NBDCについて

データベース統合を通じて新たな知識へ

研究データをひろく、つなげて、つかいやすくすることで、
従来では困難であった知識の創出やイノベーションを促進します。

NBDCの活動

国内外の様々な機関と連携しながら、生命科学データベースに関する以下のような活動を実施しています。

下に記載する、NBDCの3つの活動の間の関係が図示されている。つまり、1と3は2から技術の供与を受け、3は1から成果データを受け取る。また、3つの活動が「省庁・研究機関等」と連携していることが図示されている。
1) 中核的な研究データベースの整備
統合化推進プログラム

分野ごとの中核的な研究データベースの統合・整備を通じ、研究データの収集、統一基準に基づく整理・公開を推進し、研究データを効率的に利用するための情報環境を提供します。

2) データの統合利用技術開発と利用開拓
基盤技術開発プロジェクト

研究データの整理や統合、高度な利用のための技術開発、アプリケーションの提供をしています。 ライフサイエンス統合データベースセンター(ROIS-DBCLS)で実施しています。

3) 基盤的ウェブサービスの提供

研究データベースの所在情報の収集・提供、研究データの長期的な保全・提供、研究倫理に基づく適切なデータ取扱い基準の策定とその基準に基づくデータ管理・提供などを通じ、誰でも研究データを効率的かつ適切に検索・閲覧・活用できるようにしています。

NBDCの行動指針

「ひろく」「つなげて」「つかう」の3つを掲げ、課題解決に取り組んでいます。

NBDCの活動指針として「ひろく、つなげて、つかう」の3つをテキストで紹介した図。
1) ひろく。データの共有。データを再利用しやすい形で公開するためのガイドラインを作ります。データ形式の統一や利用条件の明示により、データ共有のモデルとなるリポジトリを構築します。データを生み出す研究プロジェクトについて、研究を実施している段階から、利活用しやすい形式のデータ作成やデータベース構築を支援します。
これらを通じて、公的資金による研究の成果が幅広く共有されるようにします。
2) つなげて。データベースの統合。公開されているデータに、誰でも容易にアクセスできるようにします。データの意味をコンピュータに自動処理させるための情報技術を用いて、データをつなげる研究開発を行います。生命科学のさまざまな分野で、中心となるデータベースの構築を支援します。データの形式や遺伝子等のIDを共通化したり、データやその説明を記述するための共通用語を整備します。
これらを通じて、分野ごとに、また分野を超えてデータベースがつながるようにします。
3) つかう。データの利活用。実験研究者が新たな知見を得るために必要なアプリケーションを開発します。データサイエンティストが「データ駆動型研究」を実践するために必要なデータやツールを整備します。統合された大量かつ多様なデータを活用した研究手法や研究成果を発信します。これらを通じて、生命科学データがより多くの人々により深く利活用されるようにします。

AJACSウェビナー

染色体高次構造の基礎、Hi-C解析手法の原理と実践的な解析の流れまでを解説!
データ解析講習会:AJACS「Hi-C解析を知って・学んで・使う」 は2025年1月16日開催です。