ163K(Mycoplasma mobile 163K)、マイコプラズママイコイデス亜種マイコイデスSC(Mycoplasma mycoides subsp.mycoides SC)、マイコプラズマペネトランス(Mycoplasma penetrans)、肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)、マイコプラズマプルモニス(Mycoplasma pulmonis)、マイコプラズマシノビアエ(Mycoplasma synoviae)、タマネギ萎黄病ファイトプラズマ(Onion yellows phytoplasma)、ウレアプラズマウレアリティカム/パルハム(Ureaplasma urealyticum/parvum)およびアスター萎黄病てんぐ巣病ファイトプラズマ(Aster yellows witches−broom phytoplasma)で見出されている。 M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼタンパク質(DERAまたはDeoCとも呼ばれる)の相同体は、とりわけ、M.ハイオニューモニエ232(M.hyopneumoniae 232)、M.ハイオニューモニエ7448(M.hyopneumoniae 7448)、M.ハイオニューモニエJ(M.hyopneumoniae J)、M.フローラム(M.florum)、マイコプラズマカプリコラム亜種カプリコラム(Mycoplasma capricolum subsp.capricolum)、マイコプラズマゲニタリウム(Mycoplasma genitalium)、マイコプラズマモービレ163K(Mycoplasma mobile 163K)、マイコプラズママイコイデス亜種マイコイデスSC(Mycoplasma mycoides subsp.mycoides SC)、マイコプラズマペネトランス(Mycoplasma penetrans)、肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)、マイコプラズマプルモニス(Mycoplasma pulmonis)、マイコプラズマシノビアエ(Mycoplasma synoviae)およびウレアプラズマウレアリティカム/パルハム(Ureaplasma urealyticum/parvum)で見出されている。 M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)リボソームタンパク質L35タンパク質(Rpmlとも呼ばれる)の相同体は、とりわけ、M.ハイオニューモニエ232(M.hyopneumoniae 232)、M.ハイオニューモニエ7448(M.hyopneumoniae 7448)、M.ハイオニューモニエJ(M.hyopneumoniae J)、M.フローラム(M.florum)、マイコプラズマゲニタリウム(Mycoplasma genitalium)、肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)およびマイコプラズマプルモニス(Mycoplasma pulmonis)で見出されている。 相同体の上記リストは例示として意図されており、網羅的であることを意図するものではなく、当業者ならば、M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)AcoA、Eno、DeoCおよび/またはRpmlの追加の相同体は、上記に示したものの他にもマイコプラズマ(Mycoplasma)種に存在することを理解するであろう。 ほとんどのマイコプラズマ(Mycoplasma)種はあるバージョンのピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35を発現し、かつこれらのタンパク質は種にまたがって表面上相同な機能を果たしているので、これらのタンパク質の発現の低減は、本明細書中の実施例に記載する弱毒M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)株によって例示される弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)株を特徴付ける特性であるということになる。 本発明の弱毒マイコプラズマ細菌は、いかなるマイコプラズマ種の細菌でもよい。好ましい実施形態では、この弱毒細菌は、動物病原性マイコプラズマ細菌に由来する。本明細書で使用される場合、「動物病原性マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌」という用語は、その野生型の非弱毒状態で感染し、かつ動物の疾患および/または疾病を引き起こすことができる細菌を意味する。「動物の疾患および/または疾病」には、組織学、顕微鏡および/または分子診断のみによって示される、動物に有害な肉体的症状および疾患または感染の臨床症状が含まれる。 動物病原性マイコプラズマ細菌には、ヒト病原性および非ヒト病原性マイコプラズマ細菌が含まれる。ヒト病原性マイコプラズマ細菌には、例えば、マイコプラズマ属(Mycoplasma)種であるM.ゲニタリウム(M.genitalium)、M.ファーメンタンス(M.fermentans)、M.サリバリウム(M.salivarium)、M.ホミニス(M.hominis)、肺炎マイコプラズマ(M.pneumonia)、M.インコグニタス(M.incognitus)、M.ペネトランス(M.penetrans)、M.ピラム(M.pirum)、M.ファウシウム(M.faucium)、M.リポフィラム(M.lipophilum)およびM.ブッカル(M.buccale)が含まれるが、これらに限定されない。非ヒト病原性マイコプラズマ細菌には、例えば、トリ、ブタ、ヒツジ、ウシ、ヤギまたはイヌ病原性マイコプラズマ細菌が含まれる。トリ病原性マイコプラズマ細菌には、例えば、マイコプラズマ属(Mycoplasma)種であるM.クロアカーレ(M.cloacale)、M.ガリナーラム(M.gallinarum)、M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)、M.ガロパボニス(M.gallopavonis)、M.グリコフィラム(M.glycophilum)、M.イネルス(M.iners)、M.アイオワエ(M.iowae)、M.リポファシエンス(M.lipofaciens)、M.メレアグリディス(M.meleagridis)およびM.シノビアエ(M.synoviae)が含まれるが、これらに限定されない。ブタ病原性マイコプラズマ細菌には、例えば、マイコプラズマ属(Mycoplasma)種であるM.フロクラール(M.flocculare)、M.ハイオニューモニエ(M.hyopneumoniae)、M.ハイオリニス(M.hyorhinis)およびM.ハイオシノビアエ(M.hyosynoviae)の細菌が含まれるが、これらに限定されない。ヒツジ、ウシ、ヤギまたはイヌ病原性のマイコプラズマ細菌には、例えば、マイコプラズマ属(Mycoplasma)種であるM.カプリコラム亜種カプリコラム(M.capricolum subsp.capricolum)、M.カプリコラム亜種カプリニューモニエ(M.capricolum subsp.capripneumoniae)、M.マイコイデス亜種マイコイデスLC(M.mycoides subsp.mycoides LC)、M.マイコイデス亜種カプリ(M.mycoides subsp.capri)、M.ボービス(M.bovis)、M.ボーボクリ(M.bovoculi)、M.カニス(M.canis)、M.カリフォルニカム(M.californicum)およびM.ディスパー(M.dispar)の細菌が含まれるが、これらに限定されない。 マイコプラズマ(Mycoplasma)タンパク質の発現の低減 当業者ならば、弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌が、野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌細胞で通常発現されている1つまたは複数のタンパク質の発現の低減を示すかどうか、通常の分子生物学的技法を用いて決定できるであろう。弱毒細菌が、野生型細菌と比較して低減している特定のタンパク質(例えば、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼ、リボソームタンパク質L35など)の発現を示すかどうかの決定は、当技術分野で知られているいくつかの方法によって実現できる。例示的な方法には、例えば、ウエスタンブロッティング、ラジオイムノアッセイ(RIA)および酵素結合免疫吸着検定法(ELISA)などの抗体ベースの定量的方法が含まれ、これらでは、対象とするタンパク質を検出し、かつそれに結合する抗体が使用される。加えて、メッセンジャーRNA(mRNA)レベルは概ね、それにコードされているタンパク質の量を反映しているので、核酸ベースの定量的方法も、弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌が、1つまたは複数のタンパク質の発現の低減を示すかどうか決定するのに使用できる。例えば、定量的な逆転写/ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)方法を用いて、対象とする特定のタンパク質に対応するmRNAの量を測定することができる。多数の核酸ベースの定量的方法が当技術分野でよく知られている。 以下は、弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌が、例えば、ホスホピルビン酸ヒドラターゼの発現の低減を示すかどうか決定するのに使用できる非限定的な例示的方法である。この例示的方法の目的では、マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌はM.ガリセプティクム(M.gallisepticum)種の細菌であることが想定されるであろうが、当業者ならば、この例示的方法をマイコプラズマ属(Mycoplasma)の全種に等しく適用でき、かついかなるマイコプラズマ(Mycoplasma)タンパク質の相対発現を評価するのにも使用できることを理解するであろう。 最初に、実質的に同じ培養培地中で、実質的に同じ条件下で、弱毒M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)細胞の集団および野生型M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)細胞の集団を培養する。次に、これら2つの集団の細胞を細胞破壊条件に供する。破壊された細胞(またはそのタンパク質含有画分)を、平行して、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)にかけ、次に、M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)ホスホピルビン酸ヒドラターゼタンパク質に結合する抗体(そのような抗体は当技術分野でよく知られている標準法を用いて得ることができる)を使用するウエスタンブロッティングにかける。その後、それらの細胞に由来するタンパク質の量に比例する測定可能シグナルをもたらすために、標識された二次抗体を添加する。弱毒M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)株が示すシグナルの量が、野生型M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)株が示すシグナルの量より少ない場合、この弱毒株が、野生型株と比較して低減しているホスホピルビン酸ヒドラターゼの発現を示していると結論できる。この例示的方法に関する変形、ならびにその代替手段は、当業者には直ちに明らかであろう。 本発明は、タンパク質(例えば、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼ、リボソームタンパク質L35など)の発現において、野生型株で観察される、そのタンパク質の発現と比較して、任意の度合いの低減を示す弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌を含む。特定の実施形態では、弱毒細菌は、野生型細菌と比較して少なくとも約5%少ないタンパク質の発現を示す。一例として、所与の量の野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)株が特定のタンパク質100単位の発現を示し、同じ量の同種の候補弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)株が上記タンパク質95単位の発現を示す場合、この弱毒株は野生型細菌と比較して5%少ないタンパク質の発現を示すと結論される(「パーセント少ない発現」の計算についての追加例は本明細書中の他の箇所で詳述されている)。特定の他の実施形態では、弱毒細菌は、野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌と比較して少なくとも約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%少ないこのタンパク質の発現を示す。さらに他の実施形態では、弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)株は、野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌と比較して、このタンパク質の発現を全く示さない(すなわち、100%少ない発現)。 本発明の特定の例示的実施形態では、弱毒細菌は、同種の野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌と比較して少なくとも5%低減している、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35からなる群から選択される1つまたは複数のタンパク質の発現を示す。 本明細書で使用される場合、弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)株が示す、特定のタンパク質の、野生型株と比較して「パーセント少ない発現」は、以下の式、すなわち、(A−B)/A×100によって計算され、式中、A=野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)株におけるそのタンパク質の相対発現レベルであり、B=弱毒株におけるそのタンパク質の相対発現レベルである。例示を唯一の目的として、野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)株が0.2500単位のタンパク質「Y」の発現を示し、マイコプラズマ(Mycoplasma)の弱毒株が0.1850単位のタンパク質「Y」の発現を示した場合、その弱毒株は、野生型株と比較して[(0.2500−0.1850)/0.2500×100]=26%低減しているタンパク質「Y」の発現を示すと言われる。本明細書における実施例3の表5は、M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)の例示的弱毒株について計算された、野生型M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)株と比較してパーセント少ない発現をさらに例示する例を提供する。 ワクチン組成物 本発明は、本発明の弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌と、薬学的に許容できる担体とを含むワクチン組成物も含む。本明細書で使用される場合、「本発明の弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌」という表現は、本明細書中の他の箇所で記載および/または特許請求されているいかなる弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌も包含する。薬学的に許容できる担体は、例えば、水、安定化剤、保存剤、培養培地または緩衝剤でありうる。本発明の弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌を含むワクチン製剤は、懸濁液の形態もしくは凍結乾燥された形態、または代替として凍結された形態で調製できる。凍結される場合、凍結された際の安定性を増強させるために、グリセロールまたは他の同様な薬剤を添加することができる。 動物にワクチン接種する方法 本発明は、マイコプラズマ(Mycoplasma)感染に対して動物にワクチン接種する方法も含む。本発明のこの態様による方法は、本発明の弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌を含む免疫学的に有効な量のワクチン組成物を動物に投与するステップを含む。本明細書で使用される場合、「本発明の弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌」という表現は、本明細書中の他の箇所で記載および/または特許請求されているいかなる弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌も包含する。「免疫学的に有効な量」という表現は、ワクチン接種の際に、動物体内で、保護的なレベルの抗体の産生を引き起こすのに必要なワクチン組成物の量を意味する。ワクチン組成物は、経口、鼻腔内、粘膜、局所的、経皮および非経口(例えば、静脈内、腹腔内、皮内、皮下または筋肉内)経路を含めた、当技術分野で知られている任意な方法で動物に投与できる。投与は、無針送達装置を用いても実現できる。投与は、複数の経路を併用して、例えば、最初の投与は全身経路を用い、それに続く投与は、粘膜経路を用いるなどして実現できる。 弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌がトリ病原性マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌、例えばM.ガリセプティクム(M.gallisepticum)細菌である本発明の実施形態では、弱毒細菌が投与される動物は、トリ、例えば、ニワトリまたはシチメンチョウであることが好ましい。動物がトリである場合、製剤が直ちにまたは最終的にトリの呼吸器粘膜と接触するに至るように本発明のワクチン製剤を投与できる。したがって、ワクチン製剤をトリに、例えば、鼻腔内、経口および/または眼内投与できる。トリ投与用のワクチン組成物は、上述の通り、かつ/またはエアロゾル(鼻腔内投与用)もしくは飲水中(経口投与用)を含めたスプレーによる投与に適した形態で処方できる。 スプレーまたはエアロゾルによって投与される本発明のワクチン組成物は、弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌を小さな液体粒子中に組み込むことによって処方できる。これらの粒子は、約10μm〜約100μmの初期液滴サイズを有しうる。そのような粒子は、例えば、ナップザックスプレー、孵化場スプレー(hatchery spray)、霧吹きスプレー(atomist spray)用の市販のスプレー発生器を含めた従来のスプレー装置およびエアロゾル発生器によって生成できる。 弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)クローンを作製する方法 本発明の別の態様では、本発明は、弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)クローンを同定および/または作製する方法を提供する。本発明のこの態様による方法は、マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌の初期集団を弱毒化条件に供し、それによって、推定弱毒細菌集団を産生するステップを含む。次に、同種の野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌と比較して、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35からなる群から選択される1つまたは複数のタンパク質の発現が低減しているかどうかについて、推定弱毒細菌集団の個々のクローンをアッセイする。上述したタンパク質のうち1つまたは複数の発現が低減しているものとして同定されたクローンは、その後、病原性について試験される。同種の野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌と比較して、上述のタンパク質のうち1つまたは複数の発現、および病原性の低減を両方示すクローンは、弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)クローンとして同定される。 本発明のこの態様によれば、「マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌の初期集団」は、任意な量のマイコプラズマ(Mycoplasma)細菌でありうる。この細菌は、特定の実施形態では、野生型細菌である。代替として、この細菌は、1つまたは複数の変異を含有しうる。しかし、この初期集団内の細菌は、クローン的に同じであるか、または実質的にクローン的に同じであることが好ましい。すなわち、この細菌は全て、単一の親マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌細胞に由来し、かつ/または同じか、もしくは実質的に同じ遺伝子型および/または表現型特性を有することが好ましい。 本明細書で使用される場合、「弱毒化条件」という用語は、マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌のゲノムに、1つまたは複数の遺伝的変化(例えば、ヌクレオチド変異)を導入する可能性を有する任意の条件または複数の条件の組合せを意味する。例示的な非限定的弱毒化条件には、例えば、培養中で細菌を継代させること、トランスポゾンなどのゲノム挿入可能な遺伝エレメント(例えばマイコプラズマ(Mycoplasma)ゲノムにランダムに挿入するトランスポゾン)で細菌を形質転換すること、細菌を1つまたは複数の変異原(例えば、化学変異原または紫外線)に供することなどが含まれる。in vitroで継代することによって細菌細胞が弱毒化される場合、この細胞は任意な回数、例えば、in vitroで1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39もしくは40回、またはそれを超える回数継代しうる。 マイコプラズマ(Mycoplasma)細胞の初期集団は、弱毒化条件に供された後、本明細書では、推定弱毒細菌集団と呼ばれる。推定弱毒細菌集団の個々のクローンは、例えば、細胞を連続希釈し、個々の細胞を適切な培地上にプレーティングすることを含めた標準的な微生物学技法によって取得できる。ひとたび得られれば、1つまたは複数の特定タンパク質の発現が低減しているかどうかについて、推定弱毒細菌集団の個々のクローンをアッセイする。弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌が、野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌細胞で通常発現されている1つまたは複数のタンパク質の発現の低減を示すかどうかを決定する方法は、本明細書の他の箇所で記載されている。例示的方法には、例えば、RT−PCRベースの方法およびウエスタンブロットなどが含まれる。 1つまたは複数のタンパク質(例えば、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼ、リボソームタンパク質L35)の発現が低減しているものとして同定された個々のクローンは、その細菌の野生型(非弱毒)バージョンによる感染に感受性である動物に上記クローンを投与することによって病原性について試験できる。本明細書で使用される場合、「野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌による感染に感受性である動物」は、野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌で曝露された後に、少なくとも1つの臨床症状を示す動物である。そのような症状は、当業者に知られている。例えば、例えばピルビン酸デヒドロゲナーゼの発現の低減を示す推定弱毒M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)株の場合、この株を、例えばシチメンチョウまたはニワトリ(これらは通常、野生型M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)による感染に感受性である)に投与できる。家禽動物のM.ガリセプティクム(M.gallisepticum)感染の臨床症状には、例えば、急性呼吸症状、心膜炎、肝周囲炎、気嚢炎、気管肥厚、体重増加の低減、繊毛消失、異常杯細胞、毛細血管膨満、リンパ球、形質細胞および/または偽好酸球の数の増加、ならびに一部の場合、卵産生の低減が含まれる。したがって、推定弱毒M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)株が、ニワトリまたはシチメンチョウに投与された場合に、野生型M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)株に感染しているシチメンチョウまたはニワトリと比較して、より少ない、かつ/またはより軽度な症状をもたらすならば、推定弱毒M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)株は「低減している病原性」を有すると考えられる。症状の任意の程度の低減から、病原性が低減しているものとして推定弱毒株が同定される。特定の実施形態では、推定弱毒株は無毒となる。 本発明によれば、同種の野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌と比較して、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35からなる群から選択される1つまたは複数のタンパク質の発現の低減を示し、かつ低減している病原性を示すマイコプラズマ(Mycoplasma)クローンは、弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)クローンである。 以下の実施例は、本発明の方法および組成物の例示であり、限定ではない。通常、分子生物学および化学で見出される、本開示に鑑みて当業者には明らかである、様々な条件およびパラメーターの他の適した改変および適応も本発明の趣旨および範囲に包含される。(実施例1) 弱毒M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)生菌株の産出 野生型マイコプラズマガリセプティクム(M.gallisepticum)株R980をin vitroで複数回継代させることによって、新規弱毒マイコプラズマガリセプティクム(Mycoplasma gallisepticum)生菌株を産出した。詳細には、野生型M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)株R−980の種培養物0.1mLを、20mLの改変フレイ(Frey)培地(Freyら、Am.J.Vet.Res.29、2163〜2171頁(1968))(本明細書では「MG培養培地」とも呼ばれる)に接種した。これらの野生型細胞を、培地の色が明黄色に変化するまで培養した。続いて、これらの明黄色の培養物を用いて、上述の通りに新たなMG培養培地に再接種した。このようにして、培養物を合計47回継代させた。この結果得られた株を、トリの群にワクチン接種し、続いて野生型M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)を用いて曝露することによって、弱毒化されているかどうか試験した。曝露の2週間後にこのトリ全てを剖検し、マイコプラズマ関連の病態を観察した。高継代数の株(x+47)は、マイコプラズマガリセプティクム(Mycoplasma gallisepticum)感染に関連する臨床症状に対する防御をもたらした。MGx+47(「MG−P48」とも呼ばれる)と命名されたこの弱毒M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)株は、2007年6月19日にアメリカ培養細胞系統保存機関、私書箱1549、Manassas、VA 20108に寄託され、アクセッション番号PTA−8485が割り当てられた。(実施例2) ニワトリにおける弱毒M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)生ワクチンの安全性および有効性の評価 この実施例では、実施例1で得られた新規なM.ガリセプティクム(M.gallisepticum)ワクチン株MGx+47の安全性および有効性をニワトリで評価した。 71羽のSPF白色レグホンニワトリを下記の7つの群に分けた。 群2、3、4a、4bおよび4cのニワトリに、4週齢で粗いスプレーによって投与された、トリ1羽あたり3.62×107CCU/mLの弱毒株MGx+47でワクチン接種した。7週齢で、群1および3のニワトリに、7.74×105CCU/mLのマイコプラズマガリセプティクム(Mycoplasma gallisepticum)株R 0.5mLで気管内(IT)曝露した。群1、2、3および5のニワトリの剖検を9週齢で行い、群4a、4bおよび4cのニワトリの剖検を、それぞれワクチン接種の7、14および21日後(DPV)に行った。平均体重増加、心膜炎、肝周囲炎、気嚢炎および気管炎について、ニワトリを評価した。結果の概要を表2に示す。 安全性表および有効性表の符号(表3および4): ・「ワクチン接種有り」のトリは全て、粗いスプレーによって、1羽あたり3.62×107CCU/mLのワクチン株MGx+47でワクチン接種された。 ・「曝露有り」のトリは全て、7.74×105CCU/mLのマイコプラズマガリセプティクム株R0.5mLで気管内(IT)曝露された。 ・検査日(表3:安全性表中)=ワクチン接種の#日後(DPV)で表された、ニワトリが検査されたときにおける、ワクチン接種後の日数 ・繊毛:「N」=正常繊毛;「−」=繊毛消失 ・杯細胞/M(「−」=正常な杯細胞;「+」=気管表面に粘液がある) ・毛細血管膨満(「−」=膨満も炎症もない;「+」=中等度の毛細血管膨満または炎症;「++」=重度の毛細血管膨満または炎症) ・LC/PC=リンパ球および形質細胞(「−」=無し;「+」=少数;「++++」=多数) ・PMN=偽好酸球(「−」=無し;「+」=少数;「++++」=多数) 群2のニワトリ(ワクチン接種有り、曝露無し)の組織学的分析は、群5のニワトリ(ワクチン接種無し、曝露無し)のものと実質的に同様であった(例えば、上記表2を参照)。これは、新たに産出されたMGx+47ワクチン株の安全性を実証している。 有効性に関しては、群3のニワトリ(ワクチン接種有り、曝露有り)は、群1のニワトリ(ワクチン接種無し、曝露有り)と比較して、有意に低減している気嚢炎を示した(例えば、表2および4を参照)。加えて、表4に例示されるように、群3のニワトリは、繊毛、杯細胞、毛細血管膨満、リンパ球および形質細胞(LC/PC)、偽好酸球(PMN)および気管の厚さに関して、M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)感染の、より少ない組織学的徴候を示した(表4参照)。 したがって、この実施例は、MGx+47が安全かつ有効な弱毒M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)生ワクチン株であることを実証する。(実施例3) MGx+47ワクチン株のプロテオミクス特性分析 MGx+47ワクチン株(実施例1および2を参照)を分子レベルで、より正確に特定する目的で、この株のプロテオミクス分析に着手した。 この実施例では、野生型M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)株R−980および新規に同定されたワクチン株MGx+47から、総タンパク質を単離した。各株からのタンパク質を二次元ポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離し、それに続いて、ゲル画像のコンピューター分析を行った(図1参照)。ワクチン株で示差的に発現されたタンパク質のスポットを同定した。野生型株と比較して、ワクチン株で無くなっているか、または有意に低減しているレベルで発現されているタンパク質のスポットをゲルから切り出した。 MGx+47ワクチン株において、野生型M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)と比較して有意に低レベルで発現されている5つのスポットを同定した。これらのタンパク質スポットをゲルから切り出して、酵素的に消化した。それに続いて、マトリックス支援レーザー脱離/イオン化−飛行時間質量分析(MALDI−TOF MS)を用いたペプチド質量フィンガープリンティングを行った。各タンパク質スポットについて同定された質量分析スペクトルをペプチド質量データベースと比較して、上記タンパク質と、それらをコードする対応遺伝子とを同定した。この分析の結果の概要を以下の表に示す。 これらの遺伝子産物の発現の低減は、「発現低減の倍率」で表すこともできる。例えば、表5では、株MGx+47は、野生型MGと比較して、それぞれ2.2、3.9、1.7、4.5および5.4倍低減しているacoA、eno、deoC、rpmlおよびMGA_0621の発現を示していると言うことができる。 表5に示したように、弱毒MGx+47ワクチン生菌株で、野生型R−980株と比較して発現が有意に低減している5つの遺伝子産物、すなわち、AcoA、Eno、DeoC、RmplおよびMGA_0621(NCBIアクセッション番号NP_852784として特定されている仮想タンパク質)を同定した。重要なことに、これらの3つの遺伝子(acoA、enoおよびdeoC)は、代謝/エネルギー生産経路に関与するタンパク質をコードする。加えて、AcoA、Eno、DeoCおよびRpmlの相同体は、マイコプラズマ属(Mycoplasma)のほとんどの種で見出されている。これは、これらの遺伝子産物のうち1つまたは複数の下方制御がマイコプラズマ(Mycoplasma)を弱毒化するための一般戦略でありうることを強く示唆している。 明快な理解を目的として、図示および例を用いて上記の発明を一部詳細に説明したが、本発明は、開示した特定の実施形態に限定されず、添付されている特許請求の範囲によって定義されている本発明の趣旨および範囲に包含されるあらゆる変更および修正も包含するものとする。 本明細書で言及した全ての出版物および特許は、本発明が属する当業者の技術レベルを示すものである。全ての出版物および特許を、個々の出版物または特許出願を具体的かつ個別的に参照により組み込むと示されている場合と同程度に、参照により本明細書に組み込む。 ATCC PTA−8485 同種の野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌と比較して低減している、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35からなる群から選択される1つまたは複数のタンパク質の発現を示す弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌。 動物病原性マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌に由来する、請求項1に記載の細菌。 前記動物病原性マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌がヒト病原性マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌である、請求項2に記載の細菌。 前記ヒト病原性マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌が、M.ゲニタリウム(M.genitalium)、M.ファーメンタンス(M.fermentans)、M.サリバリウム(M.salivarium)、M.ホミニス(M.hominis)、肺炎マイコプラズマ(M.pneumonia)、M.インコグニタス(M.incognitus)、M.ペネトランス(M.penetrans)、M.ピラム(M.pirum)、M.ファウシウム(M.faucium)、M.リポフィラム(M.lipophilum)およびM.ブッカル(M.buccale)からなる群から選択される種の細菌である、請求項3に記載の細菌。 非ヒト病原性マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌に由来する、請求項1に記載の細菌。 前記非ヒト病原性細菌がトリ病原性マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌である、請求項5に記載の細菌。 前記トリ病原性マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌が、M.クロアカーレ(M.cloacale)、M.ガリナーラム(M.gallinarum)、M.ガリセプティクム(M.gallisepticum)、M.ガロパボニス(M.gallopavonis)、M.グリコフィラム(M.glycophilum)、M.イネルス(M.iners)、M.アイオワエ(M.iowae)、M.リポファシエンス(M.lipofaciens)、M.メレアグリディス(M.meleagridis)およびM.シノビアエ(M.synoviae)からなる群から選択される種の細菌である、請求項6に記載の細菌。 前記非ヒト病原性細菌がブタ病原性マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌である、請求項5に記載の細菌。 前記ブタ病原性マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌が、M.フロクラール(M.flocculare)、M.ハイオニューモニエ(M.hyopneumoniae)、M.ハイオリニス(M.hyorhinis)およびM.ハイオシノビアエ(M.hyosynoviae)からなる群から選択される種の細菌である、請求項8に記載の細菌。 前記非ヒト病原性細菌が、ヒツジ、ウシ、ヤギまたはイヌ病原性マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌である、請求項5に記載の細菌。 前記ヒツジ、ウシ、ヤギまたはイヌ病原性マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌が、M.カプリコラム亜種カプリコラム(M.capricolum subsp.capricolum)、M.カプリコラム亜種カプリニューモニエ(M.capricolum subsp.capripneumoniae)、M.マイコイデス亜種マイコイデスLC(M.mycoides subsp.mycoides LC)、M.マイコイデス亜種カプリ(M.mycoides subsp.capri)、M.ボービス(M.bovis)、M.ボーボクリ(M.bovoculi)、M.カニス(M.canis)、M.カリフォルニカム(M.californicum)およびM.ディスパー(M.dispar)からなる群から選択される種の細菌である、請求項10に記載の細菌。 前記野生型細菌と比較して少なくとも25%少ない前記1つまたは複数のタンパク質の発現を示す、請求項1に記載の細菌。 前記野生型細菌と比較して少なくとも50%少ない前記1つまたは複数のタンパク質の発現を示す、請求項2に記載の細菌。 前記野生型細菌と比較して少なくとも75%少ない前記1つまたは複数のタンパク質の発現を示す、請求項3に記載の細菌。 ピルビン酸デヒドロゲナーゼの発現の低減を示す、請求項1に記載の細菌。 ホスホピルビン酸ヒドラターゼの発現の低減を示す、請求項1に記載の細菌。 2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼの発現の低減を示す、請求項1に記載の細菌。 リボソームタンパク質L35の発現の低減を示す、請求項1に記載の細菌。 ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35の発現の低減を示す、請求項1に記載の細菌。 (a)同種の野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌と比較して低減している、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35からなる群から選択される1つまたは複数のタンパク質の発現を示す弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌と、 (b)薬学的に許容できる担体とを含むワクチン組成物。 前記細菌が、前記野生型細菌と比較して少なくとも25%少ない前記1つまたは複数のタンパク質の発現を示す、請求項20に記載のワクチン組成物。 前記細菌が、前記野生型細菌と比較して少なくとも50%少ない前記1つまたは複数のタンパク質の発現を示す、請求項21に記載のワクチン組成物。 前記細菌が、前記野生型細菌と比較して少なくとも75%少ない前記1つまたは複数のタンパク質の発現を示す、請求項22に記載のワクチン組成物。 前記細菌が、ピルビン酸デヒドロゲナーゼの発現の低減を示す、請求項20に記載のワクチン組成物。 前記細菌が、ホスホピルビン酸ヒドラターゼの発現の低減を示す、請求項20に記載のワクチン組成物。 前記細菌が、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼの発現の低減を示す、請求項20に記載のワクチン組成物。 前記細菌が、リボソームタンパク質L35の発現の低減を示す、請求項20に記載のワクチン組成物。 前記細菌が、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35の発現の低減を示す、請求項20に記載のワクチン組成物。 マイコプラズマ(Mycoplasma)感染に対して動物にワクチン接種する方法であって、免疫学的に有効な量のワクチン組成物を動物に投与するステップを含み、前記ワクチン組成物が、同種の野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌と比較して低減している、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35からなる群から選択される1つまたは複数のタンパク質の発現を有する弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌を含む方法。 前記細菌が、前記野生型細菌と比較して少なくとも25%少ない前記1つまたは複数のタンパク質の発現を示す、請求項29に記載の方法。 前記細菌が、前記野生型細菌と比較して少なくとも50%少ない前記1つまたは複数のタンパク質の発現を示す、請求項30に記載の方法。 前記細菌が、前記野生型細菌と比較して少なくとも75%少ない前記1つまたは複数のタンパク質の発現を示す、請求項31に記載の方法。 前記細菌が、ピルビン酸デヒドロゲナーゼの発現の低減を示す、請求項29に記載の方法。 前記細菌が、ホスホピルビン酸ヒドラターゼの発現の低減を示す、請求項29に記載の方法。 前記細菌が、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼの発現の低減を示す、請求項29に記載の方法。 前記細菌が、リボソームタンパク質L35の発現の低減を示す、請求項29に記載の方法。 前記細菌が、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35の発現の低減を示す、請求項29に記載の方法。 弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)クローンを同定する方法であって、 (a)マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌の初期集団を弱毒化条件に供し、それによって、推定弱毒細菌集団を産生するステップと、 (b)同種の野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌と比較して、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35からなる群から選択される1つまたは複数のタンパク質の発現が低減しているかどうかについて、前記推定弱毒細菌集団の個々のクローンをアッセイするステップと、 (c)前記1つまたは複数のタンパク質の発現が低減しているものとして(b)で同定されたクローンを、病原性について試験するステップとを含み、同種の野生型マイコプラズマ細菌と比較して、前記1つまたは複数のタンパク質の発現の低減、および病原性の低減を示すマイコプラズマ(Mycoplasma)クローンが、弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)クローンである方法。 (a)の前記弱毒化条件が、マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌の前記初期集団を少なくとも2回in vitroで継代させることを含む、請求項38に記載の方法。 (a)の前記弱毒化条件が、マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌の前記初期集団を少なくとも5回in vitroで継代させることを含む、請求項39に記載の方法。 (a)の前記弱毒化条件が、マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌の初期集団を少なくとも10回in vitroで継代させることを含む、請求項40に記載の方法。 (a)の前記弱毒化条件が、マイコプラズマ(Mycoplasma)ゲノムにランダムに挿入するトランスポゾンで、マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌の前記初期集団を形質転換することを含む、請求項38に記載の方法。 (a)の前記弱毒化条件が、マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌の前記初期集団を化学変異原または紫外線に供することを含む、請求項38に記載の方法。 前記推定弱毒細菌集団の前記個々のクローンを、逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)によって、前記1つまたは複数のタンパク質の発現が低減しているかどうか(b)でアッセイする、請求項38に記載の方法。 前記推定弱毒細菌集団の前記個々のクローンを、ウエスタンブロットによって、前記1つまたは複数のタンパク質の発現が低減しているかどうか(b)でアッセイする、請求項38に記載の方法。 前記野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌による感染に感受性である動物に前記クローンのうち1つまたは複数を投与し、前記1つまたは複数のクローンが投与された後に前記動物で観察された臨床症状を、前記クローンが投与されていない対照動物の臨床症状と比較することによって、(b)で同定された前記クローンを病原性について(c)で試験する、請求項38に記載の方法。 直接注射、スプレー投与または飲水投与によって前記ワクチン組成物を前記動物に投与する、請求項29に記載の方法。 本発明は、同種の野生型マイコプラズマ(Mycoplasma)細菌と比較して低減している、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよびリボソームタンパク質L35からなる群から選択される1つまたは複数のタンパク質の発現を示す弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌を提供する。弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌の使用を伴うワクチンおよびワクチン接種方法、ならびに弱毒マイコプラズマ(Mycoplasma)生菌を作製する方法も提供する。 【図1】


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